[PDF] 黒毛和種繁殖雌牛の分娩遅延の要因と分娩誘起が子牛に及ぼす影響


まず方法は、ホスミシン2gを生食20mlほどで希釈し(炎症の程度に応じてデキサメタゾンを1ml程混ぜることもあります)、ハッチに入る程度の子牛であれば5ml程、150kgを超えるくらいの牛には10ml程を注射器を使用して気管内に直接注入するというものです。


[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液

しかし妊娠牛における抗炎症薬の使用には、少し注意が必要です。妊娠牛特有の副作用が、抗炎症薬の種類に応じて存在するのです・・・。

デキサメタゾンなどのステロイド系抗炎症薬は、強力な抗炎症作用を有します。しかし妊娠牛に使用すると胎盤等に作用し、エストロジェンやプロスタグランジンF2α合成促進により流産や早産を起こすことがあります。つまり、妊娠牛への使用は基本的にNGです。

今回デキサメタゾンの牛に係る残留基準(ppm)が引き下げられます

さて、今回は皆さん一度は悩まされたであろう牛の肺炎、この病気に対する“気管内注射”という治療法についてお話ししたいと思います。

「じゃあ、非ステロイド使えば良いじゃん!」となりますが、非ステロイド系抗炎症薬にも妊娠牛特有の注意点があるのです・・・・。



今週の動画
獣医師にはどうやってなるの?

(1) 本改正によって、牛に対するメタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリ

4)広井信人,牛の分娩誘起における母牛および産子の品種別にみた産子娩出時間と分娩事故防止.