フィナステリドなどの内服薬は、DHTの生成を抑制する役割を果たします。


フィナステリドの効果を最大限に引き出すためには、正しい服用方法を守ることが不可欠です。


フィナステリドを服用しても抜け毛が止まらないのですがなぜですか?

AGAは「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称。思春期以降に発症する薄毛の症状で、髪の毛が細く柔らかくなり、前頭部の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりする進行性の脱毛症です。
この症状の原因となるのが、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強い男性ホルモン。DHTは、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」によって変換されて生まれる物質です。詳しい原因はわかっていませんが、思春期以降に体内で5αリダクターゼの働きが活発になってDHTが過剰に産生されると、DHTは髪をつくる毛母細胞の働きを妨げるようになります。すると通常であれば2~6年は生えているはずの毛髪が、十分に成長する前に抜け落ちるようになり、薄毛が起こってしまうのです。
5aリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類がありますが、プロペシア錠に含有されるフィナステリドには、このうち頭部に多く見られるⅡ型の働きを抑え、DHTを作らせないようにする作用があります。プロペシア錠の服用でDHTが減少し、髪の発毛サイクルが正常に戻ることによって、薄毛や抜け毛が次第に改善されていきます。

AGA治療には、いったいどのくらいの治療費がかかるのでしょうか。目安となる金額の相場もわからずに医療機関を受診するのは抵抗がありますよね。
AGA治療には薬の投与や植毛、メソセラピー療法などさまざまな治療法があり、中には高額のものもあるので、目安となる治療費をご紹介します。

まず、治療の前に原因を明確にする問診を受ける必要がありますが、初診料として3,000円~5,000円前後がかかると思っておきましょう。診療に関しては、最近では無料カウンセリングを受けられるAGA専門クリニックも増えてきています。

薬を用いた治療に関しては下記のような金額が相場になります。
フィナステリド配合の内服薬は、価格はおよそ5,000円から7,000円前後で、初回のみ割引を実施している医療機関などもあります。フィナステリド配合の内服薬として有名なのは「プロペシア」という治療薬ですが、その他にもフィナステリドのジェネリック医薬品や、クリニックオリジナルのフィナステリド配合治療薬を扱っているところもあります。

フィナステリドよりも治療効果が高いといわれるデュタステリド配合薬は、8,000円~10,000円前後でそこまで高額ではないことから、最近では患者さまと相談しながら、フィナステリドではなくデュタステリドを処方する医療機関も増えているようです。ディタステリド配合の内服薬として多く使用されているのは、「ザガーロ」という治療薬です。

ミノキシジルを配合している内服薬は、フィナステリドやデュタステリド配合の治療薬と併用することでより薄毛の改善を促進することができます。価格は8,000円~10,000円前後と、ディタステリド配合薬とほぼ同じくらいの金額です。
また、ミノキシジルは外用薬としても用いられていて、使用されている濃度によっても金額は異なりますが、およそ7,000円~13,000円程度の価格で販売されています。

AGA治療には、薬の投与以外にもさまざまな治療方法があります。
例えば、メソセラピー療法やHARG(ハーグ)療法と呼ばれる治療法を導入している医療機関も増えてきています。これらの治療法は、「成長因子」と呼ばれる有効成分を毛根に直接注入する方法で、短期間で高い発毛効果が期待できるといわれています。ただし、どちらも新しい治療法であるために確かな科学的根拠はなく、まだ標準的な治療法ではありません。
価格は、使用する薄毛の範囲によっても変わりますが、医療機関によって使う器具が異なったり、有効成分をブレンドしたオリジナル治療薬を使用したりするため、設備や価格に大きな差があるのが現状です。1回19,000円前後で対応している医療機関もありますが、高いところだと1回で200,000円近くの費用が必要になる場合もあります。

