急性副鼻腔炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。


まずは内服にて治療を行っていきます。副鼻腔炎は慢性化してしまうとなかなか治りにくいのですが、早期であれば適切な治療によって治癒します。


フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠は鼻漏、くしゃみへの ..

・クラリス(クラリスロマイシン)、副鼻腔炎の原因として細菌感染が疑われる場合、抗菌薬にて治療します。また、マクロライド系と呼ばれる抗菌薬には、抗菌薬としての抗菌作用に加えて、副鼻腔や気管支の粘膜調整作用もあると言われ、副鼻腔の排膿を促進する目的でやや長期に使います。

・アラミスト(フルチカゾン)、ナゾネックス(モメタゾン)、点鼻薬です。ただの鼻水止めではなく、鼻腔や副鼻腔の腫れ、自然孔の周囲の腫れに直接作用して腫れを改善し、自然な排膿を促進する治療の目的で使います。

鼻閉が続いて、炎症が副鼻腔に広がると、しばしば慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を合併します。 ..

・デザレックス(デスロラタジン)、アレグラ(フェキソフェナジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ムコソルバン(アンブロキソール)、ムコダイン(カルボシステイン)、シングレア(モンテルカスト)、抗ヒスタミン薬、去痰薬、ロイコトリエン拮抗薬などと呼ばれる薬で、鼻水や痰を抑えるだけではなく、鼻水、副鼻腔炎の流れを改善し、副鼻腔の排膿を促進する目的で使います。アレルギー性鼻炎などアレルギー性の要因が考えられる場合は他のアレルギーの薬を併用することがあります。

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、副鼻腔炎、特に慢性の副鼻腔炎、蓄膿症に昔から使われていた漢方です。相性に合わせて使います。

副鼻腔炎; フックス症候群; ヘブラ紅色粃糠疹; 放射線肺臓炎; 疱疹状膿痂疹; 末梢神経 ..

・難治性、反復性の慢性副鼻腔炎の場合は、耳鼻咽喉科にて専門的な治療をお奨めしています。鼻汁吸引、ネブライザー治療、副鼻腔洗浄、副鼻腔手術などの選択肢があります。

はじめに
アレルギー性結膜炎と同様に、花粉、ダニ・ハウスダスト、ペット、カビなど吸入アレルゲンが原因となります。
花粉で起こったアレルギー性鼻炎を症とよんでいます。

鼻炎症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)のほかに、咳や咽頭不快感、頭痛や倦怠感、眠気などの全身症状、鼻周囲や副鼻腔周囲に湿疹も現れることがあります。
湿疹が重症、慢性化すると、鼻炎があっても鼻閉だけで、患者自身それに気がつかない場合もあります。

アレルギー性鼻炎は1年中ずっと症状があると、主に花粉で起こるに分けられます。

副鼻腔炎3:00 大事なこともう一つ4:04 ③点鼻薬4:53 ④ ..

通年性鼻炎

の原因アレルゲンは、ダニやペット(イヌ、ネコ、ハムスター、ウサギなど)などが多いようですが、湿気の多いところではカビ(アスペルギルス、クラドスポリウム、アルテルナリア、ペニシリウムなど)も無視できません。
他に、ホルマリンその他、室内に気化しているの存在を忘れてはいけません。

10月ころ、急に寒くなって鼻炎や咳、結膜炎がひどいときは、たいていはふとんのが原因です。
押し入れに入っているふとんにはダニが一杯です。
とくに、夏場押し入れに入っていて、そこでダニが繁殖している冬布団に衣替えするときが危険です。

ダニアレルギーはのでも起こります。
ダニが原因の鼻炎は、起床時にクシャミ・鼻水が出ます。
ダニアレルギーがあると、しばしば気管支喘息を伴っています。
喘息は気候の変わり目に、風邪気味の時、疲れてストレスのたまっているときにひどくなります。
や毛布まで、掃除機で布団用の掃除先端を用いてゆっくり掃除してください。
ふとんをたたいただけ、干しただけではダニ対策にはなりません。
財政を許せば、の布団を購入するのもひとつの方法です。
ただし、薬剤を用いた防ダニ布団は好ましくありません。

イヌやネコなどのについては、同居している間どうすることもできません。
家族同然の生き物を追い出すことはできません。

飼っている家を訪れただけで、くしゃみや鼻水が止まらないことも多いようです。
ペットを触った手で間違えて目を触ると、目がおもいきり腫れ上がります。

ペットと一緒に寝ていると、少しずつ慣れてきますが、そのうちに慢性副鼻腔炎や蓄膿症となり、その細菌のアレルギーのために湿疹が出るようにもなります。
介護サービスの仕事をしている人などは、ペットの飼っているところに行くときは、アレルギー用メガネやマスクを着用した方がよいでしょう。

日常食べている牛や豚ではアレルギーがおきないことから、イヌやネコ、ダニも食べるとよくなるかもしれません。

濃厚に接触していると、多少そのペットのフケなどを食べていることにもなり、結果としてトレランスが成立します。
ただし、それは今接触しているペットだけで、他の同種のペットと接触すると、しばしばひどい症状が現れます。

