薄毛を引き起こすのは男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン(DHT)」


その原因として男性ホルモンの関する誤解があげられます。フィナステリドは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの産生を抑制します。それによって抜け毛のリスクを減らすことが可能となるのです。


女性にも男性ホルモンはありますが、その量はわずか男性の10分の1です。

男性ホルモンというと筋肉の産生に関わるものというイメージがあるので、ジヒドロテストステロンの産生を抑制すると、筋肉がつきにくくなると考えられたのでしょう。

実際には、筋トレ効果を高めるために必要なのはテストステロンであって、ジヒドロテストステロンではありません。またテストステロンが増えたからと言って、それが必ずしもジヒドロテストステロンの増加につながるわけでもありません。

緊急解明。『AGA治療』と『男性ホルモン治療』は両立するか!?

男性型脱毛症のリスクは、テストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化することで増しますが、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化するためには5α-リダクターゼの働きが必要となります。

ただジヒドロテストステロンが増えたからと言って、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器の感度が低ければ、抜け毛の原因となる有害なサイトカインの一種である「TGF-β」は産生されません。

フィナステリドで女性化する?男性の胸が膨らむ確率と対処法を紹介

「フィナステリドでテストステロンは増える?」フィナステリドが産生抑制するのは、男性ホルモンの中でも『ジヒドロテストステロン』と呼ばれる成分です。本記事では、フィナステリドと男性ホルモンの関係や、身体への影響について解説します。

"男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?"という話題についての論文を紹介し、3回にわたってお伝えいたします。
男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されました。さらに、AGA治療薬としても適応となり利用されています。また、前立腺癌の予防効果も証明されています。日本では、0.2mgと1mgの使用が認可されていますが、保険収載はされていないため、自費診療での使用となっています。フィナステリドは、主要な男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α-還元酵素の作用を抑制することにより治療効果を発揮します。この結果、体内のジヒドロテストステロンの濃度は減少し、テストステロン濃度は上昇します。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてもっとも強い作用を有するため、この薬剤により男性ホルモンの作用がある程度抑えられることになります。この薬剤は5α-還元酵素II型を抑制します。精子形成には男性ホルモンが必要なために、当初から精子形成に影響を及ぼすことが懸念されていました。海外では前立腺肥大症に対してフィナステリド1日5mgが投与されており、この量では精液量が25%減少すること、そのほか前立腺体積が20%縮小すること、前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の50%減少効果があることが既に報告されていました。
論文の要旨:
この論文は、フィナステリド1日1mgを内服することの影響を検討したものです。精子形成や、精液量、前立腺体積、PSA値がどのように変化するかについて、多施設の二重盲検無作為化比較試験にて解析しています。
解析対象となったのは、19歳から41歳の健常者181名です。これらが無作為にフィナステリド1日1mgを内服する群および偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)を内服する群に振り分けられました。フィナステリドおよび偽薬は、48週間内服し、60週間休薬しました。
結果:
フィナステリド1日1mg内服により、精子濃度、総精子数、精子運動率、精子正常形態率に有意な変化はありませんでした。精液量はフィナステリド内服群で0.3mL(11%)の減少、偽薬内服群で0.2mL(8%)の減少で、両者の差の中央値は0.03mLで有意なものではありませんでした。一方、フィナステリド内服群で前立腺体積は2.6%の減少、PSA値は0.2ng/mLの減少でいずれも有意な変化でした。この変化はフィナステリド中止によりもとにもどりました。
結論:
若年健常者において、1日1mgのフィナステリド内服48週間では、精子形成や精液量に影響はないということになります。また、前立腺肥大がない若い方でもフィナステリド内服により前立腺体積は減少しましたが、中止により回復しました。

フィナステリド(プロペシア)は男性型脱毛症(以下AGA)の治療、予防薬として ..

結論からお伝えすると、フィナステリドの服用で血中のテストステロン値は劇的に変化しないと考えてよいでしょう。

フィナステリドやデュタステリドといった5α-還元酵素阻害薬はAGA治療薬として広く用いられています。この研究は古いものですが、症例数はある程度あり、多施設の無作為化試験という比較的質の高いものです。この研究からわかるのは、”若年の健常者において”は、フィナステリド1mgの投与によって精子の数や精子の運動性に影響はないだろうということです。最近の後ろ向きの研究でもAGA治療としてフィナステリド1日1mgの内服により、有意に精子数の減少が起きたことが報告されました(Pallotti F et al, Endocrine. 2020)。この研究でも、フィナステリド開始時の精子数がとても多かったため、大抵の場合は減少しても問題ないレベルに収まっていました。我が国で認可されている0.2mgではさらに影響が小さいことが予想されます。他の研究では妊娠中に精液からこの薬剤が移行することの問題も検討されていますが、ごく微量なので妊娠に影響しないと結論づけられています(Laborde E and Brannigan R, J Androl 2010)。
ただし、今回ご紹介した研究には不妊症の症例や、より高齢の男性は基本的に含まれていませんので解釈には注意が必要です。
5α-還元酵素I型およびII型の両方の作用を阻害するデュタステリドについては次回ご紹介します。


やはりテストステロンが男性ホルモンの主役となる存在なのでしょう。

フィナステリドには男性型脱毛症の原因の1つである5α-リダクターゼの働きを抑制する効果があります。それによって抜け毛のリスクファクターである有害なサイトカインの一種の「TGF-β」の産生を抑制するのです。

テストステロンは男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分です。 第一次 ..