その他、人工毛を植毛するという治療法もあります。費用に関しては、植える人工毛の本数によっても異なりますが、仮に2,000本植えるのであれば500,000円前後が相場となっています。ただし、1年に2~3回のメンテナンスが必要となるため、長期的に考えると、維持するにはさらに費用がかさむこと念頭においておきましょう。
また、自分自身の毛髪を利用して植毛する自毛植毛という方法もあります。自毛植毛にかかる費用はAGAの進行具合によっても変動しますが、小さな範囲でも数十万円以上は必要といわれています。おでこの生え際が少し後退している程度であれば300,000円から400,000円ほどですが、広範囲で薄毛が進行していて、それをすべて植毛でカバーする場合には、最低でも2,000,000円前後、医療機関によっては3,000,000円以上の費用がかかることもあります。

今回はAGA治療のうち、フィナステリド内服について詳しく解説しました。

フィナステリドの内服は、日本皮膚科学会から出されている最新のAGA治療ガイドラインで推奨度Aと、行うように強く進められている治療の一つです3)

通常、フィナステリドは1日1回、1錠を服用します。一定の時間帯に服用することで、体内の薬剤濃度を一定に保ち、効果を安定させることができます。

フィナステリド(プロペシア)で報告されている副作用は、以下のとおりです。

プロペシア錠の有効成分であるフィナステリドは、活性型の男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の合成を抑制する働きを持つ成分。この有効性に着目した米国メルク社によって、まずは前立腺肥大症の治療薬として研究が開始されました。複数の臨床試験によってフィナステリド5mg/日の安全性が確認され、1992年に認可を受けて販売を開始。現在は110カ国もの国で、フィナステリド5mgが用いられています。
この試験中、男性型脱毛症(AGA)の患者に発毛効果が認められたことから、AGA治療薬としても臨床開発がスタート。1997年にはフィナステリド1mg がFDA(米国食品医薬品局)からAGA治療薬として承認を受けました。日本でも2005年10月に厚生労働省の認可を受け、この成分を含有するプロペシア錠が、同年12月に初めて日本で販売されることになりました。今では最もスタンダードなAGA治療薬として、世界60カ国以上の国で承認されています。
現在、日本で認可販売されているフィナステリドには、「プロペシア錠」(0.2mg/1mg)と、ジェネリック医薬品の「フィナステリド錠」(0.2mg/1mg)があります。AGA治療薬は保険適用外ですが、ジェネリック医薬品が登場したことで費用負担が軽減され、より多くの方がAGA治療に臨むことができるようになりました。

AGAの治療は一度で終わるわけではなく、ある程度の期間、定期的に通院して治療することが必要です。薬を使った治療の場合は月に1回のペースで通院して、様子を見ながら治療薬を処方してもらうのが一般的です。薬による効果を判断するために、最低でも3ヶ月から半年程度は様子を見る必要があります。
メソセラピー療法の場合、治療を開始した月は2週間~1ヶ月に1度のペースで通院が必要です。その後は、2ヶ月~3ヶ月に1度のペース、年に数回ペースと、経過に合わせて通院の回数を減らしていくことが多いようです。
HARG療法は、3~4週間に1回通院が必要です。早い人では1~2月で発毛が見られるケースもあるようですが、5ヶ月~6ヶ月ほど経過した段階で効果が現れたと実感する人が多いようです。通常で6回程度、多い方で12回前後通院するのが一般的です。

デュタステリド(ザガーロ)を服用した際の副作用は、以下のとおりです。

フィナステリドは抜け毛を抑える「守り」として使われるお薬です。国内で有名なフィナステリドの薬には商品名:「プロペシア」が挙げられます。「AGAの治療を行いたい」という方に使用される事が多い薬です。クリニックフォアで処方しているフィナステリドはプロペシアと成分は同一のものです。

