泌尿器科医>扁桃炎/扁桃周囲炎の対処について30歳代で深頸部膿瘍、喉頭蓋炎などを疑う所見に乏しく、溶連菌/アデノウイルスは両方陰性。


が特徴と言われています。特に扁桃腺に白苔が付いている方は溶連菌の可能性が高くなります。我々が喉を舌圧子で確認しているのは扁桃腺が腫れているかどうかの他に、扁桃腺に白苔が在るかどうかをチェックしています。これ以外にも溶連菌を疑う方は、


急性喉頭蓋炎はインフルエンザb菌などが原因で発熱と咽頭痛を訴え時間単位で急速 ..

咽頭炎自体で重要なのは細菌性かウィルス性かです。特に細菌性だと先ほど前述したように抗菌加療が必要になります。細菌性で可能性が高いのは溶連菌です。そのため当院では溶連菌の可能性がある方には溶連菌迅速検査をお勧めしています。喉の奥を綿棒で擦ることで実際に菌がいるかどうか確認いたします。検査時間も5分から10分程度で出ることから、非常に迅速に結果判定することが可能です。

特に急性糸球体腎炎は溶連菌感染から1~3週間後に発症し、むくみなどの症状を引き起こしますが、まれに重症化や慢性化する場合もあります。したがって

の鑑別(深頸部膿瘍、細菌性喉頭蓋炎、細菌性気管炎、細菌性肺炎)を診察.

この中で白血球という数値が非常に重要になります。白血球は細菌がいたときに主に上昇することが多いです。つまり採血することで、ある程度細菌性かウィルス性か確認することができ、さらに細菌性であった場合その重症度も数値で確認することができます。
目で見える範囲外でも喉の奥に炎症がある可能性があるため、数値で重症度を確認するのは、非常に有用性があるといえます。また、咽頭炎にとどまらずばい菌が全身回ってる方もいます。ウィルス性だった場合でも、EBウィルスなどによる肝機能障害など起こし得るため、採血まで必要である方は、一緒に肝臓や腎臓など臓器障害、糖尿病など免疫力が低下する病気が合併していないか一緒に精査することもあります。緊急性が高い場合は当院から電話にてご連絡することもありますのでよろしくお願いします。

一方で残り割の細菌性は抗菌薬といってばい菌をやっつけるお薬が必要になります。細菌性の中でも特に咽頭炎で可能性が高い菌が溶連菌です。子供に多い病気と認識されておりますが、大人にも原因となりえる菌なので注意が必要です。

急性喉頭蓋炎では急激に気道閉塞に至る可能性があり,緊急対応を要する。身体所見 ..

ゴールデンウィーク明けより発熱外来を受診される患者さんが増え続けておりますが、直近の5~6月は強い咽頭痛を自覚される患者さんのうち溶連菌感染症と診断された方が当院でも少なからずおります。

一方で溶連菌検査で陽性だった方には、抗菌加療が必要です。内服薬としてはサワシリンといった昔からある抗菌薬を処方する場合が多いです。昔からあるお薬と不安に思う方もいるかもしれないですが、溶連菌に対してピンポイントに強力に効くため今でも第一選択肢として活躍します。一方で溶連菌は決して軽視できない病気です。お子様だと、

咽頭痛を訴える患者では、急性喉頭蓋炎、深頸部膿瘍(扁桃周囲膿瘍、咽後膿

治療4, 5)
ペニシリンG(バイシリンG®)が第一選択であったが、現在国内で流通していない。そのため、現在は、アモキシシリンを第1選択とする。ただし、EBウイルスによる伝染性単核球症(GAS咽頭炎と症状・所見が似ている)の場合、高率に皮疹を起こすので、注意して使用する。ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシンを使用するが、即時型反応でなければセファレキシンを検討してもよい。日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジスロマイシンは使わない。咽頭炎にレボフロキサシンや広域セファロスポリンを用いる意義はない。難治性、再発性の場合、扁桃周囲膿瘍などの重症例を疑う場合は、感染症コンサルトを考慮する。

抗菌薬治療の必要性
迅速検査や咽頭培養が陽性であれば治療する。迅速検査が陰性でもCentor criteriaで合計3点以上の場合は、偽陰性の可能性(およびC群・G群溶連菌やFusobacterium属が原因菌である可能性)を念頭に治療を検討してもよい4)


溶連菌による咽頭炎を無治療では重症化して、入院や外科的処置が必要となることがあります。 ○急性喉頭蓋炎 ..

