クラリスロマイシン錠200mg「CH」とクラリシッド錠200mg
【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔呼吸困難,痙攣,発赤等が発現〕【11.1.2】QT延長,心室頻拍(torsade de pointesを含む),心室細動〔QT延長等の心疾患のある患者,低カリウム血症のある患者においては特に注意。[9.1.2参照]〕【11.1.3】劇症肝炎,肝機能障害,黄疸,肝不全〔劇症肝炎,AST,ALT,γ-GTP,LDH,ALPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸,肝不全が発現。[9.3参照]〕【11.1.4】血小板減少,汎血球減少,溶血性貧血,白血球減少,無顆粒球症〔[8.2参照]〕【11.1.5】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑〔投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.6】PIE症候群・間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等が発現。このような症状が現れた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】偽膜性大腸炎,出血性大腸炎〔偽膜性大腸炎,出血性大腸炎等の重篤な大腸炎が発現。腹痛,頻回の下痢が現れた場合には投与中止〕【11.1.8】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇が発現。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕【11.1.9】痙攣〔痙攣(強直間代性,ミオクロヌス,意識消失発作等)が発現〕【11.1.10】急性腎障害,尿細管間質性腎炎〔乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には投与中止〕【11.1.11】IgA血管炎【11.1.12】薬剤性過敏症症候群〔初期症状として発疹,発熱がみられ,さらに肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が発現。投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意〕
クラリス,クラリシッドとは?クラリスロマイシンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版)
マクロライドの代表的な商品名(先発品)は、クラリス、ジスロマック、エリスロシン、ルリッド、ジョサマイシンなどです。これらのうち、最も有名でよく使用され、さらに「誤用」が多いのがクラリス(一般名は「クラリスロマイシン」、他の先発品に「クラリシッド」もある)です。今回は、なぜクラリスがそんなにも誤った使い方をされるのか、そしてそれによりどのような問題が生じているのかについて解説していきます。
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クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス) – 呼吸器治療薬
その後、患者に詳しく話を聞いたところ、クラリス錠の方がクラリシッド錠より薬価が安いので(75.1 vs 77.4、平成28年4月改定時)、クラリス錠はクラリシッド錠のジェネリック医薬品だと思い、効き目も違うと思っていたことがわかった。
当該患者は、もともと薬に対して神経質であり、ジェネリック医薬品への代替調剤を希望しない患者であった。
関東在住。大阪観光中に風邪をひいて太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)を受診。問診票の「今飲んでいる薬」の欄にクラリスとプレドニン(ステロイド薬の一種)の文字がありました。理由を尋ねると、なんと「声をよくするため」との答えが……。Aさんによれば、地元のクリニックでは「声が良くなる処方」とうたってこれらが“販売”されているとのこと。おそらく、クラリスとステロイド双方の抗炎症作用で声帯の炎症を取り除くことを目的としているのでしょうが、副作用のリスクを無視したとんでもない考えです。私は危険性を説明し直ちに服薬をやめるよう助言しました。Aさんも「そんな危険な薬とは聞いていなかった」とのことでした。
クラリシッドドライシロップ(クラリスロマイシン)と混ぜると苦くなる薬は? ..
患者はこれまで何度か感冒時にクラリス錠が処方されていたが、今回は、非常勤医師よりクラリシッド錠が処方された。
投薬時、薬剤師はクラリス錠とクラリシッド錠は同じ成分でメーカーが違うと説明した。すると、患者は、クラリス錠を服用すると咳込む感じがあったが、別の病院で処方されたクラリシッド錠では特に問題なく、風邪の咳も早く治ったため、医師に訴えて、クラリシッド錠を処方してもらったと述べた。
患者よりクラリス錠とクラリシッド錠の作用の違いを聞いた薬剤師は、一応、メーカーに確認したところ、両剤は全くの同一成分、同一添加物で、同じ工場で製造しており、印字のみが異なることがわかった。
「クラリスを飲んだが風邪が治らない」と訴え谷口医院を受診しました。どのようにしてクラリスを手に入れたのかを尋ねると「個人輸入」との回答。Bさんが入手したのは日本製の後発品です。日本の医薬品を国内から国内に発送するのは違法ですが、海外から発送すれば薬事法に抵触しないらしく、わざわざ日本の薬を海外に持ち出し海外から発送している会社があるというのです。
クラリスとクラリスロマイシンとクラリシッドは全部抗生剤ですか? どの ..
