タムスロシン(ハルナール)、ナフトピジル(フリバス)、シロドシン(ユリーフ)など ..
前立腺肥大症の薬物療法には、古典的には抗男性ホルモン薬、漢方薬、植物製剤などがありますが、現在、最も一般的に使用されている薬がα1ブロッカーです。続いて比較的新しい薬として登場した前立腺肥大を縮小させる作用を持つ5α還元酵素阻害薬があります。さらに最も新しい治療薬としてPDE5阻害薬(ザルティア)が使用できるようになりα1ブロッカーと同様に第一選択薬として推奨されています。これらの新しい治療薬の登場によりα1ブロッカーとPDE5阻害薬と5α還元酵素阻害薬を単独もしくは併用投与していく治療法が主流になってきています。
タムスロシンの副作用に射精障害はありますか? |前立腺肥大症
男性ホルモンのアンドロゲンの働きを抑えて前立腺を小さくすることで前立腺肥大症に伴う症状を改善し、服用回数は1日2回です。
副作用には性欲低下、勃起不全、射精障害などがあります。
また、重篤な肝機能障害を引き起こすこともあるため開始後3ヶ月は少なくとも1ヶ月に1回、それ以降も定期的に肝機能検査が必要です。
前立腺や尿道の筋肉を緩めることでおしっこを出しやすくする働きがあり、服用回数は 1日1回のみの薬です。
副作用には血圧低下やほてり、頭痛、などがあります。
ザルティアもα1受容体遮断薬同様に血管にも作用し、血圧低下を引き起こす場合があるため、降圧剤を多数服用している方は注意が必要です。 また、硝酸剤(硝酸イソソルビド、ニトログリセリン、ニコランジルなど)と併用すると過度に血圧が低下するため一緒に服用できません。
前立腺肥大症へのα遮断薬 多剤併用前に切り替えを考慮:日経DI
【Q】このたび,タダラフィル(ザルティア)の適応症状が拡大された。これまでの適応症状をふまえて,新しく適応となった前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia:BPH)などへの具体的な処方例を。また,ほかの薬剤との相互作用についても併せて。 (北海道 U)
【A】 筆者はこれまで,タダラフィルでは前立腺肥大症に伴う下部尿路症状(BPH/lower urinary tract syndrome:LUTS)を有する新患への単独投与,α1遮断薬効果不十分例への追加投与,5α還元酵素阻害薬との併用投与,あるいはα1遮断薬からの切り替え投与などを経験している。
タダラフィルは,以前より勃起不全(erectile dys-function:ED)治療薬,肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)治療薬としての承認を取得しており,今春,BPH/LUTS改善薬としても発売された。本剤は,膀胱出口部閉塞改善作用,骨盤内血流改善作用,求心性神経活動抑制作用などの下部尿路に対する作用に加え,抗炎症作用,抗酸化作用,血管内皮保護作用などの多岐にわたる薬理作用を有しており,LUTSに対する有効性が確認されている。
(1)新患に対する単独投与
従来,ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬は比較的若年層の患者に効果を発揮しやすいとの報告が散見されている(文献1)。当院では,50歳代から70歳代半ばまでの比較的若く活動的なBPH/LUTS患者に対しては,タダラフィルの多彩な薬理作用による患者満足度の向上を期待して,第一選択薬として積極的に処方している。これまでの経験から,本剤投与によりおおむねα1遮断薬と同程度の有用性が確認されている。実際,投与開始2週間目から頻尿や尿勢低下が改善した症例を経験している。
(2)α1遮断薬効果不十分例に対する追加投与
これまでにα1遮断薬のシロドシンを服用しているED患者が,シロドシンを継続した上でEDに対するタダラフィルを合わせて服用したところ,過活動膀胱症状を含め,排尿症状が有意に改善したことを報告した(文献2)。このことは,α1遮断薬のみでは効果が不十分な症例に対する併用療法の有用性を示唆している。実臨床においても,α1遮断薬を服用しても十分な満足が得られない患者に,タダラフィルを併用投与することで,排尿症状がより改善し,患者満足度の向上を認めた症例を経験している。
(3)5α還元酵素阻害薬との併用投与
海外では,フィナステリド単独投与と比べタダラフィル併用により,国際前立腺症状スコア(IPSS),国際勃起機能スコア(IIEF)が有意に改善したことが報告されている(文献3)。一般に,前立腺容積が大きな症例はα1遮断薬,あるいはタダラフィル単独では効果が劣る可能性が考えられる。5α還元酵素阻害薬の適応となる30cc以上の大きさの前立腺を有するBPH/LUTS患者に対しては,5α還元酵素阻害薬とタダラフィルの併用療法も選択肢のひとつになるものと考えられる。
交感神経が刺激されると前立腺や尿道の筋肉が緊張し尿道が狭くなり、おしっこが出にくくなりますがα1受容体遮断薬は交感神経にあるα1受容体を遮断することで尿道を緩め、おしっこを出しやすくします。
これらの薬は前立腺肥大症による排尿障害の第一選択薬として用いられます。
服用回数は1日1回や2回など個々の症状に合わせ使い分けられます。
副作用には射精障害や下痢、血圧低下、めまい、ふらつきなどがあります。
α1受容体は血管にも作用し、血圧低下を引き起こす場合があるため、降圧剤を多数服用 している方は注意が必要です。
続いて比較的新しい薬として登場した前立腺肥大を縮小させる作用を持つ5α還元 ..
