【USAモデル】コブラ『AEROJET LS Tour Length』ドライバー トラックマン試打
【 】で紹介したように、大型ヘッドで慣性モーメントが大きすぎる最新モデルであっても、シャフトが短くなると、操作性と安定性のバランスが絶妙なレベルに収まることが分かりました。
コブラ AEROJET LS エアロジェット LS ツアーレングス ドライバー
コブラの歴史を知り、上から下までAEROJETシリーズを気に入った進藤だが、最後に悲しいお知らせが待っていた。PGA TOUR SUPERSTORE 伊勢崎店の濱中店長が手にするゼビオグループで取り扱う、Cobra GOLF創業50周年を記念した限定モデル「50周年記念モデル」を見つけてしまったのだ。「ナニコレ、めちゃくちゃカッコイイ。ノーマルのAEROJETもカッコイイのにこんなの見てしまったら……。これ、持って帰っていいですか?」。性能だけでなく、所有感満点の特別仕様に一目惚れした進藤。
濱中店長は「これはかなり小数限定のレアものなので、ダメです!詳しくは、ホームページを見てほしいのですが、ヘッドカバーからクラブデザインの細部に至るまで、50周年を記念して創業当時のロゴを使うなど、極上のデザインが施されています」とのこと。気になる人は、だけでなく、ヴィクトリアゴルフ、ゴルフパートナーと、コブラ取り扱い店に問い合わせてみてほしい。
撮影/山代厚男、GettImages
取材協力/
〒372-0801 群馬県伊勢崎市宮子町2806
TEL:0270-75-1451 営業時間:10:00~20:00
これまでにも多くの短尺ドライバーを製作してきましたが、今回改めてスリーブ仕様の最新ドライバーが短尺化との相性がよいことが分かりました。
コブラ50年の歴史を振り返る! 『AEROJET LS』50周年 ..
そして、やはり気になるのは最新作AEROJET アイアンだ。進藤は既にコースで体感済みで「やさしくて高性能」だと知っているが、トラックマンを目の前にすれば否が応でも打ちたくなる。自分の7Iでは「165ydくらい」とのことだが、シャフトに合わせて軽く打つと190ydオーバー。「ナニコレ!自分の5Iより飛んでますけど?」と驚く進藤。最終的には200ydまで距離を伸ばし「やさしく飛ばせるのはテクノロジーのお陰ですね」と大喜びだった。
“寛容性” が高いのは1Wだけではなく、アイアンも創業時から革新的でユニーク。90年のものはネックが盛り上がっているが、西川氏によれば「ネックに肉盛りをすることで、小ぶりなアイアンでも軸周りの慣性モーメントを高めてミスに強くなってます」。また、92年発売で94年には全米でベストセラーを記録したのがKING Oversizeアイアンで、「当時はここまで大きくやさしいキャビティも少なかった」とのこと。
進藤は「そんな時代から!?」と先見性にも驚きつつ「そういえば、契約フリーのジャスティン・ローズ選手がコブラのKINGシリーズのアイアンで勝ったり、原英莉花プロもKING CBを使ってましたよね。たしかにドライバーだけじゃなく、アイアンも実は名器揃いなんだよな~」。同社のワンレングスアイアンや、全米No.1ヒットを記録したバフラーDWSのUT、開いても刃が浮かないトラスティラスティウェッジなど、ユニークで革新的な名器の歴史にも目を輝かせる。
コブラ50年の歴史を振り返る! 『AEROJET LS』50周年記念ドライバー紹介【COBRA】【エアロジェット】
“スピード”と同時にコブラが創業時から追求するのが“寛容性”だ。創業者が当初から「アマチュア向けのオーバーサイズのやさしいアイアンを作りたかった」ことから分かる通り、76年のバフラーも画期的なやさしさで一躍有名に。“寛容性”を徹底追求してきた歴史を振り返る西川氏は「例えば、99年当時は300cc以下のサイズが当たり前だったところ、Cobraは230ccの『Gravity Back』ドライバーを発売し、小ぶりなヘッドの利点の操作性の良さと、ヘッド後方にウェイトを配置して高慣性モーメントを追求していたんです」と明かす。
「えっ、24年前に高MOI?」と驚く進藤。西川氏は「当時の他社1WのMOIが2,000くらいのところ、300ccのモデルで3,200くらいまで出てました」と応じ、後の07年の異型1W時代のL4Vを紹介。「Lはリミット(限界)の意味で、4つの限界値に挑戦したアベレージ向け1Wで、MOIは5,000を余裕で超えてます」と手渡す。「うわっ、大きい!」と構えて驚く進藤だが「これがAEROJETやAEROJET MAXのやさしい最新作に繋がっているのか…」と納得。
90年代のコブラと言えば、“シャーク”ことグレッグ・ノーマンがあまりに有名。米ツアー屈指のロングヒッターかつ、曲げずに打つ1Wの名手だが、彼の高速スイングを支えたのもクラウンのくぼみが特徴的なエアロシェイプのドライバーが為せる技。進藤がPGAツアーにいた頃は、仲良しのリッキー・ファウラーが看板選手だったが、「コブラと言えばロングヒッターが選ぶブランド」という進藤の印象を西川氏が補足する。
「90年後半から2000年代はヘッドの大型化の歴史ですが、当時ドラコン選手として世界を席巻したジェイソン・ズーバックの活躍もコブラの1Wが支えました。04年発売でカーボン複合のKING Cobra COMP414を例に、フェース全体を9点のどこに当たっても初速が出せるという、現代のメーカーが盛んに謳う“広域反発”も当時から追求していました。今回のAEROJET LSの開発にも、世界一飛ばすドラコン選手、カイル・バークシャーの意見も役立っていて、ヘッドスピードを上げるため、空力を限界まで追求しています」
Aerojet ツアーレングス ドライバー 右利き用 」 Cobra ..
