【SGLT2阻害薬2剤の比較】<フォシーガ/ジャディアンス>売上
治療薬の種類も増えています。2型糖尿病の適応では、インクレチン関連薬のDPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬が09年に登場したのを皮切りに、13年には過剰な糖を尿中に排出するSGLT2阻害薬、21年にはインスリンの分泌促進と抵抗性改善の両作用を持つイメグリミン、23年にはGLP-1/GIP受容体作動薬が発売。GLP-1製剤では、従来の注射薬に加えて21年に経口薬も発売されました。
フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®、デベルザ®、ルセフィ ®】
作用機序別の市場シェアはこの5年間で急速に変化してきました。17年時点で全体の約5割を占めていたDPP-4阻害薬は22年に30%台半ばまで低下し、SGLT2阻害薬と同水準になりました。SGLT2阻害薬の成長は著しく、23年には逆転が確実です。
フォシーガ®、ジャディアンス®、スーグラ®、ルセフィ®、デベルザ®、カナグル®など
比較多施設共同二重盲検試験。対象患者をフォシーガ 5mg群、10mg群、プラセボ群に無作為に割付け、治験薬を
6製品が競合するSGLT2阻害薬の市場は、「フォシーガ」(アストラゼネカ/小野薬品工業)と「ジャディアンス」(日本ベーリンガーインゲルハイム/日本イーライリリー)の2強が他を大きく引き離し、トップシェアを争う構図です。いずれも慢性心不全と慢性腎臓病(CKD)への適応拡大が承認または申請中で、糖尿病以外の領域でも市場を広げています。
当院では、初回は、フォシーガ・ジャディアンスなどのSGLT2阻害薬または、リベルサス(やせる糖尿病薬)を導入します。
の?」と思っている方も多いのではないでしょうか。ここではSGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1のダイエット効果や違い ..
現在、我が国で市販されている経口糖尿病薬は、スルホニル尿素(SU)薬、速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド薬、チアゾリジン系薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬です(表1)。これらの中から患者さんに最初に処方する薬を選ぶときは、有害事象をできるだけ少なくするような薬物選択が重要になってきますから、まずは薬物の禁忌に当たるものに当てはまっていないかどうかを考えます。たとえば高齢者では低血糖のリスクが少ない薬剤を中心に組み立てていきます。高齢者にとって低血糖は種々の悪影響を及ぼします(表2)。
尿の中に糖を出して血糖を下げます。比較的新しい薬で、心血管疾患を抑えることができるという研究結果もあり、近年はSGLT2阻害薬が処方される割合が増えています。糖尿病だけでなく心不全の患者さんにも使えるようになりました。ただし、高齢者、腎臓機能の低下がある方、利尿剤を使用している方は、脱水や血栓・塞栓症などに注意が必要です。主な副作用として低血糖、尿路・性器感染、脱水、頻尿、皮膚症状などがあります。
・DPP- 4阻害薬 [ジャヌビア®、エクア®、ネシーナ®、トラゼンタ®、.
一方のジャディアンスは、22年の売上高が薬価ベースで448億円(前年比31.3%増)となりました。単剤ではフォシーガに水をあけられていますが、DPP-4阻害薬「トラゼンタ」との配合剤「トラディアンス」は237億円(27.8%増)を売り上げており、ジャディアンスファミリーとしては685億円(30.0%増)に達しています。成長を支えたのは糖尿病の適応で、21年11月承認の慢性心不全はこれから貢献してくると見通しています。
心不全の適応では、ジャディアンスが22年4月、フォシーガが23年1月に添付文書を改訂し、左室駆出率を問わずに使用できるようになりました。
主な副作用は、多尿、頻尿、尿路や陰部の感染症です。 <フォシーガ・カナグル・ジャディアンス・スーグラ・ルセフィ・デベルザ> ..
SGLT2阻害薬というのは薬の種類名で、実際の薬物名でいきますと、院内では、ジャディアンス、フォシーガの採用があります。また、前回紹介した阻害薬の成分をミックスした、カナリア配合錠、トラディアンス配合錠も採用しています。前者は「カナグル」という名前の薬と「テネリア」という名前の薬、後者は「トラゼンタ」という名前の薬と「ジャディアンス」という名前の薬をミックスしたものです。
糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区
SGLT2阻害薬とともに市場成長が際立つのがGLP-1受容体作動薬です。糖尿病治療薬市場全体におけるシェアは年々高まっており、リベルサスの登場がこれを加速させています。
単剤ではフォシーガに水をあけられていますが、DPP-4阻害薬「トラゼンタ ..
膵臓にあるインクレチンというホルモンは、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるホルモンが分泌されるのを抑制し、血糖を下げます。DPP-4阻害薬は、インクレチンが分解してしまうのを抑えてインクレチンの作用を助けます。体重が増えにくいというメリットもありますが、主な副作用として低血糖や便秘があり、SU薬やインスリン製剤と併用する場合は特に低血糖に注意が必要です。
トラゼンタ)、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア ..
