Ⅱ型5αリダクターゼを阻害する「フィナステリド錠(プロぺシア)」


亜鉛には髪の毛の主成分であるケラチンの生成をサポートする働きがあります。5αリダクターゼそのものを抑制する効果はありませんが、髪の毛の正常な生成に必要不可欠な栄養素であるため、適度に摂取することが推奨されます。


5αリダクターゼの働きを抑制する代表的なAGA治療薬は、フィナステリドとデュタステリドです。これらの薬は5α還元酵素阻害薬に分類されます。

プロペシアは、服用をはじめてすぐに効果を感じるわけではありません。個人差はあるものの、基本的には、服用の3ヶ月後から半年程度で、徐々に抜け毛の減少や薄毛の改善効果を実感していきます。なお、患者様の中には、効果をすぐに感じないからと、自己判断で服用を中止される方がいらっしゃいますが、毎日継続して飲み続けることで効果が現れ始めるため、最低でも3ヶ月〜半年ほどは、プロペシアの服用を続けるようにしてください。

5αリダクターゼの抑制に最も効果を発揮するのはフィナステリドです。
このフィナステリドが配合された治療薬は医師の処方が必要となってきます。
当クリニックでもフィナステリド配合のオリジナル治療薬を処方しています。

5αリダクターゼの抑制効果が期待できる薬は主に2種類あり、いずれもクリニックで処方を受けることが可能です。 ..

フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型に強い選択性があり、Ⅰ型とくらべ約120〜600倍とされています。5αリダクターゼⅠ型に効果は少ないと考えてもいいでしょう。

フィナステリドは、5αリダクターゼを阻害することで、原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)に変換しないように留め、AGAの進行を抑えるのです。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)の治療に用いられる内服薬です。AGAは前髪の生え際のM字部分や頭頂部が薄くなる脱毛症で、男性の薄毛のほとんどがAGAと言われています。もともとフィナステリドは前立腺肥大症の治療薬として開発された成分ですが、抜け毛を防ぐ効果がみられたため、現在は世界中でAGA治療薬として使用されています。

プロペシアは、1日1回1錠服用していただきます。基本的には、飲むタイミングや時間に決まりはありませんが、ご自身で飲む時間は決めておくほうが良いでしょう。プロペシアは、およそ24時間作用するため、1日目は朝9時に服用し、2日目は夜9時に服用すると、プロペシアの効果が切れる時間ができてしまいます。そのため、毎日同じ時間帯にプロペシアを服用することが重要です。また、日常的にお酒を飲まれる方は、プロペシアを夕食時に服用するのは避けてください。プロペシアは主に肝臓で分解されるため、アルコールと同時に摂取することで、肝臓への負担が大きくなってしまいます。
なお、プロペシアの効果が現れ始めても、2日に一回の服用にしたり、自己判断で服用を中止したりしないでください。プロペシアは服用を続けることで、AGAや薄毛を改善する効果が持続します。

フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説

発毛効果には個人差があり、治療薬の効き方は患者さまの体質や薄毛の進行具合によっても異なります。人によっては2、3ヶ月で効果が現れることもありますが、の連日投与が必要だとされています。

フィナステリドは、AGAによる薄毛・抜け毛に対して効果的ですが、効かないと感じる方もいるでしょう。
フィナステリドの効果を発揮できない原因として考えられるのは、以下の6点です。


AGA治療について徹底解説!原因や治療薬の効果、副作用について

緑茶等に含まれるカテキン類の一種であるエピカテキンガレート(EGCg)には5αリダクターゼの抑制作用があります。緑茶には他にも、ビタミンCやビタミンEなど髪の毛の生成をサポートする効果の期待できる栄養素も含まれています。

5αリダクターゼとは? 役割や種類、抑制する方法まで詳しく解説

5αリダクターゼ抑制効果のある薬には、フィナステリドとデュタステリドの2種類があります。

フィナステリド錠(プロペシア); デュタステリド錠(ザガーロ)

フィナステリドは、このため、乱れてしまったヘアサイクルや頭皮環境を正常に戻し、抜け毛の進行を防止してくれる効果があるのです。

AGA1型と2型はどうやって見分けるの?それぞれの見分け方や特徴

フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼを阻害する薬です。AGAの進行を抑え、ヘアサイクルを正常に戻す効果があります。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」(以下、ガイドライン)において男性の脱毛症に対して最も高い推奨度である推奨度Aとされており、比較的副作用が少ない薬です。

この5αリダクターゼとはAGA(男性型脱毛症)に関係のある酵素です。 AGAを治療するにあたって、この5αリダクターゼ ..