AGA治療は、前述のフィナステリドとミノキシジルが配合された治療薬を用いることが主流になっています。肝心の治療薬に、どのくらいAGAを改善する効果があるのかが気になるところですよね。
有効成分の効果に関するデータは、日本皮膚科学会や厚生労働省から公式に発表されています。フィナステリドは、日本人男性を対象とした5年間の調査をまとめたデータがあり、その中で1日1㎎のフィナステリドを服用した男性のうち、90%以上に薄毛の改善が認められています。また、ミノキシジルについては、5%製剤を日本人男性モニターに対し48週間使用したデータで、51%に「髪が増えた」という結果が確認されています。
フィナステリドとミノキシジルについては、信頼のおける臨床試験結果をもとに薄毛改善の効果が承認されている治療薬として、世界中で使用されています。


【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

ザガーロは、本来アボルブという名称でグラクソスミスクライン社が製造販売していました。このときは前立腺肥大症の治療薬の扱いでしたが、髪を増やす作用が確認されたため、AGA治療薬としてザガーロの名称で再開発されたのです。

ザガーロの主成分のデュタステリドは、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害する薬です。AGAに関わるのは5αリダクターゼII型のみとされていましたが、I型も関与していることがわかっています。そのため、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害できるザガーロは、フィナロイドよりも高い作用が期待できます。

副作用は、性機能障害や肝機能障害など、フィナロイドと同じです。ただし、発生頻度などは異なります。

フィナステリドはAGAに効果的?【写真あり】治療例と副作用を解説

フィナステリドには、このⅡ型5αリダクターゼを阻害する働きがあります。この働きによってテストステロンがDHTに変化されることを防ぎ、DHTによって短縮されたヘアサイクルを正常な状態に戻すことが可能です。ヘアサイクルが元に戻ることで髪の毛も太く長く成長できるようになるため、薄毛になっていた部分が回復していきます。

【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用

フィナステリドは全てのAGA患者に効果があるわけではありません。AGAを引き起こす5αリダクターゼには「Ⅰ型」「Ⅱ型」の2種類があり、フィナステリドは「Ⅱ型」にのみ作用します。そのため、頭部に5αリダクターゼⅠ型が多く存在する方にはフィナステリドの効果がみられず薄毛は改善されません。その場合は5αリダクターゼⅠ型に働きかける「ザガーロカプセル(デュタステリド)」を使用します。

フィナステリドの効果と服用のポイント|AGA治療薬の特徴を解説

その研究では、3927人のAGA患者さんにフィナステリドを投与したところ、投与6ヶ月後、24ヶ月後両方の時点で、脱毛部分の柔らかくなってしまった毛が硬毛化したという結果が。

ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?

フィナステリドの副作用には上記のような症状があります。重大な副作用には肝機能障害があり頻度は不明です。副作用の発生を抑えるためには、医師の指示に従い用法用量を守ってフィナステリドを服用するようにしましょう。

フィナステリドの効果や注意点とは?女性が禁忌の理由まで徹底解説

フィナロイドと似た薬にフィンペシアがあります。フィンペシアは、プロペシアのジェネリック医薬品で、主成分はフィナステリドです。プロペシアのジェネリック医薬品と言えば、日本ではフィナステリド錠1mg「トーワ」が有名ですが、世界ではフィンペシアやフィナロ、フィンカーなどが流通しています。

フィンペシアはインドのシプラ社が製造しています。シプラ社は、HIV治療薬を中心に約1,500種類以上もの治療薬を世界150ヶ国以上で販売していることが特徴です。フィンペシアはフィナロイドと同じくフィナステリドを主成分としているため、作用や副作用などはどちらも同じです。

