ケレンディア(フィネレノン)の作用機序・特徴【糖尿病合併CKD】


“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。


[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)

【Rp1】ケレンディア錠20mg 1錠
1日1回朝食後 28日分 ※オルメテック、血糖降下薬(フォシーガ含む)服用中

フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13

ケレンディアの投与開始時には併用薬(ACE阻害薬やARB)の確認が必要です ..

投与開始・再開・増量から4週間後、その後も定期的に血清カリウム値、eGFRを測定し、添付文書に従い用量を調節します。に投与します(治療が適さない場合を除く)。
※10mg錠と20mg錠の生物学的同等性は示されておらず、

私は今まで、あえてこのテーマから距離を置いて来たのかもしれない。でEMPA-REG OUTCOMEⓇに軽く触れ、でClass effectかDrug effectかというテーマにしてお茶を濁してきた。それはこのテーマに直球勝負で意見することに対し、四戒(驚、懼、疑、惑)を抱いていたからだ。しかし今、自信を持って言える。SGLT2阻害薬は凄い薬だ!
SGLT2阻害薬は発売当初から逆風の真只中に立ち続けてきた。尿糖を増やすとは何事だ!脱水で脳梗塞が激増するに違いない!といった非難を浴び続けた。しかし、冷静に考えればどの薬剤も治験を経て世に出回っているのだから、驚くような大惨事になるはずがない。群集心理は恐ろしいものだ。わが国最初のSGLT2阻害薬イプラグリフロジン(スーグラⓇ)が臨床応用された頃、ベーリンガー・インゲルハイム社の担当者と“エンパグリフロジン(ジャディアンスⓇ)が発売される頃にはSGLT2阻害薬が全面発売中止になっているかもしれませんね”と苦笑したことを覚えている。しかし、、で紹介したEMPA-REG OUTCOMEⓇ以降SGLT2阻害薬は一気にスターダムにのし上がった。その後、多くの大規模臨床試験でSGLT2阻害薬の心保護作用・腎保護作用が明らかにされ、最近では非糖尿病者に対しても、心不全や慢性腎臓病の病名で保険適応を取得するSGLT2阻害薬も現れた。SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬の枠を超えたのだ。SGLT2阻害薬がここまで素晴らしい心腎保護の結果を出せた背景に、心腎連関の改善というメカニズムの存在が示唆されている(Mebio 34:58-66, 2017)。糖を尿に捨て血糖を下げ、浸透圧利尿で余剰な水を捨てるのみならず、ナトリウム再吸収も抑制するためmacula densaに流れ込むナトリウム量を増やして糸球体内圧を下げている。我々はスーグラⓇ発売当初から逆風に立ち向かい、FUSIONという臨床研究を行った(Endocr J 2018 Aug 27;65(8):859-86)。この時、SGLT2阻害薬が患者背景に関わらず血糖降下作用を発揮するということのみならず、血圧低下、体重減少、血清CPRの低下という副次的作用も見出した。

腎臓病)慢性腎臓病(CKD)の治療(前編) | 亀田グループサイト

「2型糖尿病を合併するCKDの患者さんは、複雑なリスクプロファイルを有していることが多いのが特徴です。今回の探索的解析により、2型糖尿病を合併するCKD患者さんのなかでもとくに脆弱なサブグループで、フィネレノンの心血管および腎臓に対する有用性が強調されており、患者さんを入院させることなく、心臓と腎臓を守るこの治療薬の可能性が示されています」と、同社では述べている。

近年は糖尿病を起因とする透析導入が増加しており、糖尿病を合併するCKDにおいて、①血圧などの血行動態、②高血糖などの代謝、そして③炎症・線維化が、心血管・腎臓障害の発症や進展に関与すると考えられています。既存のACE阻害薬、ARBは代謝や血行動態に関する因子を標的とし、SGLT2阻害薬は血糖改善や糸球体過剰濾過の改善等により腎保護作用を示しますが、炎症・線維化を標的とするフィネレノンは新たな治療選択肢となります。なお、既存のMR拮抗薬であるスピロノラクトン(アルダクトンA)※、エプレレノン(セララ)、エサキセレノン(ミネブロ)にCKDの適応はありません。
※腎性浮腫の適応はあり