デュタステリドはフィナステリドと同様に5αリダクターゼ抑制効果のある薬です。デュタステリドはフィナステリドと異なり、Ⅰ型とⅡ型の両方の5αリダクターゼを阻害するのが特徴です。デュタステリドもガイドラインにおいて男性の脱毛症に対して最も高い推奨度である推奨度Aとされており、比較的副作用が少ない薬です。

5αリダクターゼとは?薄毛・AGAとの関係や抑制方法を徹底解説

プロペシアは、AGAの発症に関わる「5αリダクターゼ」に対して作用します。
そもそもAGAは、善玉の男性ホルモン「テストステロン」が、悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることによって生じます。男性ホルモン「テストステロン」は、男性らしい身体を作るために必要なホルモンですが、還元酵素「5αリダクターゼ」と結合することで、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」になってしまうのです。この「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、脱毛因子の増殖を促すため、抜け毛が増えAGAを発症します。
プロペシアは「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結合するのを阻害するため、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が作られなくなり、AGAの発症を抑制するのです。また、「5αリダクターゼ」にはⅠ型・Ⅱ型の2種類があり、プロペシアはⅡ型のみに作用します。「5αリダクターゼⅡ型」は、前頭部や頭頂部に多く存在しているため、前髪の生え際のM字部分や、頭頂部の薄毛が目立つ方に適した治療薬と考えられています。

5αリダクターゼはAGA(男性型脱毛症)の進行に関わる酵素です。この ..

フィナステリドはAGAの進行を食い止める薬です。AGAは男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されることで発症します。ジヒドロテストステロンが毛母細胞の働きを抑制することで髪の毛の成長を阻害し、抜け毛が増えてしまうのです。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑制し、テストステロンと5αリダクターゼの結合を防ぎます。その結果ジヒドロテストステロンが作られにくくなり、抜け毛の進行を食い止めることができるのです。

フィナステリドでテストステロンを抑えて脱毛抑制する事は可能か?

まず考えられるのは、正しい服用方法を守っていないケースです。フィナステリドに限らず、薬は用法用量を守ることが重要です。
中には、フィナステリドが効かないから自己判断で量を増やそうとしている方もいるかもしれません。しかし、フィナステリドの服用量には上限があります。決められた量を超えて服用しても期待する効果が得られないばかりか、思わぬ健康被害に遭う可能性もあります。

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口

みかんの皮に含まれるリモネンには5αリダクターゼ抑制効果があります。みかんの皮をそのまま摂取することは難しいため、みかんの皮を乾燥させた陳皮(チンピ)茶などで摂取するとよいでしょう。

5αリダクターゼとは?抑制する方法やAGAを引き起こす原因を解説

プロペシア錠は「5α還元酵素阻害薬」と称される薬剤の一つであり、男性型脱毛症(AGA)の治療に最も多く用いられている薬です。
有効成分のフィナステリドには、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を促す5αリダクターゼII型の働きを阻害して、毛髪の成長を促すという働きがあります。
プロペシアを正しく理解し、有効に使っていただくために、プロペシア錠の歴史から、効果、副作用の可能性、正しい使用法、気になる疑問までを詳しく解説いたします。

ハゲは遺伝する「5αリダクターゼとAGAの関係」体内での役割を紹介

なお、もう一つのAGA治療薬のザガーロ(デュタステリド)もプロペシア(フィナステリド)と薬理作用は同じなのですが、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、プロペシア(フィナステリド)はⅡ型のみを阻害するのですが、ザガーロ(デュタステリド)はⅠ型とⅡ型の両方を阻害するので、発毛効果はプロペシア(フィナステリド)より高いとされています。

AGA | 医療法人 岡皮膚科医院 倉敷市下庄 清心学園口停留所 皮膚科

アルコールは体内で有毒なアセトアルデヒドから無害な酢酸へと分解されますが、その分解の過程で多くの栄養素が消費されてしまいます。また、喫煙によって体内に発生した活性酸素を非活性にするためには多くのビタミンCを消費するとされています。これらの分解の過程で栄養素が消費されてしまうと5αリダクターゼを抑制するための栄養素が不足してしまう可能性があります。そのため、過度な飲酒や喫煙には注意しなければなりません。

5αリダクターゼは薄毛(AGA)の原因?抑制できる治療薬や食べ物

フィナステリドは服用から3ヶ月〜半年ほどで効果を感じ始めます。即効性のある薬ではないため、効果がないと勘違いし服用をやめてしまう方もいらっしゃいますが、しっかりと効果を得るためには服用を継続することが重要です。

昨年プロペシアの他に新しいAGA治療薬のザガーロ(デュタステリド)が発売されました。 ..

AGA(男性型脱毛症)治療に有効とされる成分として「」と「」の2つがあげられます。頭皮の細胞を活性化し発毛を助ける効果があるミノキシジルに対して、フィナステリドは、毛髪を弱らせ抜け毛の原因となる男性ホルモンを抑制することで、薄毛の進行を防ぐ効果があります。

「フィナステリド錠」は、AGA治療薬として日本で最初に発売された「プロペシア」と同様の成分が配合され、効果が認められている後発医薬品です。

2015年に国内で承認を取得したことをきっかけに、現在ではさまざまな医薬品メーカーから販売されています。それまでにもAGA治療でプロペシアをはじめとする治療薬を長期間服用していた患者さまにとっては、ジェネリック医薬品が販売されたことで治療費を削減できるようになりました。
当院では「フィナステリド錠(VTRS)」の販売も開始しました。