別のクリニックで副鼻腔炎に対するクラリス少量長期間投与を始めて1週間。下痢が続くといって谷口医院を受診(初診)しました。どうしてそのクリニックで再診しなかったのかを尋ねると、CさんはHIV陽性だが、それが言える雰囲気ではないとのこと。抗HIV薬はエイズ拠点病院で処方してもらっている。そちらでは副鼻腔炎の相談ができず近所の耳鼻科クリニックを受診すると、クラリスを処方されたとのことでした。下痢はクラリスの副作用ですが、問題はこのことではなく「飲み合わせ」です。Cさんが飲んでいる抗HIV薬の一つはクラリスと一緒に飲んではいけないものでした。私はそれを説明して直ちにクラリスの服用を中止してもらい、エイズ拠点病院と連絡をとりながら副鼻腔炎は谷口医院で診ることにしました。
●クラリシッド錠 200mg、クラリス錠 200(クラリスロマイシン)
一般感染症、非結核性抗酸菌症、ヘリコバクター・ピロリ感染症
(適応菌種や適応症の詳細は、をそれぞれ参照)
クラリシッドの効果とクラリス、クラビットの違い|小児への使用も
患者は、感冒のため処方されたクラリス錠だと咳き込む感じがするが、同一成分のクラリシッド錠は大丈夫だと医師に訴えて、処方を変えてもらっていた。
高い除菌率と組織移行性が特徴の抗生物質で、クラリス錠やクラリシッドの同種同効薬です。
(2) 本製剤を後天性免疫不全症候群に伴う播種性マイコバクテリア感染症のために投薬する場合に限っては、当分の間、厚生大臣の定める内服薬及び疾患等(平成六年三月厚生省告示第一一一号)の一の(一)の抗ウイルス剤に準じて一回三〇日分を限度として投与できるものとすること。
クラリシッド(クラリスロマイシン)の相互作用について禁忌まとめ
さて、クラリスが多用されることで何が起こるか。最大の問題は「耐性菌」です。ピロリ菌1次除菌の失敗率が年々上がっているのはクラリス耐性株が増えているからであり、世界保健機関(WHO)が2017年2月に公表した「最も重要な薬剤耐性菌12種」の一つが「クラリスロマイシン耐性ピロリ菌」です(「」参照)。クラリスはマイコプラズマ肺炎の切り札の地位を長年維持していましたが、最近では半数以上がクラリス耐性と言われています。同じく切り札として用いられるクラミジア(クラミドフィラ)にもクラリス無効例が増えてきています。もちろん副作用も少なくありません(注)。
尚、クラリス、クラリシッドは販売メーカーが異なるため商品名が違いますが全く同じ薬です。 2012年5月31日
注:クラリスの副作用についてはが最も参考になります。医療者向けのものですが一般の方にもある程度は読めると思います。添付文書には薬の「飲み合わせ」についても書かれていますから合わせて参考にされるといいでしょう。また、現在多くの薬はネット上で添付文書が簡単に閲覧できます。これは一昔前にはできなかったことです。クラリスのみならず、自身に処方された薬のことは添付文書を読んで可能な範囲で理解につとめてほしい、そして分からないことはどんどんかかりつけ医に尋ねてほしい、というのが私の意見です。
なお,クラリスロマイシンは,必要に応じて適宜増量することができる。ただし,1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 ..
(1) 本製剤を後天性免疫不全症候群に伴う播種性マイコバクテリア感染症のために使用した場合は、本製剤を使用した患者に係る診療報酬明細書の審査、支払等に当たっては、当該患者の秘密の保護に十分配慮すること。
メディサ, クラリスロマイシン錠200mg「EMEC」, 19.2 ; 沢井製薬, クラリスロマイシン錠200mg「サワイ」, 22.8.
たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援する代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。 月額110円メルマガ<>を配信中。
[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠
「クラリスロマイシン(販売名:クラリシッド錠五〇mg小児用、クラリス錠五〇小児用、クラリシッド錠二〇〇mg、クラリス錠二〇〇、クラリシッド・ドライシロップ小児用、クラリスドライシロップ小児用)」については、平成一〇年九月三〇日に薬事法に基づき、左記1のように承認事項の一部変更承認がなされ、効能又は効果、用法及び用量の追加が行われたところであり、これに伴って保険適用上の取扱いを左記2のとおりとするので、関係者に対して周知徹底を図られたく通知する。
抗菌薬ジェナニックとクラビットの違いを、薬剤師ライター・加藤哲也氏が解説。クラビットよりジェニナックのほうが細菌作用は強いといえます。
薬の名前には一般名と商品名があります。例えば一般名テオフィリンには、テオドール(先発品)があり、アーデフィリンやテオロングなど多くの後発品があります。また一般名クラリスロマイシンの先発品としてはクラリス、クラリシッドがあります。これらの薬は一般名と商品名が何となく似ていますね。でも抗生物質フロモックス(商品名)の一般名は塩酸セフカペンピボキシルと舌を噛みそうな名称です。尚、クラリス、クラリシッドは販売メーカーが異なるため商品名が違いますが全く同じ薬です。喘息治療薬シングレアとキプレスも同様です(現在のところ後発品なし)。
クラリスロマイシン錠 200 ㎎「大正」」、「クラリスロマイシン
厚生労働省は数年前から、医療費抑制のためジェネリック医薬品を積極的に処方するよう働きかけています。日本は諸外国に比べジェネリック医薬品の使用頻度もかなり少ないことも事実です。平成22年の改定では、医院からの院外処方が先発品でも後発品への変更不可のチェックがない場合は、調剤薬局で患者さんからの同意を得た上で後発品へ変更することが可能になりました。平成24年の改定ではさらに進んで、医院に対して一般名での処方を推奨するようになりました。平成22年は医院の処方箋に後発品への変更すべて不可という欄がありましたが、今回は変更不可薬については一つ一つチェックをしなければならなくなりました。一般処方の場合、患者さんは調剤薬局で先発品と後発品の説明を受けた上でいずれかを選択してもらうことになります。長期処方では多くの場合、薬局での支払い金額はかなり安くなります。尚、お薬手帳には実際に処方された薬が商品名で記載されます。