ED薬との併用も可能ですが、やはり、前2者と同様に、副作用の起立性低血圧、立ちくらみに注意が必要です。
半減期が長いため、ユリーフが1日2回の服用が必要なのに対し、ハルナールは、1日1回の服用となっています。
口腔内崩壊錠であるハルナールDも市販されております。
適応外となりますが、ハルナールは、神経因性膀胱や、尿管結石排出促進に用いられることもあります。
副作用は、ユリーフ、フリバスと同様です。
射精障害の副作用報告は、フリバス同様低率です。
前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として服用される「ザルティア錠」とED治療薬として服用される「シアリス錠」。用途が大きく異なる2種類の薬ですが、含有されている有効成分「タダラフィル」は全く同じものです。保険適用される「ザルティア錠」をED治療薬として使用できるのかを含め、2種類の違いを詳しく解説します。
析では,タダラフィルはプラセボに比較し 4,8,12 週時において,IPSS のすべての項.
以上をまとめると、ユリーフ(シロドシン)の射精時の違和感、精液量の減少を容認できる方には、早漏症治療の選択肢の一つになりえます。
従来のセロトニン再取り込み阻害剤(パロキセチン(パキシル)やダポキセチン(プリリジー))で、 吐き気や下痢、頭痛、眠気、性欲減退や勃起不全などの副作用が認められる方、躁転化や自殺企図などの心配を持たれる方は、試していただくのが良いと思います。
また、EDを合併されている方も、良い適応となる可能性があります。
逆に、精液量が減少するため、挙児希望の方や、精液の射出による満足感を希望の方には不適当となります。
次の医薬品は、ザルティア錠の併用禁忌薬とされています。これらの医薬品を服用している方は、絶対にザルティア錠を服用してはいけません。一緒に服用した場合、血圧低下により時として致命的ともなりうる。また、以下の禁忌も事前に確認しておきましょう。他にも、年齢や病気、服用している医薬品により注意が必要な場合があるため、診察時に医師に確認しましょう。
もちろん、お薬による治療は、その原因だけでなく重症度によっても効果に違いが ..
全身性の副作用は、LUTS下部尿路症状、前立腺肥大症などで治療経験を踏まえても、ほぼ問題ない、非常に安全性の高い薬剤です。
立ちくらみ(起立性低血圧)は、α1B受容体を遮断する事で発現する事が多いため、α1A受容体に選択制の強いユリーフ(シロドシン)では、フリバス(ナフトピジル)、ハルナール(タムスロシン)などと比較して、少ない印象です。
オーガズム時、射精時の違和感、精液量の減少を認めるものの、全身性の副作用はほとんど認めないため、安全性の高い薬剤であると言えます。
[PDF] シロドシン錠・OD錠「DSEP」IF(第6版).pdf
ユリーフ(シロドシン)の射精遅延効果の秘密は、α1A受容体のブロックにあります。
このα1A受容体は人間の精嚢に広く分布しています。
精嚢とは、前立腺の後方に位置する精のう液を分泌する器官で、精嚢液は、精液の7割を占めています。
射精の引き金として、この精嚢液の射出が重要になりますが、これをブロックすることが、射精遅延効果に結びついているのではないかとしています。
その結果、シロドシンカプセル 4mg 投与はプラセボと比較して
グレープフルーツの果汁には、ザルティア錠の副作用の危険性を高める成分が含まれています。しかも、それらの成分を摂った日だけではなく、2~3日持続する場合もあると報告されています。グレープフルーツの果汁を含んだジュースを飲んだあとに数時間あけてからザルティア錠を服用したとしても、タダラフィルの作用が強く出てしまう可能性があります。もしグレープフルーツの果汁を含んだジュースなどを飲んでしまった場合は、数日経ってからの服用が無難でしょう。グレープフルーツを摂取する習慣のある方は、近いうちにED治療薬を服用する可能性がないか、その都度判断していくことをおすすめします。
[PDF] 選択的α1A遮断薬 前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬 劇薬
気になる、、 との併用ですが、併用注意とされております(禁忌ではありません)。
勃起薬とユリーフの併用に注意する理由ですが、副作用として立ちくらみ(起立性低血圧)が増悪する可能性があるからです。 これは、ED治療薬にも血管拡張作用があり、相互作用で、より血管を拡張させるためです。 しかし、これを気をつけていただければ、併用可能ですので、是非、ご相談ください。
高齢男性(65~75 歳)12 例にシロドシン 4mg(カプセル)を食後に単
ユリーフ(シロドシン)の早漏症に対する効果を検討した報告がございますので、以下に、解説を加えながら、一部ご紹介したいと思います。
被験者は平均54.2歳(32-72歳)、早漏症の病歴は平均9.1年(5-15年)、一部の被験者は、EDを合併しており、、レビトラ、シアリスなどのいわゆるED治療薬を使用。 いずれの被験者も、早漏症治療前は、十分な勃起力は確保されている状態です。
ユリーフ(シロドシン)4mgを性行為の2時間前に服用し、EDを合併している場合は、必要に応じて、ED治療薬(バイアグラ、レビトラ、)を併用しています。
