デキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)、プレドニゾロン製剤(経口剤、


プレドニンとは、副腎皮質ステロイド系の薬剤です。副腎皮質ステロイドは体内で作られるホルモンの一種で、体の中の様々なバランスを維持する重要な役割があります。


注射剤及び注腸剤)、メチルプレドニゾロン製剤(経口剤及び注射剤)、.

ステロイド系薬剤は、効果が持続する時間の長さによって短時間型(8〜12時間)、中間型(12〜36時間)、長時間型(36〜54時間)の3種類に分類されています。プレドニンは中間型に位置するため、1日1〜2回投与されることが多いです(病状によっては3回投与する場合もあります)。また、ヒトの体で作られるコルチゾールというステロイドと比較すると、プレドニンは約4倍の強さを持つとされています。

プレドニンを使用する際にはこれらの副作用対策として、胃薬や骨粗しょう症の薬などを併用することもあります。

臨床で繁用されている副腎皮質ステロイド剤(内服薬)の効力比は表1のとおりで,ヒドロコルチゾン

プレドニンは自己判断で中止することなく、処方せん通りに内服してください。中〜長期連用後、急に内服を中止すると、頭痛、食欲不振、発熱、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる危険性があります。

ステロイド内服薬は多数ありますが、主な違いは効果持続時間です。
また各薬物によって糖質コルチコイド作用と鉱質コルチコイド作用の強さが異なります。
臨床で期待される抗炎症、免疫抑制などの効果は糖質コルチコイド作用の強さに依存しています。
鉱質コルチコイド作用はナトリウムの再吸収亢進とカリウムの排泄亢進があり、高血圧や電解質異常等の副作用として現れることがあります。
下の表に、当院採用薬の生物学的半減期、糖質コルチコイド作用の等価用量、糖質コルチコイド作用と鉱質コルチコイド作用の効力比(ヒドロコルチゾンを1とした場合)をまとめました。
等価用量とは、同等の効果を発現させるのに必要な用量(mg)のことです。

副腎皮質ステロイド | 一般社団法人 日本リウマチ学会(JCR)

ステロイドには錠剤として、プレドニン(5mg)、メドロール(4mg)、リンデロン(0.5mg)、デカドロン(0.5mg)などがあります。これらは種類が多少違いますが、1錠の強さは大雑把にはほぼ同じと考えてよいでしょう。プレドニゾロンには1mgと5mgがあります。プレドニゾロン5mgとプレドニン5mgは全く同じものです。リウマチの患者さんは大体5mg前後、多くても10mg以内で用いるのが普通です。またこれはホルモンが体の中で作られる朝に服用するのが普通の体のリズムにもあっていると考えられています。体内では一日3~4mg前後のステロイドホルモンが必要であるとされ、副腎で作られています。もし長い間ステロイドを飲んでいると、体がこれに頼ってステロイドホルモンを作らなくなってしまいます。そこで突然ステロイドを中止すると、リウマチの痛みが強くなるだけでなく、体を元気にする働きが弱くなって動けなくなったり、低血圧になってしまったりします。また手術や事故等で強いストレスがかかったときにも対処ができなくなります。このような時には普段よりもたくさんの量のステロイドをとる必要がありますが、詳しくは専門医に相談し、自分の判断で増やしたり、あるいは減らしたりしてはいけません。

膠原病では、用量の微調節が可能であるため、主に生物学的半減期が12~36時間の中間型のプレドニン®やメドロール®が最も広く使用されています。
メドロール®は鉱質コルチコイド作用(電解質への作用)がほとんどなく長期投与が必要な場合に多く使われています。
長時間型のデカドロン®やリンデロン®はステロイドの中でも作用が強力で髄液などへの移行性がよく細菌性髄膜炎にも使用されます。

や, 持参薬から当院採用の経口ステロイド薬へ切り替える場合, その換算量について問い合わせを受け ..

関節リウマチに用いられるステロイドは少し目的が異なります。関節リウマチは進行すると関節が破壊され変形してしまうことが問題ですが、ステロイドにはこの関節の破壊を抑える効果はありません。リウマチの主となる治療薬は抗リウマチ薬になります。ステロイドの関節リウマチに対する効果は抗炎症作用による痛みの軽減だけです。そのためプレドニゾロン㎎をこえる量の使用は基本的には推奨されておらず、期間もできる限り短期間であることが好ましいとされています。それでも、ステロイドにはある程度の痛みを抑える効果や即効性があるため、治療の初期や急な増悪など痛みが強くて困っている患者さんの症状緩和のために必要に応じて抗リウマチ薬と合わせて使うということは、リウマチの国際的な治療指針でも推奨されています。

・副腎不全(ステロイド離脱症候群)
ステロイドホルモンは、1日にプレドニン換算で2.5〜5mg程度が副腎皮質から分泌されています。
しかし、それ以上の量を長期に使用した場合、本来分泌するはずのステロイドホルモンが分泌されなくなってしまいます。
そのため、急に服用を中止すると体の中のステロイドホルモンが不足してしまい、倦怠感、吐き気、頭痛等の症状が見られることがありますので、自己中断しないことが大切です。
副腎不全になると内因性ホルモンであるヒドロコルチゾン(コートリル®️)を服用して体内のステロイドを補います。