「エアロジェット LS ドライバー」は、ハードヒッターのためのたたけるクラブに仕上がっていました。昨今のクラブの中では、トップクラスの低スピンとつかまりを抑えた性能を持ち、少々芯を外しても安定した低スピンの弾道を打たせてくれます。ハードヒッターほど左へのミスに悩む傾向がありますが、ターゲットはそういったゴルファーのみと言える仕様です。
筆者のマックスのヘッドスピード43m/sで振っても、ボールは上がりきりませんでした。ロフト12度ぐらいで打つとちょうどよさそうです。また、ヘッドスピードを高めてもつかまり性能は変わりませんでした。ミスへの寛容性はかなり高めなので、少々芯を外してもつかまりを抑えた低スピンボールが安定して打てます。ひと言で言うならば、左のミスを心配せずに、ガンガン振っていける低スピンドライバーです。
Mens AEROJET Driver | COBRA Golf
構えてみると、上級者が好むよい顔! という印象。投影面積はまずまず大きいのですが、きれいな洋ナシ形をしており、左への弾道を連想させません。
また、米国コブラは1月6日にPGAツアー4勝のゲーリー・ウッドランドの加入 ..
1973年にオーストラリア人のトーマス・クロウが興した、Cobra Golfが生誕50周年を迎えた。記念すべき年を自ら祝う新作『AEROJET』シリーズは、同社の集大成とも呼べるクラブ。その歴史を、新任アンバサダーの進藤大典が紐解く!
コブラ『DARKSPEED X』ツアーレングス VS ノーマルシャフト トラックマン試打
プーマジャパンからコブラの新商品発売の連絡が届いた。また、米国コブラは1月6日にPGAツアー4勝のゲーリー・ウッドランドの加入をアナウンスしており、今作のドライバーが契約の決め手になったと言われる。『エアロジェット』とは、スピード感満載のネーミングだが、同社は下記のようにアナウンスする。
「3 月4日より発売します今回の『COBRA AEROJET』シリーズは、商品名に記載されているようにジェット機の『エアロダイナミック』と『スピード』を表現したプロダクトネームにしております。パフォーマンス向上を求めるゴルファーに次のレベルのスピードと飛距離を提供するために設計された新モデルです」(同社広報)
ドライバーは『AEROJET LS』『AEROJET』『AEROJET MAX』の3機種だが、共通テクノロジーが下記となる。
「3機種ともボディ表面全体が滑らかで、スイング中の空気抵抗を受けにくい先進的な【エアロダイナミクス】デザインでスイングスピードが速くなり飛距離アップを実現します。また、フェース寄りの低い位置に吊り下げ式の【パワーブリッジ・ウェイティング】をフェースとソールから浮いた状態で配置し、ボディフレックスに干渉せず低重心化。より速いボールスピードを実現します。さらにフェース全体を15ポイントに分割し、AIを駆使してそれぞれを最適な厚さで設計した鍛造【パワーシェルH.O.Tフェース】をLカップインサートすることで、反発エリアがより拡大しました」(同)
ドライバーの税込価格はいずれも86,900円で、『AEROJET LS』は最も低スピンかつアグレッシブなエアロシェイプでHSの速い人向け。『AEROJET』は、低スピンと安定性を融合したモデルで高い直進性と大きな飛距離性能にエアロシェイプがもたらすスピードが加える真ん中のモデル。『AEROJET MAX』は最も大きなMOIで安定性とスピードを融合させたモデル。ヘッド後方のウェイトとヒールのウェイト交換でやさしくつかまえられるドローボール軌道を実現するとか。
FW(税込51,700円)もドライバーと同名称の3機種を用意しており、ハイブリッド(税込40,700円)とアイアン(5本税込126,500円)はワンレングスモデルとの2機種体制。レディースモデルも加えて3月4日発売となる。
コブラ AEROJET ドライバー エアロジェット | ゴルフクラブ一覧
このように、一般の概念にあまりとらわれないコブラが作った最新のドライバーが「エアロジェット」シリーズ。投影面積が大きい、いかにもデカヘッドといった出で立ちですが、空力性能に注力して開発されています。
【毎日発送】【ワンレングス】コブラ KING TEC ONE Length Utility Irons ..
コブラというメーカーは独創的なクラブ作りが特徴で、他社とはちょっと違う個性あふれるクラブを数多く開発しています。たとえば「ワンレングスアイアン」。アイアンの各番手の長さを同じにしつつ、飛距離の差を生み出すという、現代のスタンダードモデルとは大きく異なる考え方で設計されたアイアンです。
超飛距離とやさしさ、だけでなく構えやすさにもこだわったアイアン。 アイアン詳細 ワンレングスアイアン詳細
50周年のメモリアルイヤーに登場した、空力を徹底追及した『AEROJET』シリーズ。今年アンバサダーに就任したツアーキャディの進藤大典は、コブラの歴史をより知るためにある施設を訪れた。同社専用ブースが全国初設置されたPGA TOUR SUPERSTORE 伊勢崎店である。「最新作の『AEROJET』が最高なことは体感済みですが、今日はコブラの歴史を紐解きたいと思います」と進藤。
感銘を受けた『AEROJET LS』ドライバーへ繋がるコブラの歴史を濱中店長と共にプーマジャパン㈱西川伸一郎氏から聞いていく。まず、「創業者はオーストラリア人で、自身もアマチュアチャンピオンであった、トーマス・クロウ氏がクラブメーカーを設立して【Cobra GOLF】と名付け、創業2年目には、ユーティリティの元祖的なクラブ『BAFFLER』を発表した」と話す西川氏。