男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑えて女性の大人にきびを改善します ..
次のような場合には、症状が軽くても使用を中止して
医療機関をただちに受診してください。
-血栓症が疑われる症状がある
(足の腫れ・痛み・しびれ・発赤・ほてり、嘔吐・吐き気、頭痛など)
-体が動かせない状態になった場合
-著しく血圧が上がった場合
-脱水の状態になった場合など
【血栓症の頻度について】
注:男性はこの治療を受けられません。男性の重症ニキビにはイソトレチノイン治療をお勧めします。 治療の流れ
健康な女性が長期間にわたり服用するという前提
で開発されており、極めて安全性が高い薬剤です。
血栓症リスクが無い人であれば安全に使用できます。
【血栓症】
次のような症状があらわれた場合にはただちに
使用を中止して救急医療機関を受診してください。
イソトレチノインは一度の治療(約半年間の服用)で効果が得られることが多いですが、完全に再発を防げるわけではありません。ニキビが再発することもありますが、再度治療を行うことが可能です。治療後の肌の状態を維持するためには、日常的なスキンケアも重要です。
アンドロゲンとは、右の図で示すDHEA・アンドロステンジオン・テストステロンなどの男性ホルモンの総称です。
イソトレチノインを服用している間は、強い日光を避けること、乾燥を防ぐために保湿をしっかり行うことが大切です。また、妊娠中や授乳中の使用は避けなければなりません。服用中に妊娠すると胎児に深刻な影響を与える可能性があります。
血栓症リスクのある方
-40 歳以上の人
-喫煙している人
-肥満の人
-血縁に血栓症になった人がいる人
-心臓弁膜症の人
-軽い高血圧のある人、妊娠中に高血圧になったことのある人
子宮筋腫の人
乳がんの人
血縁に乳がんになった人がいる人、乳房にしこりのある人
前兆のない片頭痛のある人
糖尿病のある人または耐糖能に異常のある人
ポルフィリン症の人
肝臓に障害のある人
心臓病や腎臓病のある人
てんかんのある人
テタニーのある人
また、思春期以降のニキビは女性ホルモンと男性ホルモンのバランスの崩れが一因と ..
ニキビのホルモン治療はニキビの原因に深く関わるアンドロゲンというホルモンの産生を抑える治療です。アンドロゲンとは、右の図で示すDHEA・アンドロステンジオン・テストステロンなどの男性ホルモンの総称です。アンドロゲンは女性でも卵巣や副腎皮質で作られています。アンドロゲンがアンドロゲン受容体に結合することにより、結果として皮脂の分泌量を増やし、毛穴を詰まらせます。
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
女性皮膚科専門医による診療。スピロノラクトンには、抗アンドロゲン作用という男性ホルモンを抑える作用があり、ホルモン ..
また中等度以上のニキビに対してミノサイクリン(ミノマイシン)などの抗生剤内服が行われることがありますが、スピロノラクトンと抗生剤内服はほぼ同等の治療成績であることが報告されています(文献3)。ただし、抗生剤は炎症のあるニキビには有効ですが、微小面皰には無効であり、また耐性菌を生み出す可能性があるため、診療ガイドラインでも長期使用は推奨されていません。治療を止めれば再発率100%です。したがって抗生剤を不規則かつ長期内服するくらいならスピロノラクトンを長期内服する方がよほど理に適っています。最後にもう1点付け加えておくと、抗生剤はミノサイクリンよりもドキシサイクリンの方が推奨度が高く、当院でも主にドキシサイクリンを処方しています。
前院を含めると16年以上、延べ1万5000人以上の患者にイソトレチノイン治療を行っています。肌のクリニックは、皮膚科で改善しない重症ニキビ患者さんを中心に、古くから多くの症例を経験しているニキビ治療専門の皮膚科ですので、安心してご相談ください。
男性ホルモンは、皮脂の過剰分泌と、毛穴を角化させ毛穴詰まりを引き起こします。その ..
スピロノラクトンは降圧剤ですが、成人女性のニキビに高い有効性があることが知られています。米国FDAからニキビ治療薬として認可を受けていませんが、中等度以上のニキビに対して海外のガイドラインでも推奨されています。1日50~200mg内服するのが効果的であり、皮脂の分泌を抑える作用もあると報告されています(文献1)。しかし、イソトレチノインに比べて中止後の再発率が高いことからも、皮脂腺の退縮作用があるかどうか明確ではありません。
そのとき体内では、男性ホルモン(アンドロゲン)とノルアドレナリンが分泌され ..
