19)ケトコナゾールとの相互作用(アレグラ錠:2000年9月22日承認、


その他では、骨粗鬆症に使われる各種ビスフォスフォネート製剤などがあります。但し、同じグループに属する薬でも、キレート化合物の作り易さにより、影響に違いがあるようです。
また、酸性下の胃内では溶けず、中性の腸で溶けるようにした「腸溶錠」というタイプの薬を牛乳で飲むと、薬が中性に近くなった胃で溶けてしまいます。胃を荒らす原因になりますので要注意です。アスピリン腸溶錠(バイアスピリン)や大腸刺激性下剤のビサコジル(コーラック)が該当します。しかし、これらも抗生物質同様、2時間ぐらい時間を空ければ、服用に問題は合いません。


[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある当院採用の経口剤】

一方、相互作用では、①チアジド系利尿薬での血圧の上昇(代謝阻害)②トラゾドン(レスリン)での昏睡状態(GABA 性シナプス増加,CYP3A4 阻害)③ワルファリンの抗血液凝固作用の増強(協力作用)④アスピリンでの前房出血(協力作用)⑤ジゴキシンでの血中ジゴキシン濃度の上昇(原因不明)などが報告されています。
<「食品・サプリメントと医薬品との相互作用」内田信也・山田静雄より>

かつては、鉄欠乏性貧血の時に処方される鉄剤をお茶では飲まないように指導されていたようです。しかし、現在は、薬に含まれる鉄の量が多いので、お茶で生じる吸収ロスを無視できるとして、「臨床的に問題なし」と判断されています。従って、鉄剤をお茶で飲んでもかまいません。他では、骨粗鬆症の薬(ビスフォスフォネート製剤)について添付文書の併用注意を見ると、「カルシウムやマグネシウムなどと一緒になると吸収が悪くなる」とあります。牛乳や一部の高硬度ミネラルウォーターなどは駄目ですが、通常の(薄い)お茶では問題ないようです。結論として、手元に水や白湯がないときには、湯呑1杯弱程度のお茶で薬を飲んでも大丈夫です。

健常成人男子における塩酸フェキソフェナジンとエリスロマイシンの薬物相互作用に関する臨床薬理試験

花粉症などによるアレルギー性鼻炎や湿疹、かゆみなどに効果を発揮するフェキソフェナジン(アレグラ)は、眠気が少ないのが大きなメリット。とくに女性は男性に比べて抗アレルギー剤による眠気の副作用が出やすい面がありますから、重宝されているようです。また、この薬は医療用もありますがOTC商品もあり、薬局やDSでも購入できるので便利です。

原因としては、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類がこれらの薬の分解を抑制し、降圧作用が増強される機序が知られています。 ちなみに、果肉の赤いルビータイプよりも、ホワイトタイプの方がフラノクマリン類の含有量が多いようです。ジュースも果肉も避けていただくのがよろしいようです。

アラバ、アムロジピン、ケアラム、フェキソフェナジンを服用中の患者。 サワシリン、ポンタールとの相互作用は?(歯科医師)

よく知られている相互作用としてはワーファリンとビタミンKがあり、薬理学的相互作用として有名ですよね。ビタミンKが拮抗的に作用してワーファリンの効果を減弱します。ビタミンKが含まれる食品には納豆、クロレラ食品、青汁などがあり、採らないように指導された方も多いかと思われます。 ワーファリンの添付文書を見ると実際は食品だけではなく、薬でも相互作用の「併用注意」となっているものが多く記載されています。これは特にワーファリンは使われる機会が多いことからデータも多く集まったことと、相互作用の影響が大きい薬だからという事があるからだと思われます。 「食品ー医薬品相互作用データベース」では、初めて見るような相互作用の報告も多くあり、薬剤師としては患者さんにどこまで相互作用の説明をするかという事になりますが、薬剤師はどこまで患者さんに説明しているのでしょうか? 薬剤師としては、「この薬とこの食品は一緒にとっては危険」という新しい報告があったとしても、添付文書が法的根拠となるので、添付文書に記載のない限りはあまり変なことは言えません。添付文書に書けるまでのエビデンスがない報告であっても、患者によっては報告にあるような相互作用が起こる可能性はあるので、どこで線引きして患者さんに注意を促すかは難しい問題です。 実際に厚生労働省からはあくまでも添付文書に沿った指導をするように言われますので、薬の専門家としてそれをもどかしく感じている薬剤師がいることも現実だと思います。 新型コロナでもそうですが、あくまでもエビデンスがないことを言う事は出来ないので、国のトップの研究者もハッキリ断言することが出来なく、あやふやな意見に右往左往して最終的には地方自治体に丸投げの状態で責任回避をしているのではないかと思われる様に感じるのは私だけでしょうか? 例えば、リンゴはP糖蛋白に作用して、フェキソフェナジン(抗ヒスタミン薬)の吸収を妨げると報告されていますが、添付文書には記載がありません。逆に人によっては前回もお話した様にグレープフルーツジュースを飲んでもカルシウム拮抗薬の効果に影響がほとんど出ない場合もあります。しかし、そこは一律に「止めてください」と添付文書通りに説明するしかありません。 薬物間相互作用でも、Aの薬にはBの薬物相互作用の記載があるのに、Bの薬にはAの薬の相互作用の記載がないこともあります。つまり、相互作用を引き起こす片方にしか書いていない訳です。同じメーカーなら整合性がとれるかもしれませんが、別のメーカーの場合には、メーカーの判断や考え方で「注意」と記載する線引きのラインが違うのです。 つまり薬剤師として患者さんに注意を促すべきかの線引きはとても難しいことなのです。

[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある薬剤】