フィナステリドは1mgでも約90%の方に効果が見込める薬です。
フィナステリドを服用し始めても「効果を実感できない」という意見を耳にしたことがある方もいるでしょう。
臨床試験結果からも分かる通り、フィナステリドは服用開始からすぐに効果を得られるものではありません。
効果増大を期待したフィナステリド2mgへの増量はあまりお勧めできません。
「男性型および女性型脱毛症の診療ガイドライン2017年度版」は、日本皮膚科学会が発表しているガイドラインです。科学的根拠に基づいて作成されており、さまざまな治療法の推奨度を示しています。
このガイドラインにおいては、フィナステリドを使用したAGA治療は「実施が強く勧められる薬品に該当する:推奨度A」と記されています。
推奨度についてはC2、C1、B、Aと順番に上がるため、フィナステリドは推奨度が非常に高いことが分かります。
ウィルAGAクリニックで処方しているオリジナル発毛薬es(エス)は、守りの薬フィナステリドと攻めの薬ミノキシジルをバランスよく配合した発毛薬です。薄毛の進行を予防しながら、血行促進と成長因子の誘導によって発毛を促す効果が期待できます。
さらに、ミネラルやビタミンなどの栄養素も含まれていて、髪が美しく育つようサポートします。
フィナステリド(プロペシアジェネリック)との飲み合わせによって、
フィナステリドの服用を始めてからおよそ3か月で、徐々に効果が実感できるようになり、見た目で分かる程度の効果を得るためにはおよそ6か月服用を続けなければならないのです。
通常0.2mgを1日1回経口投与します。必要に応じて投与量を適宜増量することもできますが、1日1mgを上限とし医師の服薬指導のもとで調整が必要です。
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フィナステリドの効果は2年ほどで頭打ちになる場合が多いが、例外的にV型(頭頂部が薄くなるバターン)のみ改善傾向が長期的に続きます。
全体的にはフィナステリドを長期内服した場合でも良い結果は続きます(効果がピークアウトすることはあるが、減弱はしにくい)。
長期で内服した場合でもこれまで知られていた副作用以外の新たな副作用は見られませんでした。
フィナステリド(プロペシアジェネリック)の用法・用量は、以下を参考にしてください。
フィナステリド0.2mg 0.5mg1mg1.3mgの効果を比較
そのため、フィナステリドで治療を行う場合は最低でも6か月は服用を続けてください。それでも効果が見られない際は医師に相談しましょう。
フィナステリドとミノキシジルでは、期待できる効果が異なります。
フィナステリドは薄毛・抜け毛を予防する効果から「守りの薬」とも呼ばれます。一方、ミノキシジルは血行を改善したり成長因子を誘導したりすることで、発毛を促進する効果があるため、「攻めの薬」と呼ばれています。
[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠
0.5mgは中程度の効果が期待でき、副作用のリスクも比較的低く抑えられるため、長期使用における安全性が高く、多くの患者さんに適していると考えられています。
有効成分のフィナステリドを含有しています。プロペシアのジェネリック医薬品です ..
治療を始める前に、フィナステリドの使用で僅かでも副作用の可能性があることをお伝えし、「薄毛が解消する、髪が増える」というメリットと、「副作用やポストフィナステリドシンドローム(PFS)が起こるかもしれない」というデメリットをよく比較していただくようにしています。
また、次のような方は特に「精神的要因」が強くなりやすいため、服用はおすすめしていません。
フィナステリドは、1日1回1錠を毎日服用し続けるお薬です。 食事の影響は受けないため、服用タイミングは食後でなくても問題ありません。
0.5mgと1.0mgの比較では、効果の差がより顕著になる一方で、副作用のリスクも増加し、治療効果と安全性のバランスを考慮しながら選択する必要があります。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
1.0mgは最も一般的な処方濃度であり、高い発毛効果が期待できますが、副作用のリスクも0.5mgよりも高くなるため、注意深い経過観察が必要であり、医師と相談しながら慎重に使用することが望ましいです。
すでに有名なプロペシアやザガーロ、市販の育毛剤とは何が違うのか?実際 ..