成人の咽頭炎の多くはウイルス性であり、抗菌薬は不要である。特に咳、鼻汁、嗄声など咽頭以外の症状を伴う場合には、ウイルス性の可能性が高い。成人では細菌性咽頭炎は20%程度で、その多くがA群溶血性連鎖球菌(GAS)によるため、ペニシリンGまたはアモキシシリンで治療する。治療の目的は、症状の緩和(1-2日間罹病期間が短縮)、扁桃周囲膿瘍のような化膿性合併症の予防(NNT27)、周囲への飛沫感染予防(投与後24時間で感染性が減少)、リウマチ熱の予防(NNT3000〜4000)である1)

主な起炎菌は肺炎球菌やインフルエンザ菌で、その5~15%は化膿性髄膜炎、肺炎、関節炎、急性喉頭蓋炎、骨髄炎に進展する。

処方例)アモキシシリン 1回250mg (1日3~4回、10日間) (成人例)

Hibワクチンが導入された国では、Hibによる髄膜炎、喉頭蓋炎がほぼ消失しています。

等の合併症があります。今では積極的に推奨されていないですが、心配な方は尿検査にて実際に血尿や蛋白尿がないか後日精査することもできるので、もしご希望あれば医師に相談してみてください。溶連菌=子供の病気と侮ってはいけません。溶連菌が喉にとどまらず、全身にばい菌が回ってしまう(敗血症)まで行くと、「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」と呼ばれ致死率30%と非常に怖い病態となります。頻度は高くないですが、免疫力が弱ってる人限定の病気でもありません。2017年に埼玉西武ライオンズの森慎二コーチが、42歳の若さでこの劇症型溶血性連鎖球菌感染症で命を落としています。スポーツに携わるような健康な方でも一度溶連菌が全身に回ると命を落とす怖い病気のため重症度を確認することが大切です。

喉頭蓋炎 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 176

リウマチ熱の予防目的のため、症状が改善傾向であっても GAS 急性咽頭炎に対して抗菌薬治療を行うことは妥当で、かつ10日間治療することが重要とされています。なお、GAS 感染後の急性糸球体腎炎は抗菌薬を投与しても予防できません。

敗血症、急性喉頭蓋炎、髄膜炎、関節炎などの起因菌として重要です。一方、無莢膜型は

「かぜ」を引いた時の「急性咽頭炎」は、ほとんどがウイルスによるもので、抗生物質 (抗菌薬) は効きません。うがいしたり、痛みを和らげる薬で自然軽快を待ちます。「抗微生物薬適正使用の手引き第一版」でも「迅速抗原検査または培養検査でA群β溶血性レンサ球菌 (GAS) が検出されていない急性咽頭炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する」とあり、抗菌薬治療の適応は GAS のみです。GAS による急性咽頭炎はしばしば自然軽快しますが、抗菌薬治療が必要な理由は、

この喉頭蓋に感染がおこる(多くはインフルエンザ菌という細菌の感染)と、急性喉頭蓋炎という病気を発症します。 ..

咽頭炎は細菌性とウィルス性によって治療を分けるように現在複数のガイドラインで強く推奨されています。抗菌薬はウィルス性に使うと効かないばかりか、口腔内の良い菌まで倒してしまい悪化してしまうからです。さらにただの風邪に抗菌薬ばかり使ってしまうと耐性菌といって抗菌薬が効かない菌に感染するリスクがあります。そのため当院では患者様のニーズを大切にしつつも、患者様に不必要むしろ-になるような治療はしないように心がけております。また咽頭炎の一番の治療は安静とうがい手洗いです。ウィルス性でも細菌性でも他の人に移す可能性がある病気ですので、ぜひ症状が改善するまではしっかりと休むようにしましょう。