桑田佳祐-Soulコブラツイスト〜魂の悶絶(ROCK IN ..


“モータウン系のサウンド×叙情的なメロディ×情けなくも親しみやすい歌詞”という黄金比を用いたこの曲には、桑田のポップセンスがこれまでもかと注ぎ込まれている。桑田がこのタイミングで「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」をリリースしたのは、シリアスで気落ちするような出来事ばかりが続く状況をふまえ、少しでも楽しい気持ちになってほしいという真っ直ぐな思いによるものではないだろうか。あれこれ考えている場合じゃない、とにかく盛り上がれる曲を届けたいーー「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」は、日本の人々を楽しませ続けてきたポップスター・桑田佳祐の真骨頂だと言い切りたい。


桑田佳祐さん新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」の歌詞を味わう

歌詞の主人公は、〈死ぬほど好きなあなた〉にフラれても、どうしても諦めきれず、思うようにはいかない人生のなかでこんがらがる男。〈何故イケナイ人に恋しちゃうんだろう?〉とクヨクヨ考えながら、〈まるでコブラツイストを喰らったみたいに〉苦しみまくる様子を情けなく感じつつも、なぜか愛らしさと親しみを覚えてしまう。コブラツイストとはもちろん、桑田が敬愛してやまないアントニオ猪木の得意技。相手の身体に巻き付き、相手が動けば動くほど悶絶するようなダメージを与える技だが、“コブラツイスト”と思い通りにいかない“恋愛(人生)”を掛け合わせ、ポップスに仕立てるセンスは見事としか言いようがない。また、日本語の歌詞を英語的なノリを乗せるボーカルも、まさに桑田節。たとえば〈幸せになれるワケはないのに〉の後半部分を“ワッキャナイノニ”と発音しグルーヴさせる部分などは、下半身がフワッとするような快楽がある。

最初に聴こえてくるのは派手なホーンセクション、切れ味のいいギターのカッティング、流麗なストリングスが共鳴するイントロ。ソウルミュージックのノリを注入したリズム、管楽器、弦楽器を交えた華やかなアレンジの基盤になっているのは間違いなく、モータウンのサウンドだ。The Supremes、The Jackson 5など60〜70年代にかけて世界を席巻したモータウン・レコーズの音楽は、日本の大衆音楽にも多大な影響を与えた。もちろん桑田も例外ではなく、ソロデビュー曲「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」(1987年)をはじめ、モータウンのテイストを取り入れた名曲を持っている。「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」は桑田がもっとも得意とするスタイルの一つであり、日本の歌謡のベーシックな形であると言っていいだろう。

Soulコブラツイスト~魂の悶絶 [2022 Remaster] ‑ by 桑田佳祐 | Spotify

軽快にハジけるビート、切なさと解放感を併せ持ったメロディ、幸せを求め続ける人間の業を軽やかに描いた歌詞。桑田佳祐の新曲「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」は、“これぞ桑田佳祐! これぞ日本のポップス!”と快哉を叫びたくなる圧倒的な名曲である。

「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」は9月15日にリリースされる新作ミニアルバム「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し」の収録曲。ユニクロの新テレビCM「LifeとWear / MENジーンズ地下鉄篇」「LifeとWear / WOMENジーンズ地下鉄篇」に使用されている。MVで桑田は白いタキシードを身に付け、紙吹雪や紙テープを浴びながら同楽曲を熱唱。先日公開されたスポット映像でも一部シーンが使用されている。

Soulコブラツイスト~魂の悶絶 [2022 Remaster]」をSpotifyで聴こう。桑田佳祐 · 楽曲 · 2022。

「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」のほか、「さすらいのRIDER」「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」「金目鯛の煮つけ」「炎の聖歌隊[Choir](クワイア)」「鬼灯(ほおずき)」を含む新作EP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し』は9月15日リリース。桑田本来の大衆性、優れたポップセンスが全開になった本作は、彼の新たな代表作であると同時に、日本のポップミュージックの魅力を改めて実感できる作品になるはずだ。

梅干し』にも収録され、先行リリースという形で『Soulコブラツイスト〜魂の悶絶』が発表されました。

当初、『SMILE〜晴れ渡る空のように〜』『炎の聖歌隊 [Choir]』に続いて3ヵ月連続先行配信シングルとして発表される予定でしたが、リリースを早めて8月末に発表することになったのだとか。

また、この楽曲は俳優の大泉洋がMCを務める音楽番組・SONGSでも披露されました。

『Soulコブラツイスト〜魂の悶絶』は、桑田佳祐本人が出演するユニクロのCMソングでもあり、配信Netfilx映画『浅草キッド』の主題歌でもあります。

そのため、知らず知らずの内に耳にしている人も多いかもしれませんね。

や桑田佳祐といえば、独特の世界観や一風変わった歌詞が印象的ですよね。

今回ご紹介する『Soulコブラツイスト〜魂の悶絶』も、初っ端からインパクトの強い楽曲に仕上がっています。

まるで一昔前の音楽番組のようなPVも印象的。



プロレス技であるコブラツイストは、名前を聞いただけでもまさに「悶絶」しそう。

この特徴的なタイトルに込められた意味も含めて、桑田佳祐の世界を読み解いていきましょう。

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逢いたくて 恋しくて
死ぬほど好きなあなたに
フラれた後も I miss you
孤独な夜がまた来る

