コラムにニキビ治療の切り札であるイソトレチノインの効果や副作用などについての記事を掲載しました。薬の適応や効果…


いかがでしたか?
・イソトレチノインはニキビ治療の切り札的な薬であり、キチンと飲めばほぼ確実な効果が出る
・妊娠中、妊活中の女性は絶対服用NG
という点含め、飲み方やメリットデメリットについてご紹介いたしました。
日本の イソトレチノインの使い方は海外から10年以上遅れているため、今後もイソトレチノインの解説は続けてまいります。


[PDF] 新型コロナウイルス感染症に関する 国内外の研究開発動向について

ただニキビ跡の赤みが目立つ場合はフォト治療、お髭が気になればレーザー脱毛、ニキビ跡が気になればダーマペン・フラクショナルレーザー・花房式治療…など検討されるかと思いますが、イソトレチノイン服用時にこれらの治療を受けることは問題ありません。
ニキビ跡治療や他の治療と並行してイソトレチノインを服用するのは問題なく、むしろおすすめくらいですが、ニキビ治療に関しては併用NGなわけではなく「必要ない」と捉えていただくといいでしょう。もしイソトレチノインを飲んでいてもニキビができるようならば、むしろ他の治療併用ではなくイソトレチノインの服用量を増やすべきと考えます。

イソトレチノインは10mg~50mgと、1日量をかなり調整できる薬です。1日量が多ければそれだけ服用期間は短縮させられますが、副作用もその分起こりやすくなります。

抗ウイルス薬のドラッグリポジショニング研究では、イソトレチノイン、ロピナビル/

イソトレチノインの副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚の乾燥と、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。この副作用はほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。

イソトレチノインはレチノイン酸の一種(イソ体)である飲み薬です。 海外では10年程前からニキビ治療として一般的に使われている飲み薬ですが、日本ではコロナ禍で重症ニキビが増えてから一気に需要が高まりました。

ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin

ただし、イソトレチノインは鼻の粘膜や上気道の乾燥を引き起こすため、理論上、乾燥によって罹患しやすくなる可能性や、口や鼻に頻繁に触ることで感染が起こりやすくなる可能性も懸念されています6

なお、エトレチナート(チガソン)という乾癬の治療薬がありますが、こちらは親油性がより強く半減期が120日間と長いため、服用後に2年間の避妊が必要となります。イソトレチノインの半減期は15時間~20時間ですので、チガソンとは体内の残留性が異なります。

重症ニキビに使用されるイソトレチノイン(アクネトレント)の効果は?

イソトレチノインはACE2を強力に抑制し、ウィルスの細胞への侵入を妨げる可能性が示唆されており5、新型コロナウィルス患者に対するイソトレチノインの有効性と安全性を評価する研究が計画されています4

現時点の知見では、イソトレチノインが新型コロナウィルスの重症化因子や感染促進因子になるというエビデンスはありませんので、治療中の方はご安心ください。


イソトレチノイン · ガウディスキン · ゼオスキン · 各種費用

ニキビ治療薬のイソトレチノイン内服中の方は、薬剤相互作用の観点から、医師の指示なしで予防接種を行わないように記載されており1、従来、当院では、新型コロナワクチン接種を念の為、一定期間空けていただいておりました。

新型コロナウイルスPCR検査 クリニックフォアが提供する福利厚生

2021年7月の現段階において、各製薬会社に確認を取り、イソトレチノインとファイザー製・モデルナ製の新型コロナウィルスワクチンとの間には相互作用の報告はなく、接種不適当者にも該当していないため7 8、現在では、イソトレチノイン内服中の方でもワクチン接種を受けていただいて問題ないと説明しております。