コブラ「KING LTDx MAXドライバー」(写真は10.5度)


「LTD」のストーリーは、コブラが宇宙に行って、ソールにクラブ内部をのぞける窓のようなものがありヘッド内部に落書きが散らばっている画期的なドライバーを引っさげて帰還したというもの。このドライバーには、重心が中心軸にあるという視認できないことに注目させるという意図があった。


コブラ「LTDx」ドライバーシリーズの価格は499ドル(ジュニアモデルは399ドル)。

このデザイン仕様を、コブラでは「Zero CGna(重心が中心軸から0mmにあること)」と呼ぶ。「Zero CGna」は「KING LTD」を特別な存在にしたもので、「LTDx」をオリジナルよりも実際に優れた希少な後継モデルにさせる理由の一つとなり得るのだ。

別に皆さんは気にしてないだろうけど、私とコブラの円満な別れは「F8」から始まった。ドライバー自体には特に問題はなかったが、「F8」と『CNCミルドフェース』がお披露目される頃は、ピンの「G400 LST」に心を奪われていたのだ。

コブラ「KING LTDx LSドライバー」(写真は10.5度)

まずは名前から。初代「LTD」では、ほとんどの人がこれを“LIMITED(限定版)”の略で、あまり疑問に思わなかったと思う。新世代の「LTDx」では、コブラは「LTD」を“Longest Total Distance(最長トータル飛距離)”という意味であると思って欲しいようだ。

これはちょっと型にハマった言い方だが、キャリーとトータル飛距離、そして「LTDx」ドライバーシリーズの寛容性の向上によるさらなる飛距離を計算に入れれば、コブラは、このドライバーが2022年の市場にある他のドライバーよりも最も飛ぶと考えているのだ。

コブラ KING LTDx ドライバー 2022 (日本仕様) SPEEDER NX for コブラ (LTDx純正) 1W

では、コブラ「LTDx」ドライバーシリーズを構成する3モデルについて説明する前に、全モデルに共通する主要テクノロジーについて紹介する。

そこでコブラは、AI、スパコン、機械学習、少し前まではキャロウェイが独占していた全てを活用。個別にサイズ変更、移動、肉厚化、薄肉化、または焼きすぎたり耐久性を損なうことなく各エリアの「CT値」を最大化するため、ドライバーフェースを15 のポイントに分割し、それぞれのポイント毎に個別の厚さを持たせる設計を採用した。

かなり強い球が打てる!コブラ2022年最新作「LTDx ドライバー」

「AMP」と「BIO Cell」でコブラに興味を持ち、「FLY-Z」の頃にはすっかり虜になった。(ブルーではない)「LTD」、「F6」、そして「F7」は全て良かったが、その後は…、まぁ、そこまでではない。だけど、「LTDx」ドライバーシリーズがローンチすることで、改めてコブラドライバー派を名乗れそうだ。

コブラの主力ドライバーシリーズでは過去数回『T-Bar』シャーシを搭載している。このデザインにすることで、より軽量なカーボンファイバー・スカートがクラブを覆い、「SPEEDBACK」の形状を構成していた。


コブラ KING LTDx LS ドライバー 2022 (日本仕様) ツアーAD for コブラ (LTDx純正) ..

少し前まで、私はいわゆるコブラドライバー派だった。きっかけはコブラが青いドライバーを出した時。

コブラは、「LTDX」ドライバーが2022年の市場にある他のドライバーよりも最も飛ぶと考えている。

コブラによれば、「LTDx LS」のMOIは4,300程度。これはピンの「G425 MAX」の類には遠く及ばないが、前重心、低スピンということを考えれば、ひどいとは言えない。普通は仕方ないことだし、正真正銘の低スピン部門においては「寛容性」は犠牲となるのだ。

コブラ 2022 LTDx MAXドライバー 12° シャフト2本付き

コブラでは、この「LTDx MAX」ドライバーを「RADSPEED Xtreme」と「RADSPEED Xtreme Draw」の融合と位置付けている。

コブラゴルフ/KING/LTDx MAX ドライバーのクチコミ評価

コブラによると、重心は中心軸の上から1mm以内に収まっているようで、これは市場ではレアなこと。競合モデルでは、重心が最も低いドライバーでも2mm前後となっており、言い漏れしたかも知れないが「G425 MAX」でも、重心は中心軸より1.5mm上に設定されている。

LTDx MAX ドライバーはコブラゴルフから発売されているドライバー ..

ヒール側に10gのウェイトを配置することで、コブラの「LTDx MAX」は、事実上「LTDx MAX」“ドローモデル”に。MOIは数百下がり、重心もほんの少し低くなり、そしてかなりスライスしない弾道が手に入る。

コブラ「LTDx」ドライバーに驚いた! 球が強くてミスにも強い!!

コブラは、「LTDX」ドライバーが2022年の市場にある他のドライバーよりも最も飛ぶと考えている。

HS45・50前後で試打計測 コブラ エアロジェットドライバー.