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タイトルを見る限り少々物騒な印象を受けますが、

愛しい人がいる。その人への思いが届かないと知り、砕け散った後も思いを引きずってしまう。

そんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。

愛しい彼女が振り向いてくれないと分かりつつも、抱いてしまった恋心や深い愛を捨てきれずに苦しむ、胸の痛みがひしひしと伝わってきます。

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I'm alright 今夜こそ
こんな暮らしにオサラバ
小舟のような月が
涙の海で揺れていた

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断ち切れぬ思いを抱えたまま過ごす孤独な夜は、どれほど辛く、惨めなものでしょうか。



そう強く願った夜に浮かぶ月と涙の対比が、もの悲しさを引き立てます。

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誰にも負けずにずっと
思い通りに生きてた
許されぬ恋と知り
ギラギラハートが燃え上がる

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負け知らずの人生だからこそ、好きな人にフラれるという敗北は受け入れがたい現実なのです。

無駄な足掻きだと分かっていても、恋の炎を消せずに「ギラギラハート」を燃え上がらせる、男の愚かさが愛おしいですね。



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幸せになれるワケはないのに
何故イケナイ人に恋しちゃうんだろう?
この世はそれほど甘くはないのに
それでも明日はやって来るんだろう

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恋というものは、みんなに祝福されるものばかりではありません。

魂が惹かれ合い、燃え上がるものだからこそ、

「イケナイ人」が人妻なのか、誰かの恋人なのかは分かりませんが、実るはずのない恋だと知りながらも、燃え上がる恋の炎を消すことはできません。

自分でも愚かな恋だと知りながら、が許されるほど世間が甘くないことも知りながら、ずるずると関係を続けてしまう。

そんなオトナの情事を思わせます。

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カラダが壊れるほど
キツく抱いてと言ったね
逢えない運命と知り
酔いどれ天使のお出ましさ

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プロレス技の名前を聞けば、そこから連想されるのは痛みでしょう。

身体的な痛みを伴うコブラツイストを、恋の悶絶するような痛みにたとえているのです。

タイトルだけ見ると、まるで関係のなさそうな言葉が、しっかりと歌詞で活かされている。

これこそが、桑田佳祐のといえるのではないでしょうか。

壊れるほどの愛を求めた人と引き裂かれる運命だと知った時、幸せは幻のように消え去り、目の前には暗い現実だけが残されます。

酒に逃げて酔い潰れる、男の惨めさが目に浮かびます。

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命がけで今日も生きてるんだよ
心は土砂降り雨ん中
このままじゃヤバいって分かっちゃいるんだよ
明日の日の出はどっちなんだろう?

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許されざる恋に身を焦がしても、愛を失い路頭に迷っても、命をかけて生きている。



どんなに絶望しても、必ずやってくる明日。

それでも見えない夜明け。

「明日の日の出はどっちなんだろう?」という歌詞からは、必死に出口を探す男の悲しさが伝わってくるようです。


』は、プロレス技から連想されるコミカルな印象とは対照的に、曲調は「」などのバラードを連想させるしっとりとした楽曲です。

決してコミカルな内容ではなく、失恋の辛さや愛の強さをコブラツイストにたとえて歌い上げているのです。



しっかりと遊びを入れながらも、曲に深みと説得力を持たせられるのは、桑田佳祐の圧倒的歌唱力のなせる技です。

そして、映像にもしっかりと遊びを入れているところがさすが。

有名な某番組を思わせるセットや世界観、華やかなステージで自身の曲を歌い上げる桑田佳祐。

そして中盤では母親との感動の対面。

どこかで見たことのあるような展開が続き、昔懐かしいテレビ番組を見ているような気分にさせられます。

また、タイトルに「コブラツイスト」とあるように、映像の中にはプロレスのマスクをかぶった人の姿もちらほら。

歌番組とプロレスの要素を掛け合わせた、非常に遊び心のある映像作品になっているのです。

桑田佳祐の圧倒的な歌唱力と世界観。

あえてふざけた映像とのギャップがたまらなく癖になりそうです。

これまで、数々の名曲を生み出しながら、しっとりと聴かせる曲から下ネタ満載のおふざけ曲まで幅広くリリースしてきた桑田佳祐。

彼の魅力は、揺るぎない歌唱力と衰えることのない遊び心なのかもしれません。

そして、楽曲全体に流れるあたたかさ。



届かぬ人に恋をしてフラれ、でも諦められない。

出口も見えない中でもがく1人の男を、ついつい応援したくなります。

これは、大人の複雑で不器用な恋を歌いながらも、大人だからこそ生きにくい人たちへの、ささやかな応援ソングなのかもしれません。

桑田佳祐の新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」のミュージックビデオが9月14日(火)0:00にYouTubeにてプレミア公開される。

