TUEは、ドーピング検査において陽性結果が報告された際に参照されます。具体的 ..
2022年1月から競技会時すべての注射使用、経口使用(口腔内(頬)、歯肉内、舌下等を含む)、経直腸使用がすべて禁止となりました。
注射経路の例: 静脈内、筋肉内、間節周囲、間節内、腱周囲、腱内、硬膜外、髄腔内、滑液嚢内、病巣内(ケロイド等)、皮内および皮外などがある。
経口使用の例: 口腔粘膜(口腔内(頬)、歯肉内、舌下等)を含む。
その他の投与経路【吸入、局所投与を含む:歯根管内、皮膚、鼻腔内、眼(目薬)、肛門周囲】は、製造業者が承認を受けた用量および治療適応内で使用する場合は禁止されない。
・ウォッシュアウト期間について
禁止されている投与経路での糖質コルチコイドの使用は競技会(時)のみ禁止となるため、競技会外においては使用することが可能です。
しかし、競技会直前に糖質コルチコイドを使用してしまうと、競技会(時)の検査で禁止薬物として検出されてしまう可能性があります。そのため、競技者が競技の開始時点まで最低限考慮すべきウォッシュアウト期間が設けられました。
66.7%(沢井製薬)が原因で、ドーピング検査で陽性になった。胃腸薬の
ドーピングとは、スポーツでの競技能力を高めるために禁止物質を使用することを言います。アンチ・ドーピングのルールにおいて、スポーツの中で禁止されている物質と方法が定められており、1年に1回その物質や方法は更新されています。これらは全世界、全スポーツ統一のルールです。ただし、スポーツに参加する選手は全ての薬剤の使用が禁止されているわけではなく、禁止物質・方法に該当しないものであれば使用することができます。よって、風邪を引いたとき、けがをした際にはしっかりと薬の成分まで確認する必要があるのです。
★現在使用しているアスリートの方:
①速やかに使用を中止し、禁止物質を含まない他の治療薬へ変更ください。
②服薬履歴をつけること(最終使用日、商品名、使用期間 等)。
③(手元に医薬品が残っている場合には)手元にある医薬品を保管すること。
※もし使用しなければならない場合には、TUE(治療使用特例)申請が必要になります。
事前に所定の手続きによってTUEが認められれば、例外的に使用することができる。
(TUEについて詳しくお知りになりたい方は→ )
ドーピング対象薬の検索結果は、薬の使用の適否を判断するものではありません。薬 ..
例えば総合感冒薬に含まれることのあるメチルエフェドリンやプソイドエフェドリン、気管支喘息治療薬に含まれるβ2刺激作用という働きをもつ薬剤、口内炎に使用するデキサメタゾン口腔用軟膏、麻黄を含む漢方薬などが禁止物質に該当します。常に服用を禁止されているものや競技中のみの服用が禁止されているもの等、物質により細かな規定はありますが、服用することでドーピングとされてしまう薬剤は意外と身近な薬剤にも含まれています。
ドーピング禁止物質及び方法は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の世界アンチ・ドーピング規程(CODE)、禁止表国際基準(以下、禁止表)に定められています。
禁止表は少なくとも1年に1回1月1日に更新されます。毎年10月に翌年の禁止表が公表され、翌年の1月1日から新しい禁止表が発効します。
2021年に世界アンチ・ドーピング規程が6年ぶりに改定され、禁止表に「特定方法」と「濫用物質」という新たな概念が追加されました。最新の情報を確認してください。
「特定方法」は、以前からあった特定物質の考え方を方法にも当てはめたもので、競技力向上以外の目的のために使用される可能性が高い方法です。M2.2(静脈内注入および/又は静脈注射)がこれに該当します。特定方法によるアンチ・ドーピング規則違反が意図的でなかった場合、制裁が軽減されます。
「濫用物質」はスポーツの領域以外の社会で頻繁に使用されている(濫用されている)物質です。2021年にコカイン、メチレンジオキシメタンフェタミン(S6.興奮薬)、ジアモルヒネ (S7.麻薬)、テトラヒドロカンナビノール(S8.カンナビノイド)が指定されました。濫用物質の摂取が競技力の向上とは関係ないことが立証されれば、違反の制裁が軽減されます。
2022年は「禁止物質」の糖質コルチコイド(S9)のすべての投与経路が競技会(時)のみ禁止となりました、また投与経路ごとに競技開始時点まで最低限考慮すべきウオッシュアウト期間が設けられました。さらにベータ2作用薬(S3)の吸入量の変更がありました。
2024年は監視プログラムであったトラマドールが競技会(時)禁止物質(S7.麻薬)となりました。
また、登録された採取センターで行うアスリートの血漿成分献血は禁止されないこととなりました。
ドーピングとは何か? 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti ..
アスリート世界アンチドーピング規程における「競技者の役割及び責務(21,1.3 アンチドーピングとの関連で、自己の摂取物及び使用物に関して責任を負うこと)」の観点から、以下の対応が推奨されています。
「アンチ・ドーピングと医療-2024年版-」(日本アンチ・ドーピング機構)を加工して作成
選手がドーピングテストにおいて使用が禁じられているデキサメタゾンの陽性反応が出たことを明らかにした。
この変更は既に有効であり、毎年、改定された内容を網羅した「薬剤師のためのアンチドーピングガイドブック」が各薬局に届いているかと思いますが、お手元にある「2020年版」ではまだ「使用可能」となっているため、注意が必要です。
2021年度版が届くのは例年6~7月なのでまだ先です。既に、Global DRO Japanサイトに掲載されている情報は修正されています。
(Global DROはこちらからご覧いただけます→ )
平素は当会会務にご理解とご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。
さて、4/14発行の、新潟県薬剤師会 メールニュース vol.361でも案内がありましたので、ご存知の先生方もいらっしゃると思いますが、2021年3月22日付で世界アンチドーピング機構は、「競技会時の」糖質コルチコイドの「口腔内局所使用」を禁止しました。
禁止表は、世界アンチ・ドーピング・プログラムの一部として義務付けられた国際基準 ..
このページでは、アンチ・ドーピング、特に「意図しないドーピング(うっかりドーピング)」による違反者を出さないために、薬剤師などの医療従事者を対象とした、情報提供をしています。