主だった評価項目は、女性膣内にペニスを挿入後から射精に至る時間をストップウォッチで測定、また、性行為の満足度、射精のコントロール、性行為の苦痛感、パートナーとの関係を効果の指標としています。
回経口投与したとき、非高齢男性(21~31 歳)9 例との薬物動態に明ら
少数例ではありますが、外国の臨床試験において、ザルティア錠の服用後、4時間以上の勃起の延長又は持続勃起(6時間以上持続する痛みを伴う勃起)が報告されています。持続勃起に対する処置を速やかに行わなかった場合、陰茎組織の損傷や勃起機能を永続的に損なう可能性もあります。また、外国においてタダラフィルを含む勃起不全治療薬の投与後に、まれに視力低下や視力喪失の原因となる可能性がある疾患(非動脈炎性前部虚血性視神経症)の発現が報告されています。服用後に上記のような異常が見られた場合には、すぐに病院を受診しましょう。
前立腺肥大に伴う排尿障害に用いられる ハルナール、ユリーフの比較
(アルファブロッカー)と呼ばれる、主に、下部尿路症状(LUTS)に対する治療薬の射精遅延効果が注目されております。
このアルファブロッカーと呼ばれる薬剤にも副作用がございます。 主な副作用は、立ちくらみ(起立性低血圧)と射精障害です。
射精障害の範疇にある早漏症の治療に、射精障害を来す薬剤を使用する事に疑問を感じる方もいらっしゃると思いますが、このα遮断薬の副作用を逆手に取った治療法とお考えください。
LUTS下部尿路症状、前立腺肥大症は、高齢男性が罹患する疾患であり、その治療薬は、より安全であることが要求され、実際に、臨床でも軽微なものであることが、確認できております。
α遮断薬は各種ございますが、その中でも、特に(シロドシン)は、以前より、射精を抑制する事が知られておりました。
この作用の違いは、ユリーフ(シロドシン)の高いα1A受容体選択制によるものと推測されています。
前立腺肥大の治療薬として認可されたザルティア(タダラフィル)は、それまで勃起不全治療薬として使われていたシアリス(タダラフィル ..
用途は違っても有効成分が同じなら、保険適用がされる「ザルティア錠」を処方してもらう方がお得だと思う方もいるでしょう。しかし、保険適用が受けられるのは「前立腺肥大症」という病気に伴う症状を治療する場合のみです。
EDの治療は自由診療(自費診療)となり、その改善薬のシアリス錠も健康保険適用外となります。
2022年4月より不妊治療に対するED薬の使用が保険適用となったことをご存じの方もいらっしゃると思いますが、年齢制限、回数制限があるのみならず、人工授精や体外受精・顕微授精などの専門的な治療を受ける方に限られるなど、そのハードルは極めて高く、決して誰でも手軽にという制度ではありませんのでご注意ください。
シロドシン (ユリーフ) と同様に推奨グレードAのα1遮断薬になっているが ..
早漏症の治療は、パロキセチン(パキシル)を代表とするセロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)に属する抗うつ薬や、局所麻酔剤、認知行動療法が行われてきました。
現在、早漏症治療薬として世界で唯一認可されているダポキセチン(プリリジー:本邦未認可)がこざいますが、これはセロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)しています。
ダポキセチン(プリリジー)の効果、安全性に関する報告によれば、副作用は十分許容できるものとされます。
しかし、セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)に共通の副作用として、頭痛や吐き気、倦怠感、眠気などがしばしば認められますが、やはり、ダポキセチン(プリリジー)においても同様です。
最近、問題にされている副作用は、セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)による躁転化(鬱の逆)、自殺企図です。 世界的には、犯罪との関連も指摘されており、一部の銃乱射事件やハイジャック事件に関連しているのではないかともされております。
また、セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)は、代表的な薬剤性EDの原因薬剤でありますので、性欲減退や勃起不全を惹起する可能性もございます。 ダポキセチン(プリリジー)は、本邦未認可の薬剤であり、国内で入手使用するには、入手経路、費用の問題や、副作用が生じた場合の、医薬品副作用保障制度が適応されないなど、種々の問題があります。
このことから、よりよい治療法、様々な選択肢が求められています。
その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 | 処方薬 | 7 | お薬検索
一方、シアリス錠にはタダラフィルが5mg、10mgまたは20mg含まれた3つの規格があります。10mgから使用し、効果がなければ20mgに増量するという考え方が一般的ではあります。一方で、健康な成人であれば10mgと20mgとの間に安全性に大差がなく、薬価自体も両者にわずかな差しかないことまで考慮すれば、最初から20mgを服用し、十分な効果や使い勝手の良さを実感するというのもある意味で非常に合理的といえるでしょう。5mgのタイプは腎臓の機能に問題がある方に対して使用されます。