また繰り返しになるが、ヒール側のウェイトを重くしても、「LTDx MAX」は市場で最もスライス軽減ドライバーになるというわけではない。彼らの意図はそこではないのだ。

コブラ『LTDx』(2022年モデル)を関浩太郎プロが徹底試打検証!

「LTDx」3モデルの中で、「LTDx MAX」はスカート高が一番低くなっている。コブラの(「RADSPEED Xtreme」同様の)オーバーサイズ「Xtreme」形状で、シリーズ中で最も大きな投影面積で面長のデザインとなってはいるものの、決して不恰好だったり煩わしいというわけではない。

コブラ(Cobra)(メンズ)ダークスピード MAX ドライバー SPEEDER NX for Cobra

コブラ「LTDx MAX」ドライバーは、10.5度と12度がラインナップしている。レディースモデルは、ピンク系のエルダーベリーのカラーリングで10.5度と12度がある。

コブラ『DARKSPEED TOUR LENGTH』ドライバー トラックマン試打

コブラの「LTDx」ドライバー(末尾に文字なし)は、ほぼ全ての面で「LTDx LS」と「LTDx MAX」の間に位置する。「LS」のように、前方の『PWR-CORE』のウェイトは19g。バックウェイトは5gで、これは「MAX」と同じだ。

コブラ キング LTDx ドライバー3種を比較試打|新製品レポート

LTDx MAXドライバーはLTDxドライバーの高初速と安定性の性能を共有しており、更にソールのヒール部分に配置したウェイトにより、つかまりの良いドローバイアスを提供します。

コブラの最新ドライバー「ダークスピード X」を徹底試打検証! ..

「結果として得られたLTDxファミリーのドライバーは、これまでに作成した中で最高のものであり、3つの異なるドライバーモデルにより、すべてのゴルファーがゲームの最適なパフォーマンスを実現できます。ツアーでLTDxを見るのを楽しみにしています。また、世界中のコースでアマチュアや週末の戦士の手に渡ることを楽しみにしています。」

コブラ DARKSPEED LS / X / MAX ドライバーを試打

そして、コブラ「LTDx」ドライバーは、“ユニコーン”と形容される今シーズン2つめのドライバーとなっている。

2023年の飛距離NO.1ドライバーはコブラ『AEROJET』で決定!?

コブラでは「LTDx」のMOI値を約5,300にしている。「寛容性」がしっかりあるということだ。

コブラ『LTDx LS ツアーレングス』ドライバー トラックマン試打

LTDx ドライバーは究極の飛距離マシンです。 PWR-COR テクノロジーを使用して、ゼロ CG と 5200 MOI を初めて達成し、他に類を見ないドライバーを作成することができました。低スピン、速いボールスピード、極限のやさしさを兼ね備え、最長のトータル飛距離を実現します。

コブラの2024年モデルのドライバー3種「ダークスピード MAX ..

前のくだりと合わせれば、なぜコブラは後継モデル(「LTDx」)がオリジナルの「LTD」よりも優れていると確信しているのかという説明がつく。

Spin: Low Launch: Medium Forgiveness: High

特に注目すべきはゼロCGnaと5,900もの高MOIを獲得したという点です。これによって2022年モデルのコブラドライバーは安定性を犠牲にすることなく、ボールスピードと飛距離アップ可能にしたと謳っています

Cue the thunder🌩. Introducing the , engineered for Longest Total Distance. — COBRA Golf (@cobragolf)
LTD Xシリーズは3モデル展開LTD X LSは浅重心設計によるロースピンモデルです。重量の大半を前方の低い位置に配置することで低スピン化とボールスピード向上を実現し、高ヘッドスピードプレーヤーが望む弾道が得られますMAXはドローバイアス設計のモデルですLTD Xがちょうど中間にあたるニュートラルなモデルとなりますすべて460ccのヘッド体積ですできる限り多くの重量を前方の低い位置に荷重するための荷重システムです14gものスチールウェイトと5gの外部スチールウェイトを組み合わせ合計19gを打点位置の後方へ配置していますこれによって低スピン化とボールスピード向上を促進し飛距離を最大化します何千もの打撃シミュレーションを使用し、機械学習から作成されたフェースです戦略的に15のフェース厚を作り出すことで、広範囲でスマッシュファクターとボールスピードを向上させるというテクノロジーですさらに今作でもCNCミルドインフィニティフェースは健在です。前作まではトップラインまでミルドフェースが覆っていましたが、従来のトップラインへと改良され、視覚的に構えやすいよう調整されていますLTD Xのみ15gの固定ウェイトで、LTD X LSとLTD X MAXは10gト3gの可変ウェイトシステムを採用しています軽量のカーボンクラウンとソールプレートに強化されたチタンスピードフレームを組み合わせています。フレーム部にあたるシャーシは再設計されており、以前よりも8gの軽量化に成功しています。さらにカーボンファイバー量を30増やすことで余剰重量を大幅に創出し、より低い位置へと重量を配分することが可能となりましたこれはPWR-CORの荷重システムを可能にするために重要なテクノロジーです