中央社会保険医療協議会薬価算定組織 資料令和4年度第1回、第2回

この研究において、頸動脈IMTに変化は認められなかったが、脈波伝播速度(PWV)が改善していたことから、SGLT阻害薬は動脈硬化を改善しないが、おそらく容量負荷を軽減することで血管の硬さは改善するとディスカッションに書いたのが仇となった。最終的に日本内分泌学会の主催するEndocr Jという雑誌に拾って頂いたのだが、最初に投稿した某雑誌では“EMPA-REG OUTCOMEⓇで心血管イベントが抑制されているのに動脈硬化が改善しないはずないだろう!”と門前払いを食らったのだ。ところが、それから数年の月日が経ち、順天堂大学と大阪大学のグループが行ったUTOPIAという研究は、SGLT2阻害薬を用いて我々と矛盾しない結果を一流紙に報告している(Cardiovasc Diabetol. 2020; 19(1): 110)。我々は早すぎたのだ。さらに基礎研究においても、SGLT2阻害薬がDPP-4阻害薬とコラボして、著明な高血糖になる糖尿病モデルマウスでの血管肥厚を抑制することも報告した(Biochem Biophys Rep 2019 Apr 19;18:100640)。

DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1


Soticlestat は他の抗てんかん薬で十分な効果が認められない Lennox-Gastaut 症候群(LGS)患

バイエル薬品は6月2日、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)の治療薬「ケレンディア錠」(一般名・フィネレノン)を発売したと発表した。同薬は非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬。炎症・線維化を引き起こすMRの過剰活性化を抑えることで、心血管や腎臓の障害を抑制する。薬価は10mg1錠149.10円、20mg1錠213.10円。ピーク時に264億円の売り上げを見込む。

末期腎不全になると人工透析や移植などの治療が必要となりますが、フィネレノン(ケレンディア ..

富士フイルムは6月1日、開発中の抗がん剤「FF-10832」について、進行固形がんに対する抗PD-1抗体「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ、米メルク)との併用療法を評価するP2a試験を米国で開始したと発表した。予定症例数は100程度で、主に非小細胞肺がんと尿路上皮がんを対象に、安全性や初期の有効性を確認する。FF-10832はゲムシタビンを内包したリポソーム製剤で、従来製剤より高い薬効が期待されるという。単剤療法でもP1試験を行っている。

そういえば私も、SGLT2阻害薬フォシーガRのサンプルを1錠頂いて飲んだ翌日 ..

(フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®など)
糖尿病治療に使われる「SGLT2阻害薬」は、尿中に糖を捨てることで血糖値の改善を目指す薬剤ですが、同時に高血圧の原因である塩分を排出してくれることや、低酸素状態になっている腎臓の酸素化を改善してくれることで、腎臓への負担を軽減することが分かってきました。
そのため、これまでは糖尿病患者さまのお薬でしたが、最近は糖尿病がないCKDや慢性心不全の方にも使用できるようになってきました。
注意点としては、尿路感染症・性器感染症、脱水などが起きやすいことが挙げられます。風邪をひいて食事が十分にとれない場合などは、内服を継続すべきかご相談ください。また、SGLT2阻害薬の内服開始後は血清クレアチニンが上昇することがありますが、多くの場合は内服開始時の一時的なもので、長い目で見るとクレアチニンの上昇は問題ありません。ご安心ください。