考え方が大きく2つに分かれます。日本以外の国、海外ではビグアナイド薬のメトホルミンが第一選択薬となります。重度の腎機能障害がなければまず使う薬剤になります。日本ではメトホルミンの一世代前のビグアナイド薬であるフェンホルミンが高齢者や腎機能障害がある人で乳酸アシドーシス(膵臓での乳酸の利用が減ると同時に、血液の中に乳酸が異常に増えてしまい、血液が酸性になる状態のこと)を多発したために、高齢者で禁忌だった時代がありました。そのためどうしてもメトホルミンを使う機会が少なく、どちらかというと現在では最初はDPP-4阻害薬を中心に使っている人が多いのが現状です。
実際は、乳酸アシドーシスの頻度はそれほど高くなく、腎機能を定期的にしっかり評価して使えば問題ないというのが世界の趨勢(すうせい)になっていて、日本でも以前よりは高齢者に使う流れになっています。ただ、日本糖尿病学会では、病態に合わせて使用する薬剤を選択するということが勧められています。そこが海外のガイドラインと違うところです。そういう意味では、どの薬剤から使うかはあまり決めなくてもよく、高齢者でも病態に合わせてDPP-4阻害薬かメトホルミンの、どちらかをまず使っていくというのがいいのではないかと思います。その他に高齢者でおもに使われる薬剤は少量のSU薬、食後高血糖を改善するα-グルコシダーゼ阻害薬とグリニド薬がありますが、病態やコストを考えて、最初に使用しても構わないと思います。
を繰り返す人、腎機能が低下した人、比較的症状が軽い人など幅広い心 ..
この薬は、膵臓からのインスリン分泌を促進するインクレチンというホルモンを分解するDPP-4という酵素の働きを抑え、インクレチンを分解されにくくします。その結果、インクレチン作用が高まって、インスリン分泌量を増やし、血糖値を下げます。薬剤によって服薬が朝1回なのか、朝夕2回なのかの違いはありますが、有効性や安全性などはほとんど差がありません。シタグリプチンとアログリプチン、アナグリプチン、サキサグリプチン、トレラグリプチン、オマリグリプチンは腎機能に応じて用量の調節が必要ですが、それ以外はほとんど変わらないので、何も考えないで最初に処方する分にはとても使いやすい薬です。おそらく現在は全国の7割ぐらいの医師がDPP-4阻害薬を第一選択として使っていると思われます。
加来先生に伺うSGLT2阻害薬の脱水予防と飲水に関するアドバイス
体重が減りやすい糖尿病治療薬には、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬があります。
[PDF] 近年の主な糖尿病治療薬の第III相試験デザインについて
糖尿病治療薬の市場競合が激しくなってきました。心不全などに適応を広げるSGLT2阻害薬や、経口剤が加わったGLP-1受容体作動薬が勢いを加速。さらにGLP-1とGIPの両方に作用するインクレチン関連薬や、ミトコンドリアへの作用を介して血糖降下作用を示す新規化合物の登場など、成長市場で各社が優位性を競っています。
主にプラセボとの比較に関して評価した。 第Ⅲ相二重盲検検証的試験における対
体重が増えにくいお薬には、ビグアナイド薬、DPP-4阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬があります。
グラクティブ、ジャヌビア エクア ネシーナ トラゼンタ テネリア スイニー ..
糖尿病治療薬の市場は世界的に拡大しています。米IQVIAによると、22年は1465億ドル(約2兆1000億円)で前年比15.9%増でした。売上高上位20製品には、ノボノルディスクのGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」が4位(79.1%増)、ジャディアンスが7位(45.3%増)、フォシーガが14位(57.6%増)と、3製品がランクインしています。
トラゼンタ錠5mg、テネリア錠 20mg, テネリア錠 40mg等、スイニー錠100mg等 ..
上図は阻害薬を内服した腎臓病患者さん、そうでなかった腎臓病患者さんの腎機能低下の度合を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、最初は少し腎機能の低下がみられるのですが、ヶ月以降逆転し、以降は阻害薬を内服している人の方が腎機能低下の度合がゆるやかになり、腎臓病の進展を食い止めることができていることがわかりました。
承認番号, 22600AMX00528, 22600AMX00529
イプラグリフロジンL-プロリン(スーグラ)、ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物(フォシーガ)、ルセオグリフロジン水和物(ルセフィ)、トホグリフロジン水和物(デベルザ)、カナグリフロジン水和物(カナグル)、エンパグリフロジン(ジャディアンス)
SU薬およびインスリン製剤と比較して心筋梗塞などの心血管イベントや、脳卒中、死亡のリスク ..
血液をろ過して尿を作る臓器は腎臓です。血液は尿が作られる過程で、腎臓にある「糸球体」というザルのようなところでろ過され原尿(尿のもと)が作られます。血液中の糖はこの糸球体をすり抜けて、原尿に排泄されます。糖はからだにとって必要なものであるため、一度は原尿に排泄されるものの、通常は尿細管という通路を通る際に再び取りこまれて血液中に戻されます。SGLT2阻害薬はこの尿細管から血液中へのブドウ糖の再取込みを妨げ、尿の中に糖を出して血糖を下げます。
どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1
心不全を合併した糖尿病で最善の治療は、SGLT2阻害薬の『フォシーガ』です。