フィナステリドによるAGA治療は、基本的には効果も安全性も高い治療です。しかし、実際にポストフィナステリドシンドローム(PFS)が報告されていることや、精神的要因が原因の一つである可能性が大きいことから、Dクリニックではリスクを最小限にするためのカウンセリングや治療を行っています。
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症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。
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一方で、0.5mgは0.2mgよりも効果が期待できますが、それに伴い副作用のリスクもわずかに高くなり、中程度の効果と安全性のバランスを求める患者さんに適している可能性があります。
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ポストフィナステリドシンドローム(PFS)とは、「フィナステリド成分を含む男性型脱毛症(AGA)治療薬の内服によって起こった副作用が、服薬中止後もそのまま継続している」という状態の総称です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その発毛効果から、現在はAGAの治療薬としても使われています。投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。
フィナステリドの服用で、僅少ながら副作用の出る可能性があることは以前から知られています。日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では、48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少などの副作用が発現したことが報告されました。また、頻度は不明ですが、肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されています。
殆どの方が副作用を経験することなくフィナステリドでの治療を続けていますが、副作用が見られた場合、有効なのは投薬の中止です。フィナステリド成分が体から排出されてしまえば、症状は消失するからです。
しかし、2011年にアメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文によって、「投薬中止後も、性機能の低下や、抑うつのような精神障害が持続している」という71名の症例が報告され(※1)、以降も症例報告が続いたことから、一躍問題視されるようになりました。
2012年には、アメリカで患者の治療支援などを行う、ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立。また、日本でも厚生労働省の通達により、MSD社の「プロペシア錠」と、沢井製薬のジェネリック医薬品「フィナステリド錠」が、添付文書に「投与中止後も持続したとの報告がある」という一文を追加し、使用における注意喚起を促しています。
女性の薄毛(FAGA)に関してはプロペシア(フィナステリド)の使用ができないので ..
その効果と安全性で、多くの治療実績を積み重ねてきたAGA(男性型脱毛症)治療薬、フィナステリド(プロペシア)。しかし近年、「フィナステリドの服用をやめても、副作用が続く人がいる」という研究報告から、一連の症状が「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)」として注目を集めるようになりました。これからAGA治療を考える方にとって、大きな不安の一つとなりそうなポストフィナステリドシンドローム(PFS)ですが、その原因は何なのでしょうか? フィナステリドによるAGA治療を安心して進めるための方法と合わせて考察を試みました。
ではAGA、FAGA治療において適切なミノキシジルの内服量は何mgなのでしょうか?
0.2mgと0.5mgは、いずれも低用量のフィナステリドとして位置づけられますが、効果と副作用の面で若干の違いがあり、患者さんの個々の状況に応じて選択されることが多いです。
市販でも購入できる薬ですが、クリニックで処方されるものと何が違うのでしょうか。 ..
フィナステリドの0.2mg、0.5mg、1mgの各濃度は、効果と副作用のバランスが異なり、一般的に濃度が高くなるほど効果が強くなりますが、同時に副作用のリスクも高まる傾向があるため、患者さんの状態や治療目標に応じて、適切な濃度を選択することが重要です。
AGA治療|むこうがおかクリニック|川崎市多摩区登戸|土日も診療
発売元であるMSDの臨床データでは空腹時と食後とでフィナステリドのC(最高血漿中濃度)、T(最高血漿中濃度到達時間)、AUC(服用してから24時間までの血漿中濃度-時間曲線下面積)にほとんど変化はありません。よってので、服用の際は食事のことは気にせず1日1回の服用だけを心掛けて下さい。できれば24時間周期で服用するのが望ましいので、毎日服用する時間はある程度決めておきましょう。