明らかに喘鳴がわかり、横になると苦しいため起き上がります。(起座呼吸)


毎年、スギ花粉が飛ぶ季節になると、咳などの症状が出て来院される喘息患者さんが増えてきます。花粉症の鼻水や目のかゆみは花粉がたくさん飛んでいる日に強くなりますが、はそれよりも少し遅れて数日後に出てくる方が多いようです。


花粉が飛ぶ季節に喘息が悪くなる原因には、もう1つ重要なことがあります。

花粉症でも咳が出ることがあるので、咳だけだと花粉症の症状の一部なのか、喘息が悪くなったのかわかりにくいですが、わずかであってもヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴(ぜんめい)があれば、その咳は喘息によるものと考えてよいでしょう。

今回は、どうして花粉の季節に喘息が悪くなるのか、そしてどうしたら悪くならずに過ごせるのかを喘息と花粉の関係に詳しい下田先生に教えていただきました。

は、明らかに「喘息」と言えますが、簡単に診断できない場合もあります。

現在起こっている症状がアレルギーによるものかどうかを確かめます。問診、診察を行い、鼻汁中のアレルギー細胞(好酸球)の有無や、特定のアレルゲンに対する抗体(血清特異的IgE抗体)の有無を調べることもあります。症状を起こしているアレルゲンが証明されれば確定診断となります。吸入抗原を中心に調べるとよいでしょう。

喘息の患者さんでは、ことが多く、事が、難治化を予防する点からも大変重要です。

これ以下のダニ数であれば喘息の発症を減らすことができると言われています。

現在の治療では、抗炎症療法の中心となるのはです。吸入方法を正しく理解することで、安全に効果的に治療を進めることができます。

全ての薬には副作用がありますが、主治医はデメリット、メリットを総合的に考えて一人ひとりに最適な薬を処方しています。心配なことがあれば何なりと主治医またはかかりつけ薬局の薬剤師さんまでご相談ください。

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喘息は原因別に大きく3分類され、わが国で最も多いのは、抗原となるタンパク質(アレルゲン)を吸入することで気管支にアレルギー・免疫反応が生じて発症する『』です。
この他に、非アトピー型気管支喘息として運動や特定の薬剤を服用することで喘息が引き起こされることがあり、それぞれ『』、『』と呼ばれています。

大人の喘息の約10%(30~40代の女性に多い)に認められ、まれに小児でも報告されています。
発作が起きると、があります。
されますが、食品や医薬品の添加物(パラベンなどの防腐剤・食品の黄色などの色素)でも発作を起こします。
慢性副鼻腔炎(ちくのう症)・鼻茸や嗅覚障害を持っている人に多いと言われています。
原因として、アラキドン酸という脂肪酸の代謝経路で、消炎鎮痛剤がシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害するために、ロイコトリエンの産生が相対的に高まり、喘息発作が誘発されると考えられています。
注意すべき点は、病院で発作の治療時に点滴で使われるステロイド薬のなかで、コハク酸エステル型の薬により大発作を起こすことがあります。リン酸エステル型の薬は安全と考えられています。


を学習・復習していきましょう。薬剤師が知っておきたい今回の問題は、「次の気管支喘息に使用するバイオ製剤の中で、小児の喘息 ..

気管支(気道)の炎症を引き起こすのは、様々な炎症性細胞と呼ばれる細胞です。
私たちのからだにアレルギー物質などの異物が入ると、免疫の働きによってさまざまな抗体がつくられますが、肥満細胞の表面にはIgE抗体が結合します。
このIgE抗体の働きによって、ヒスタミンロイコトリエンなどの物質が放出され、気道の収縮や浮腫を引き起こします(※)。
気管支が狭くなるため、空気が通りにくい感じ、特に息が吐きにくい感じを覚えるようになります。
また、気道の粘膜にはさまざまな生理活性物質がつくられ、これにより活性化された細胞はさらに、リンパ球(Th2細胞)・肥満細胞・活性化好酸球・好中球などの炎症細胞を刺激し、サイトカインなど様々な物質が産生されて気道の炎症が続き、やがて気管支の表面を覆う上皮細胞のバリアの一部が破壊されてその下の組織がむき出しになるので、気管支はタバコの煙などの刺激に敏感になり、ちょっとしたことで咳や痰が誘発され、気管支が収縮するようになってゆきます。これを「」と呼び、喘息に特徴的な現象とされています。
つまり、“気管支喘息とは気道の慢性炎症である“ということができます。

フェキソフェナジン製剤; 他の同系統の薬剤に比べ、一般的に眠気の副作用が少ない


こうした炎症は、以前は可逆性、即ち治療で元に戻るものと考えられていましたが、現在では、ことがわかりました。こうしたと呼びます。リモデリングを起こしてしまった気管支では、慢性的に空気の通過制限が生じているために、治療の効果が不十分になり、日常生活にも支障をきたしやすくなってしまいます。つまり、気管支喘息の治療では、炎症をきっちりと抑えて、ことが非常に大切になります。
このような病態解明の進歩により、現在、喘息治療の主体は、発作時の治療から、「発作を起こさないようにコントロールする」さらにはに大きく変わっています。

