一般名:ツロブテロール 先発品:ホクナリンテープ(マイランEPD ..
4.ぜん息とアナフィラキシー
①アナフィラキシーの患者さん(お子さん)には「ぜん息」の既往が多い特徴があります。
②「ぜん息」を合併する食物アレルギーのお子さんには「アナフィラキシーが起きたら」的な実践的対策を提案しておくべきと思われます。
③食物アレルギーのお子さんが「ぜん息」を合併して「ぜん息」のコントロールが良くありませんと、アナフィラキシーを起こしやすい可能性があります。
この場合「ぜん息」のコントロールには「ゾレア」(抗IgE抗体薬)の使用がよいでしょう。
④食物アレルギーでアナフィラキシーで死亡するケースにはエピペンが効かないケースもあるので注意が必要です。
⑤食物アレルギーで「上気道(喉・気管支)」の収縮が強い呼吸器症状にはエピペンは効きますが「下気道(肺)」の収縮が強い呼吸器症状にはエピペンは効かずステロイドが効きます。
⑥食物アレルギーで「ぜん息」発作が強い時には要注意です。
[PDF] 長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養の対象医薬品について
まず、発作時の治療は基本的には短時間作用型気管支拡張剤(メプチン)と全身性ステロイド(小児だとリンデロンシロップなどの内服、成人だとプレドニンが主流)やクラリスロマイシン(抗生剤)を組み合わせて治療を行います。安定時の処方に長時間作用型気管支拡張剤(ホクナリンテープや吸入薬)の使用がなければ、同時に開始されることが多いです。
1) 今後、再審査期間の終了までは、後天性免疫不全症候群に伴う播種性マイコバクテリア感染症について国内で使用される症例に関しては、可能な限り全投与症例を市販後調査の対象とし、本剤が他剤と併用されることを踏まえて、臨床効果、副作用、併用薬、及び薬物相互作用等に関してデータの収集を行い、再審査の申請資料として提出すること。
クラリスロマイシンDS10%小児用「EMEC」 (経過措置期間中) 2025年3月31日迄 ..
急性気道感染症(文献 3)
急性気道感染症とは、急性上気道感染症(急性上気道炎)と急性下気道感染症(急性気管支炎)を含む概念であり、一般的には「風邪」、「風邪症候群」、「感冒」などの言葉が用いられている。「風邪」は、狭義の「急性上気道感染症」という意味から、「上気道から下気道感染症」を含めた広義の意味まで、様々な意味で用いられることがある。そのため、患者が「風邪をひいた」と訴える場合、その病態がどちらを指しているのか、または類似疾患なのかを区別して考えることが、薬剤師にとっても重要である。その病型分類について、表 1 に示す。感冒は、発熱の有無は問わず、鼻症状(鼻汁、鼻閉)、咽頭症状(咽頭痛)、下気道症状(咳、痰)の3系統の症状が「同時に」、「同程度」存在する病態である。一方、急性気管支炎は、発熱や痰の有無は問わず、咳を主症状とする病態である。
ホクナリンテープの小児における至適用量
承認時の無作為化平行用量反応試験において、気管支喘息患児 (n=181) を対象に本剤 1 日 1 回 0.5 mg、1 mg、2 mg の 3 用量によるオープン試験(1 週間投与)が実施されている。
その結果、全般改善度における改善率から、至適用量は約 50 μg/kg と推察され、小児の各年齢における平均体重を目安に体重 15 kg 未満(0.5~3 歳未満)には 0.5 mg,15~30 kg 未満(3~9 歳未満) には 1 mg、30 kg 以上 (9 歳以上) には 2 mg で臨床効果が期待できるものと考えられている。
(文献 1 Ⅴ.治療に関する項目 3. 臨床成績(4) 検証的試験 1) 無作為化平行用量反応試験より引用改変)
男子の平均体重(文献 2 より抜粋)
・ 2 歳 3 ヶ月の標準体重:12.1 ± 1.3 kg(平均値±標準偏差)
・ 3 歳 0 ヶ月の標準体重:13.7 ± 1.5 kg(平均値±標準偏差)
外部リンク 新しいウィンドウで開きます, 気管支拡張剤, ツロブテロール, ホクナリンテープ.
ホクナリンテープは、年齢によって使用量が決まっており、今回、患者の 2 歳という年齢や、平均体重や体型を考慮しても、1 mg/日が適応となる3 歳児の平均値をまだ満たさないことからも、過量に処方されていると考えられる。
1 薬事法及び医薬品副作用被害救済・研究振興基金法の一部を改正する法律の施行について〔通知(平成5年8月25日薬発第725号)〕の第1の2(1)ア(ア)に該当する医薬品(希少疾病用医薬品)(平成10年9月30日承認)
抗生物質としてエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌剤が有効です。 ..