よくわからんがとにかくカッコイイ展開やセリフや掛け合い。 (洋画 ..


最後は「六人の勇士編」より。暗黒神となった宿敵クリスタル・ボーイを倒すため、コブラは「六人の勇士」を集めなければならないと光明神から告げられる。海賊ギルドを掌握していたクリスタル・ボーイは全惑星に対して全面戦争を仕掛けようとしていたのだ。妨害に遭いながらもコブラの仲間探しは続けられ、最後のひとりが意外な人物であると判明する。こうして、仲間たちと力を合わせてギルドと戦うコブラは、自身に“恐怖”を植えつけた強敵を倒すことに成功する。


英國紳士G@金門(キンガイ)練法師 on X: コブラの台詞も

取り上げた3つのセリフ以外にもコブラにはクールで洒落た名セリフが多い。なかでもX(旧ツイッター)を中心に見かけるのが、保安官ジェフとの会話を置き換えた「知らんのか」パロディだ。元ネタは短編『リターンコブラ』で、盛大なドンパチがひと段落した後、「あと2時間で夜が明ける」と語るコブラにジェフが「(それで)どうなるのか」と尋ねるシーン。それにコブラは「知らんのか」「日が昇る」と返すのだが、ごく当たり前なことをキメ顔で返答するコブラのこのコマを使い、セリフを変えてパロディが行われるようになった。

実際は苦悩するジェフにコブラはさまざまな助言と助力をしており、その上で「明けない夜はない」と示唆するわけだが、ネットではこの「知らんのか」が一人歩きをしているようだ。

スペースアドベンチャーコブラのエピソード3! スペースアドベンチャーコブラシーズン1のリアクションビデオ!

また、コブラの宿敵クリスタル・ボーイとの会話も秀逸だ。サイコガンで厚さ4インチの超マイクロ鋼でできた壁をぶち破ったコブラは、クリスタル・ボーイと対峙するなり「オレをさがしてたんだろう? もっとうれしそうな顔をしろよ」と言い放つ。その後もサイコガンを放っておきながら「ノックをすべきだったかな」と悪びれもなく言うコブラにクリスタル・ボーイも「いいさ オレときさまの仲だ」と返すなど、会話だけ聞くならまるで友人同士のそれである。

クリスタル・ボーイは銀河最大の宇宙海賊シンジケート ギルドの殺し屋です。
コブラが渋さと男臭さをおどけた仕草やひょうきんな表情で包み隠しているのに対し、クリスタル・ボーイはいつでもクール。透明なボディと同様にみたまんまなんです。
全身機械の彼は当然味などわかりませんが、雇い主の部屋でも勝手にグラスを傾けて、余裕綽々と酒を飲みます。サイボーグのお前に酒の味がわかるのか?と揶揄されても、「習慣というやつさ」と冷笑するのです。

クリスタル・ボーイ (Crystal Bowie) は、寺沢武一の漫画『コブラ』、及びそれを基にしたアニメ作品などに登場する架空の人物。

クリスタル・ボーイは、ライブ・クリスタルと呼ばれる特殊なガラスでできたボディを持つサイボーグ。サイコガンを含めて、ありとあらゆる光線銃の攻撃は素通りして無力化できる、無敵のボディなんです。
彼は右腕に強力な鉤爪のような武器を装着して戦います(伸び縮みするし、レーザー光線も出ます)。コブラは左腕、ボーイは右腕。コブラは外してサイコガン、ボーイは塡めて戦う。そういう好対照の存在なんですな。

本作には多くの異形の強敵が出てきますが、とにかくクリスタル・ボーイは別格。
海賊ギルトの一員ではありますが、彼は海賊ではなく、殺し屋。金や地位を求めていろいろ画策するようなところはほとんどありません。ですが、殺人や破壊になんのためらいもなく、慈悲のかけらも持ち合わせていないのです。

寺沢武一の漫画『コブラ』に登場するキャラクターでコブラの宿敵。

応援するのはコブラですが、クリスタル・ボーイには強く心惹かれることをとめられまへん。
そんな矛盾を心に植えつけてしまう、名作『COBRA』。ぜひ、読んでくださいませ〜。