【ハモリ我慢ゲーム】バナナマン日村が挑戦!!「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶/桑田佳祐」

コブラツイスト〜魂の悶絶 桑田佳祐本人歌唱 【歌詞付き】(ハモコーラス入り)


桑田佳祐「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」が主題歌 Netflix映画『#浅草キッド』がいよいよ明後日12月9日より公開となります‼️

梅干し』収録曲。今回、劇団ひとり監督からの熱烈なオファーを受け、ちょうどこの楽曲を制作中だった桑田が完成前の映像を鑑賞し、深見とタケシのふたりにも通ずる精神性や関係性、時代背景など、楽曲と本作の不思議な近似性に「楽曲の世界観がより深まったように感じた」と桑田自身が共鳴して、楽曲提供を快諾することとなったという。

また、タケシの芸人魂が芽生える瞬間が切り取られたシーンなどとともに主題歌を聴くことができるティザー予告映像も公開されている。“Soulコブラツイスト〜魂の悶絶”のミュージックビデオも現在公開されており、MVでは架空の年末音楽特番『第13回 翔く!日本年末音楽大賞』に出演する桑田が、番組上でスタジオミュージシャンを背に熱唱する模様のほか、楽曲に詰め込まれた先達へのリスペクトをはじめ、昭和のお茶の間をブラウン管テレビに釘付けにした歌謡番組が大胆なパロディで描かれ、番組中に桑田の母親が登場する御涙頂戴シーンが入ってくるなど、桑田ワールド全開の映像に仕上がっているとのこと。



【大泉洋 コメント】
この作品のために作られた曲ではないのに、何故この歌はここまでこの作品にハマるのでしょう。いや、ハマるというよりも、この歌は『浅草キッド』そのものを歌っている気さえします。タケシと師匠深見千三郎の切ないストーリーを最後に笑い飛ばすかのように流れる、明るくて、どこか懐かしいメロディがこの作品をとても前向きな、また違う次元に連れて行ってくれる気がしました。「幸せになれるワケはないのに、何故イケナイ人を愛しちゃうんだろう?」という歌詞が見事にこの作品を言い表しているのには流石の一言です。

【柳楽優弥 コメント】
今日までに本編を3回観ましたが、3回ともエンディングまで観るくらい「とても好きな曲がまたひとつ増えた!」と感じています。『浅草キッド』の世界観にとても合っていて、高揚感が高まり元気をもらえる曲です。Netflixはエンドロールで次の作品をオススメしたがりますが、ぜひエンドロールも楽しんでください。

【劇団ひとり コメント】
最後に凸と凹がピタリと合わさるような爽快感です。素晴らしい主題歌をありがとうございました。本作の色々な想いを一つにまとめて頂きました。

桑田佳祐、新曲「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」配信リリース

梅干し』通常盤" data-original-width="750" data-original-height="744">の新曲“Soulコブラツイスト〜魂の悶絶”が、12月9日(木)配信のNetflix映画『浅草キッド』主題歌に決定した。

同映画は、の誕生秘話が綴られる青春映画で、芸人としてだけではなく、俳優、絵画などその才能は多岐に渡り、映画監督・北野武としては「世界のキタノ」と呼ばれるビートたけしの原点であり、師匠である深見千三郎と過ごした青春の日々が描かれる。劇団ひとりが監督・脚本を担当し、初監督作品『青天の霹靂』(2014年)に続き昭和の浅草を舞台に、2度目のタッグとなる(深見千三郎役)、柳楽優弥(タケシ役)が主演を務める。

主題歌に決定した“Soulコブラツイスト〜魂の悶絶”は、9月15日(水)にリリースされる桑田のソロ4年ぶりの新作EP(ミニアルバム)『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.

桑田佳祐のSoulコブラツイスト~魂の悶絶 - SingleをApple Musicで聴く。2021年年。1曲。時間:4分。

梅干し』には、全国アリーナツアー開催の情報とともに先日配信リリースされた“炎の聖歌隊 [Choir(クワイア)]”(SUBARU新型「フォレスター」TVCMソング)をはじめ、民放共同企画「一緒にやろう」応援ソングの“SMILE〜晴れ渡る空のように〜”、SOMPOグループ CMソング“金目鯛の煮つけ”などの計6曲が収められる他、完全生産限定盤には今年3月に開催されたBlue Note Tokyoでのライブ「静かな春の戯れ~Live in Blue Note Tokyo~」が全編完全収録される。

元々7月、8月、9月の3ヶ月連続でEPに先駆けて先行配信シングルをリリースするとアナウンスされていたが、9月を待たずして、今回急遽“Soulコブラツイスト〜魂の悶絶”がフライングリリースされることになったとのこと。同曲は、エネルギッシュなバンドサウンドが煌めく桑田佳祐流歌謡ソウル・ポップスとも言うべき一曲に仕上がっているといい、桑田が幼少の頃に慣れ親しんだ歌謡ポップスやプロレスなどの昭和のお茶の間を彩った先輩へのリスペクトが詰め込まれ、楽曲タイトルにはアントニオ猪木の必殺技である「コブラツイスト」の名前が入っている。