フィナステリドを予防で飲むのはアリ?リスクや副作用について解説

ポストフィナステリド症候群(PFS)とは、フィナステリドの服用を中断したにもかかわらず副作用の症状が続く状態のことです。通常、副作用は薬の投与を中止すれば成分が体内から排出されるため症状も消失していきますが、フィナステリドの投与中止後に抑うつ等の精神障害や性機能低下などの症状が現れたという報告もあります。ポストフィナステリド症候群の原因はわかっておらず、現在有効な治療方法もありません。ただし、精神的要因が原因の一つとして考えられているため、Dクリニックグループではリスクを最小限にするために丁寧なカウンセリングを行なっております。例えば、下記に当てはまる方にはフィナステリドの服用をおすすめしておりません。

AGAは発症してからではなく、若い頃からフィナステリドで予防する方が高い効果を得ることができます。 AGAの予防をしなかった場合

フィナステリドは服用から3ヶ月〜半年ほどで効果を感じ始めます。即効性のある薬ではないため、効果がないと勘違いし服用をやめてしまう方もいらっしゃいますが、しっかりと効果を得るためには服用を継続することが重要です。

ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが毛根に作用して起こる薄毛をAGAと言います。ミノキシジルやフィナステリドの内服が最も効果的です。

プロペシアは、本来は前立腺肥大治療薬としてプロスカーの名称で認可されていました。その後、AGAへの作用が認められたため、AGA治療薬として再開発されたのです。1997年にアメリカ食品医薬品局FDAからAGA治療薬として認可され、現在では世界60ヶ国以上で使用されています。

クリニックでAGA治療を受けるときは、まずプロペシアをすすめられることが多いでしょう。スタンダードなAGA治療薬として、多くのクリニックが取り扱っています。副作用はフィナロイドと同じく性機能障害や肝機能障害などです。

AGA治療薬 フィナステリドとデュタステリドの違い・半減期について

フィナステリドの効果を高めるためには、健康的な生活習慣が重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの管理は、体全体の健康状態を改善し、AGA治療の効果をサポートします。

治療または予防を目的とした薬です。医薬品は副作用がともなうため ..

フィナロイドは、間違っても女性が服用しないよう注意してください。フィナロイドに含まれるフィナステリドは、ジヒドロテストステロンを結果的に阻害します。ジヒドロテストステロンは、男児の成長に必要なため、妊娠中に服用すると胎児の男性器に問題が起こる可能性があるのです。

なお、フィナステリドは皮膚からも吸収されるため、触れてはいけません。手にとることも問題になる恐れがあるため、間違っても触れない場所に保管しておきましょう。

特にピルケースなどに入れて保管すると、他の薬と間違えて服用してしまうかもしれません。また、現在妊娠していなくても、妊娠の予定がある方も触らないようにしましょう。

フィナロイドは同じフィナステリドを含むプロペシアや、5αリダクターゼI型とII型を阻害するデュタステリドを含むザガーロとの併用はできません。作用が重複することで、副作用が現れやすくなるからです。

フィナロイドはミノキシジルとの併用がおすすめです。ミノキシジルは、発毛作用が認められている外用剤で、頭皮に直接塗ります。血行促進作用や細胞の増殖を促す作用などによって、発毛作用が期待できます。

フィナロイドは国内で流通していないため、個人輸入するしかありません。インターネット上にさまざまな販売ページがありますが、偽物が届いたり詐欺にあったりするリスクが高いため、利用しないことが大切です。偽物のフィナロイドを使用することで重大な副作用が現れる恐れもあります。

フィナステリドとは?AGAの原因の5αリダクターゼ「Ⅱ型」を抑制!

服用開始から効果を実感するまでは、一般的に6か月程度の連続投与が必要といわれています。ヘアサイクルを正常に戻す効果はフィナステリドを服用開始した時点から作用していますが、乱れたヘアサイクルが正常な状態に戻るのにある程度時間がかかるため、効果を実感するまでには数か月の時間を要します。

AGAオンライン診療の予防プランと発毛プランの料金に関するアンケート結果 ..

フィナステリドの最大効果を得るためには、定期的、かつ継続して服用することが重要です。一般的に、フィナステリドの効果を実感するまでには6カ月程度かかるとされています。