しかし、過去複数の研究で、フィナステリドがテストステロン値に影響しなかったことが報告されています。

AGA治療薬「プロペシア(フィナステリド)」男性型脱毛症 飲み薬


AGA治療に必要なフィナステリドの服用によって、男性ホルモンなど身体への影響はあるのでしょうか?AGA治療薬フィナステリドと男性ホルモン、またAGAとの関係性についてご紹介します。

AGA(男性型脱毛症)とは、思春期以降に男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン ..

AGA治療と男性ホルモン治療は、一見相反するように思えますが、実は両立が可能です。

AGAには、男性ホルモンである「テストステロン」が関連しています。ただし男性ホルモンが多いからといって必ずしも薄毛になるとは限りません。

結論から言うと、フィナステリドはホルモンバランスに影響を与えます。フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の治療薬に含まれている有効成分の1つで、国内ではプロペシアに含まれていることでよく知られています。

発毛を阻害する要因となっている男性ホルモンの動きを抑制し、抜け毛を予防します。

例えば、フィナステリドの説明書であるでは、6週間の服用で血清テストステロン濃度に特異的な変化はなかった旨が記載されています。

には男性ホルモンが大きく関係しています。本記事では男性ホルモン ..

男性型脱毛症のリスクファクターの1つが、男性ホルモンであるテストステロンがより強力化した、ジヒドロテストステロンです。ジヒドロテストステロンは抜け毛の原因となる有害なサイトカインを産生するため、男性型脱毛症のリスクファクターとされているのです。

AGAには男性ホルモンが関係している?AGAの原因と治療法を解説

専門医の指導のもと、適切に治療を行えば、男性ホルモン補充と薄毛予防の両立ができます。

と前頭部の髪が薄くなる男性ホルモン型脱毛症の一形態で、特にDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモン ..

『AGA(エージーエー)治療』と『男性ホルモン治療』。2つの治療が「両立」可能かどうか、男性医療を語る上でよく議論されるテーマのひとつです。

【医師監修】 AGA治療薬で性欲減退やEDに? 副作用とその対処法

フィナステリドにはジヒドロテストステロンの産生を阻害する働きがあるので、ホルモンバランスに影響を与えるということが可能なのです。

新橋駅徒歩4分 | 港区東新橋の商業施設「カレッタ汐留」の地下1F


そもそもAGAと男性ホルモンにはどのような関係性があるのでしょうか。
男性ホルモンとは何か、またAGAと男性ホルモンの関係について紹介します。

【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用

男性ホルモンとは、男性の生殖機能の発育を促進する「性ホルモン」の一種で、筋肉や骨の形成を促し体づくりをサポートします。
なお、男性ホルモンは女性の身体でも分泌されており、逆に女性ホルモンは男性の体内でも分泌されています。人間の身体は男性ホルモンと女性ホルモンのどちらも分泌されているのです。

ジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの原因? 抑制する方法も紹介

また、男性ホルモンといっても複数種類があり、AGAに関連している男性ホルモンは明確になっています。

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

また、その他にも11人の患者が1週間フィナステリドを服用した研究でも、血清テストステロンには影響がなかったと報告されています。*

フィナステリドの内服では、血精液症(精液に血液が混ざること)が起こる場合があります。 5)精液量の減少

先述の通り、男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、AGAのリスクファクターとなる代表的な男性ホルモンがジヒドロテストステロンです。ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合し、有害なサイトカインの一種である「TGF-β」を産生します。

以前同じような薬のフィナステリド(商品名:プロペシア)はドーピング検査に引っかかっていた ..

これらの結果からも、フィナステリドの服用がテストステロン値に劇的な変化を起こすとは考えにくいでしょう。

フィナステリド | AGA・薄毛治療 | 中央クリニック(メンズ)

抜け毛の量が減ること=髪の毛の量が増えることではありませんが、フィナステリドを主成分とするプロペシアの服用を3年間継続した場合、98%もの男性型脱毛症の進行を抑えられるということです。

フィナステリドの3つの効果をDクリニック東京の脇坂長興先生が解説

フィナステリドを摂取することによって、筋トレの効果が下がるようなことはありません。フィナステリドには男性型脱毛症のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑えますが、それと筋トレの効果とは何の関係もありません。