なかには臨床応用に向けて抗がん剤との併用療法を検証している研究結果もある。

(ミネブロ®、ケレンディア®)
ミネラルコルチコイドは副腎から分泌されるホルモンで、主なものがアルドステロンです。アルドステロンは、血圧調節や体の中のミネラルバランス調節を行っていますが、過剰になってしまうと、体の中に塩分が貯まって血圧が上がり、慢性炎症により臓器障害を引き起こします。
CKDの治療は、このアルドステロンを抑えることがとても大切です。そこで、アルドステロンを抑制することで血圧を下げ、腎臓を保護する働きのあるお薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬)がこれまで治療の中心となってきました。
しかし、長期に使用していると、アルドステロンの抑制が効かなくなってくることがあります。そこで、ミネラルコルチコイド受容体を直接抑制する薬に期待がよせられています。それがMRBです。これまでにもステロイド性のMRBがありましたが、一部で女性化乳房の副作用があったほか、CKDの抑制という観点では、効果がはっきりしていませんでした。新たに登場したMRBは、非ステロイド性で選択的にミネラルコルチコイドを抑制するエサキセレノン(ミネブロ®)とフィネレノン(ケレンディア®)というお薬で、CKDの進行の抑制が期待されています。なお、フィネレノンの適応は、「2型糖尿病があるCKD患者(透析患者を除く)」となります。
以上が腎臓を守ってくれるお薬の話でした。少し難かしかったでしょうか。
良い管理をしてあげれば、CKDでも元気で過ごすことができます。透析にならないように、「自分の腎臓で人生を走りきれる」というのは大切なことです。ぜひ皆さまに、より良い治療のお手伝いができれば良いなと思い日々努めてまいります。

医薬品ケレンディア錠10mg及び同錠20mgの生物由来製品又は特定生物由

「ケレンディア」は、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬で、MRの過剰活性化による悪影響を抑制することが示されている。MRの過剰活性化は、代謝、血行力学、炎症や線維化の要因によって引き起こされる可能性のある慢性腎臓病(CKD)の進行や心血管障害に寄与する。

「再生医療等製品の併用薬に係る承認事項一部変更承認申請の取扱いについ.

さらに2022年2月に、2型糖尿病を合併するCKD患者を対象に、フィネレノンとSGLT2阻害薬エンパグリフロジンを同時に開始する併用療法について、フィネレノン単剤療法、エンパグリフロジン単剤療法と比較検討する3群比較の第2相臨床試験CONFIDENCEの開始を発表した。同試験の主要目的は、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の低下に関し、フィネレノンとエンパグリフロジンを同時に開始する併用療法について、エンパグリフロジン単剤療法またはフィネレノン単剤療法に対する優越性を検証すること。

糖尿病の疾患については別記事で解説していますので、併せてご確認ください♪フォシーガ ..

<残心>痛快!屁振りへん左衛門
屁振りへん左衛門のお話しは、私の叔母・野見山悠紀子の十八番でした。若いころ甲状腺癌を患い手術をした叔母は独り身で、クチュリエ・ユキという小さなオートクチュールを天神で営んでいました。私は幼い頃、寝る前に叔母のオモシロ話を聞くのが大好きで、屁振りへん左衛門は最高傑作です。毎日オナラばかりしているぐうたら息子のへん左衛門にたまりかねた父親が、ある日へん左衛門のお尻に栓をします。するとある夜、その家に泥棒が入り、誤ってへん左衛門のお尻の栓を踏んで外してしまいます。一気にあふれ出たオナラのあまりの臭さに泥棒は捕まってしまい、へん左衛門の父親が“お前の屁も時には役に立つな~”と言うハッピーエンドです。もちろん完全な叔母の作り話ですが、最近小学生の姪っ子が“”というアニメを見ていて、これぞ屁振りへん左衛門だ!と感動してしまいました。叔母は40年前におしりたんていの構想にたどり着いていたのです。また、このへん左衛門の話、役に立たない人間はいないという、今でいうダイバーシティーを表現していますよね。改めて叔母の凄さに感銘を受けました。
そんな叔母も、私が福岡を去り国際医療福祉大学に赴任した2020年4月に他界しました。野見山家一筋に生きた叔母に、心から感謝しご冥福をお祈りします。