ただ、40%以上のアレルギー性鼻炎の患者さんが喘息も合併しているとも言われています。

気管支喘息は、気管支が慢性の炎症により狭窄や過敏状態を引き起こし、発作性の呼吸困難や咳・痰を生じる病気です。
日本では小児の約9~11%、成人の約9~10%、400万人以上の患者さんがいるといわれ、さらに毎年増加しています。発症年齢は、小児では乳児期に、成人では特に中高年からの発症が多くみられます。

気管支喘息では、喘息が起こらないように予防的に服用する薬であり、発作を ..

(※)IgE抗体は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの原因ともなります。ぜんそくと、アトピー性皮膚炎や花粉症などを併発する人が多いのは、このためです。
喘息患者さんの67.3%(およそ10人中7人)に鼻炎があると報告されています。

咳喘息や典型的喘息は気道の中枢気道から末梢気道まで炎症が広がってい ..

気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であることより、薬物療法の基本は気道炎症の抑制にあります。したがって、本来は「炎症」の程度に基づいて治療を進めるべきですが、今まではその「炎症」を定量的に評価する方法がなかったため、これまでの治療は医師が判断した主観に基づくものでした。しかし病態をよりよく評価できるならば、治療を最適化できる可能性があります。

[PDF] アレルギー性疾患治療剤 日本薬局方 フェキソフェナジン塩酸塩錠

そこでこの数年、喘息の本態を定量的に評価できる検査法の開発が進んで来ましたが、そのなかで最も注目されているのは、『』です。

発即時型喘息反応を抑制した 42)。 19.有効成分に関する理化学的知見

喘息治療薬をきちんと続けて毎年の花粉の時期にも症状をコントロールしましょう。

気管支喘息で使われる薬です。 ・P2X3受容体拮抗薬(リフヌア)

そのため、花粉症の時期には喘息の症状が悪化するのです。また、花粉症の症状が重い人は喘息の症状も重くなったり、反対にまれではあるけれども、喘息が悪化すると花粉症の症状も強くなることがあります。

症状が改善しないにもかかわらず市販薬を飲み続けていると、喘息が悪化することもあります。 ◇「喘息や咳喘息にベストな病院選び」>>

内服薬や点鼻薬のいずれを用いても良いことになっていますが、まず使用されることが多い代表格が「抗ヒスタミン薬」です。商品名でアレグラ、アレジオン、アレロック・・・と何となく「アレ」という名前が付いているので混同しがちですが、実は薬剤により効果と副作用が異なるので注意が必要です。抗ヒスタミン薬は、効果・眠気・内服方法などにより様々な種類があります。また点鼻ステロイドも有効です。眠気が出にくいこと、鼻づまりを伴う場合にも効果があります。

これらの複合的な作用によりアレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状改善に寄与します。 ..


喘息は、吸入ステロイドによる治療を継続しませんと、により、知らないうちに悪化し二度と元に戻ることはありません。
リモデリングの段階にまで進めない川崎市では、1年以上お住まいの方を対象として、があり、申請すると喘息治療費および検査費用ほかが1割負担と軽減します。
但し、原則として毎月の受診および定期的な検査による呼吸管理が義務付けられています。

〈気管支喘息〉1回2mgを,朝食後及び就寝前の1日2回経口投与

します。これをモニタリングすることで、し、喘息の診断と治療ができるようになりました。 NOは血管拡張、神経伝達、感染防御などに関わる多機能の生理活性分子ですが、喘息治療の研究では1991年にはじめて呼気ガス中でNOが検出され、1994年には喘息患者の呼気中で上昇することが明らかにされてから、新しいバイオマーカーとして注目され、研究が進んできました。

クロモグリク酸がこのグループに含まれ、特に喘息やアレルギー性鼻炎の予防に用いられます。

気管支喘息で上昇するNOは主に好酸球性炎症によって『誘導型NO合成酵素(inducible nitric oxide synthase; iNOS)』が発現し、産生が亢進するので、呼気中のNO濃度を測定することにより気道の好酸球性炎症が評価できます。実際に、することが確認されています。

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症状がなく安定しているときでも、喘息患者さんの気道は喘息ではない人に比べて過敏になっています。その根底にあるのは「」。治療によって炎症をしっかりおさえることができていれば、気道の過敏性もおさえられます。こういう状態になっていれば、花粉が飛んでも喘息の症状は起こりにくくなります。つまり、日頃の治療で炎症がおさえられているかどうかが、花粉の時期に喘息が悪くなるかどうかを左右するのです。