それまで飼っていたペットがお亡くなりになって、新しく購入したペットが登場すると、ひどい症状がでるということです。
実家を離れていた患者さんが、久しぶりに実家に帰ってひどい症状が・・というのも同じ論理です。

スギ・ヒノキ花粉症

花粉類については、主に、が問題となります。

最も患者さんが多いのが、です。
スギは北海道と沖縄にはほぼ存在しません。(についてはこちら)

特に関東や静岡など北西にスギ山がある地域で、2~3月の北西の風に乗って、花粉がたくさんやってきます。
それだけに風向きが重要で、日本海側は比較的少なく、北西に海がある地域はスギ花粉は多くありません。

スギ花粉症の子供が3月にディズニーランドに行くのは危険です。
和歌山市のスギ花粉飛散量は、東京浦安の10分の1以下です。

スギ花粉の飛散量は前年の夏の気温が高いとき、翌年多いといわれます。
また、11月ころからも、ごく少量飛散している地域があります。
スギ花粉が花粉症として症状が強いのは、
大量に飛散する時期が短いこと、
スギ花粉に近い食材を食べていないこと、
上空・遠方まで飛ばすこと、
などが上げられます。

食物アレルギーもそうですが、初めて食べるものは、強い症状が出ます。
アレルゲンに慣れるほど長く飛散していないということです。
また、慣れるためには、花粉が胃腸に入る必要があります。

裸子植物を普段からもっと食べていれば、症状が出ていない可能性もあります。
さらに、スギ花粉は、イネ科花粉よりかなり高いところに舞い上がります。

公園などに行かなければ症状が出ないイネ科花粉症と違って、マンションの上方階でも症状が出ます。
(ちなみに、マンションの10階以上になると、著明にダニが少なくなります。スイスやヒマラヤの髙地にはダニはいません)。
花粉は4月初めころより飛散し、連休明けには終わります。
紀伊半島は、スギよりもヒノキが多く植えられています。
スギ花粉と比べて咳や咽頭不快が多いといわれています。


被疑薬:フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 内用薬

副鼻腔は体表からは見えない場所なのですが、前頭洞(ぜんとうどう)、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)と4種類あります。副鼻腔炎は一番大きい上顎洞に多いです。副鼻腔炎レントゲンにて診断可能です。副鼻腔炎CTを撮るとよりハッキリと副鼻腔炎であることがわかりますが、明らかな副鼻腔炎症状の場合は毎回わざわざCTを撮ることは必須ではないかなあと思います。逆に慢性的な頭痛や臭覚の低下などの症状で撮った頭部CTやMRIでたまたま副鼻腔炎が見付かることもあります。症状がなかなか治らない場合、他の病気の合併を疑う場合など、適宜副鼻腔炎CT、耳鼻咽喉科でファイバースコープ、副鼻腔内視鏡など詳しい検査をしてもらっています。

つらい鼻水や鼻づまりを今すぐにでも抑えたいという方は、メキタジンやクロルフェニラミン、フェキソフェナジン ..

アレルギー性でない鼻炎

鼻炎にはアレルギー性でないものもしばしばあります。

たとえば、刺激のある食べ物を食べたとき、冷たい空気を吸い込んだとき、鼻粘膜をするような化学物質を浴びたときなど、鼻水が止まらないことがあります。

こんな症状はアレルギーではなく、検査してもRAST値の上昇はたいていはみられません。
とも呼ばれます。

に多いようですが、妊婦、中年女性その他いろんな人に現れ、アレルギー性鼻炎と区別する必要があります。
なぜなら、このタイプに抗アレルギー剤はあまり効かないからです。

このタイプの鼻炎は、感染症やPM2.5などのきたない空気によって、が生じています。
炎症を起こしている赤い粘膜にが加わって起きています。

ということは、炎症を改善するしか、鼻炎症状はよくなりません。
このタイプの炎症は、抗ロイコトリエン剤の内服は効果が少ないようです。
ひどいときは、仕方なくステロイド点鼻剤を用いるしかないかもしれません。

トーク点鼻のような交感神経刺激剤は、血流を遮断しを一時的に鼻水を止めます。
が、下記にも述べていますように、2週間以上は連用しない方がよいということになっています。

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鼻炎の合併症

アレルギー性鼻炎が慢性化すると、鼻閉(鼻づまり)が出現します。
鼻閉が続いて、炎症が副鼻腔に広がると、しばしばを合併します。

さらに細菌感染を合併すると、きたない膿が出てきます。
蓄膿症には、風邪のあとに現れる急性蓄膿症もあります。

副鼻腔は体内の空間であり、抗生剤を少しばかり内服したところで細菌を完全に排除することはできません。

抗生剤をだらだら長期にわたって内服すると、細菌が耐性化し、抗生剤内服の悪影響が現れるだけです。
体内の正常細菌も、抗生剤を内服すると死滅します。
いいことをしている腸内細菌が死んで、大腸菌やバクテロイデスなどの異常な腸内細菌が増えるきっかけにもなります。

蓄膿症を起こしている細菌は、しばしばの原因になります。
それだけに、鼻炎の慢性化は長い目で見て好ましくありません。
また、その細菌が全身の湿疹の原因になっていることもあります。

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鼻炎の治療(抗アレルギー剤)

治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。

抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。

鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。

近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。

OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。

あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。

(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。

鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。

交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。

しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。

鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。

剤型・規格, 錠剤・60mg1錠 ; 薬価, 11.50円 ; 製薬会社 ; 添付文書 ; 効能・効果

鼻炎の治療(抗アレルギー剤以外のもの)

治療の基本は、やはり原因アレルゲンを避けることです。
花粉が原因のときは、花粉の多いときはを着用しましょう。
花粉を室内ににもちこまないために、外出時の衣類の花粉に注意して下さい。
花粉のシーズンには洗濯物は室内で干し、ふとんは布団乾燥機を用いてください。

スギ花粉症に対しては、スギ抗原の希釈液を用いてがおこなわれています。

抗原を体内に入れると普通アレルギーがつくられます(感作)が、それを繰り返していると、反応しなくなります。
この現象を免疫寛容・トレランスといいます。

減感作療法は、スギ花粉の他にハウスダスト、ダニなどでも行われています。

この治療の問題点は、わざと抗原を体内に注射することによるアナフィラキシーショックの危険性があります。
また、最初週に3回くらい通院する必要があります。
よくなっても、ある程度定期的に注射を続ける必要があることなどが上げられます。
また、減感作療法でアトピー性皮膚炎の湿疹が悪化した患者もいました。

この治療に近いものとして、現在、のが治療に用いられています。
(平成26年6月ころより、という製品名で処方されています。
ただし、講習会を受けた医師のみが処方できるとのことです)(スギを英語ではcedar)
これは、減感作療法の一つです。
ショックのときの対応として、高価な注射薬エピペンを買わされます。

平成27年5月になり、についても舌下免疫療法の薬剤(ダニ舌下錠(100単位、300単位)、フランスのスタラジン社が開発したものをライセンス契約して日本で発売)が登場しました。

この薬剤の使い方は、シダトレンよりはるかにアバウトです。
ダニは普段から吸入して慣れているからということでしょうが、もしそれならすでにダニに対してトレランスが成立しているということです。
むしろダニに対してトレランスが成立してじんま疹・喘息症状が出なくなると、ダニによって湿疹が出やすくなります。

実際、ダニの減感作療法をしていると、湿疹が現れた患者さんがいました。
また、お好み焼きのダニを食べて、じんま疹やアナフィラキシーショックを起きたという例から考えると、トレランスが成立していない患者さんに安易に処方すると、アナフィラキシーショックが起きる可能性があります。
ということは、もっと少ない量、たとえばダニエキス1単位や10単位の錠剤も必要ということです。

イネ科の花粉症に対して、普段からイネ科花粉に近いものを食べていると、起こりにくいようです。
ということで、経口減感作療法として、を勧めています。

キク科の花粉症には、レタスや菊菜をたくさん食べるように言っています。

もともと花粉のアレルギーは、子供の時からな食生活からつくられる傾向があります。
子供の時から野菜や果物をたくさんとることが、花粉アレルギーの予防になります。

もよいところがあります。

はくしゃみ・鼻水の多いアレルギー性鼻炎や気管支喘息に向いています。
ステロイド内服ばかり内服していた鼻炎患者さんが、小青竜湯だけで十分ということもありました。
慢性化して鼻閉がくわわると、ケイガイレンギョ湯、辛夷清肺湯、葛根湯加川セン辛夷もよいようです。

漢方は、植物による経口減感作療法の意味合いもあるようです。

それだけに、スギ・ヒノキ、イネ科、キク科の花粉症の方に、より効果があります。
また、感染症に対する免疫対応の効果もあり、風邪ばかりひいている扁桃腺の大きい患者さんにも向いています。

ちなみに、私は、漢方は、昼は飲み忘れることも多く、原則として2/3量、1日2回の処方にしています。

【副鼻腔炎とは】

日本の全人口の約40%がかかっているアレルギー性鼻炎…
その代表格とも言える「花粉症」が増える時期がやってきました。
近年では、「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」を合併するケースも目立っています。
そこで、今回は「アレルギー性鼻炎」と「蓄膿症」についてお話しすることにしましょう。

【副鼻腔炎の診断】

鼻腔の周囲には、右のような4つの空洞があり、総称して「副鼻腔」 と言います。その副鼻腔の粘膜で、細菌やウイルスの感染によって炎症 を引き起こし、膿のような粘液がたまる病気が副鼻腔炎です。
膿の粘液には、炎症を引き起こす物質が含まれているため、たまる ことによってさらに炎症を招き、副鼻腔炎が長引いてしまったものが 「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」です。

【副鼻腔炎の治療】

先のアレルギー性鼻炎と蓄膿症はどちらも鼻の病気ですが、主な症状に違いがありますので、比較してみることにしましょう。