血栓症リスクのある方
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患のある人
・35 歳以上で 1 日 15 本以上喫煙する人
・心臓弁膜症のある人のうち肺高血圧症や心房細動のある人
・糖尿病性腎症や糖尿病性網膜症のある人
・抗リン脂質抗体症候群のある人
・血栓ができやすい体質の人
・手術・出産などの長期間安静状態の人
・脂質代謝に異常のある人
・高血圧のある人
マーベロン、ファボワールに含まれる成分で過敏症のあった人
エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がん)
子宮頸がんの人
診断の確定していない異常性器出血のある人(性器癌の検診が必要)
前兆がみられる片頭痛のある人(脳血管障害リスク)
肝臓に重篤な障害のある人(増悪するリスク)
肝臓に腫瘍のある人(増悪するリスク)
耳硬化症のある人(症状の増悪)
妊娠中に黄疸や妊娠ヘルペスがあった人(再燃のリスク)
妊婦または妊娠している可能性のある人
授乳中の人
現在、身長が伸びている人
ヴィキラックス配合錠(C型肝炎治療薬)を使用している人
成長ホルモンの影響、男性ホルモンの影響、ストレスや、黄体ホルモンの影響などで ..
治療開始後、最初の1か月は一過性にニキビの悪化が見られることがあります。平均して3か月目くらいから、徐々にニキビが改善していきますが、ニキビが改善してからも再発を防ぐために治療を半年程度継続する必要があります。治療開始から3か月程度経過しても、なかなか改善がみられない場合はイソトレチノインを40mgまで増量して内服することを検討します。
女性の場合、多嚢胞性卵巣症候群などの男性ホルモンが増加する疾患が隠れて ..
険診療での治療を行い、それでも改善しない
中等症以上のニキビの治療に使用します。
とくに生理前に悪化する女性の大人ニキビには効果的です。
前述のようにスピロノラクトンと併用した方が
効果が高いため、効果不十分の際には
スピロノラクトンとの併用治療をお勧めします。
低用量ピル治療は最初の図の如く、
欧米のニキビの治療ガイドラインでは第二選択の治療
として推奨されていますが、
日本では、尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017において、
推奨度C2とされ、保険適応外であることなども考慮し、
推奨しないとされています。
男性ホルモンの作用による脂腺(皮脂を出す毛穴の横にある場所)の異常な増殖 ..
血栓を100%完全に予防することはできませんが、生活指導や詳しい副作用シートで血栓症のリスクが高まる状態や症状などを読んでもらい、できるだけ予防できるように心掛けています。
男性ホルモンは、男性らしい活力を養い、たくましい筋肉や骨格を ..
前医で飲んでいたファボワールから、男性ホルモン活性を抑えるタイプのピルへ変更し、スピロノラクトンを加えて治療を開始しました。
い男性ホルモン、すなわちテストステロンとジヒドロテストステロンに
海外では中等度~重度のニキビに対するイソトレチノインは第一選択として位置づけられおり、世界のスタンダードなのです。すでにお気づきのように日本のニキビ治療は海外に比べて大きく遅れています。当院でイソトレチノインを希望される患者さんの重症度はそれほど高くはない印象です。むしろ中等度で再発率の低い治療を希望される方が多いようです。難治性ニキビはもちろん、治療満足度が低い場合にも有力な選択肢です。当院ではマニュアル通りに処方するのではなく、イソトレチノインの最適な内服量や使用法を提示します。また副作用を軽減させるための対策も説明します。
ピルに含まれる女性ホルモンがにきびの原因となる男性ホルモンのはたらきを抑えるからです。
一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。
男性ホルモンを抑えることで皮脂分泌を抑えるはたらきがあります。
当院では、年齢・血圧・体重・喫煙歴や、高脂血症、前兆がある片頭痛などの持病を確認し、血栓症のリスクがある方へは原則処方しておりません。また、当院では20代で若い方で1日1本しかタバコを吸わない方でも、必ず禁煙していただいています。
※当院では難治性ニキビに対するイソトレチノイン内服やニキビ跡(ニキビ痕)の ..
スピロノラクトンはもともと高血圧治療のための利尿薬ですが、図のようにテストステロンやDHTがアンドロゲン受容体に結合することをブロックすることでニキビを改善する作用があります。費用は1日100mgで28日分ですと税込6,160円です。ただし、副作用として生理不順・無月経などが起こりうるため低用量ピル(マーベロン 28日 税込3,300円)を併用していただきます。
ニキビ治療薬として、男性ホルモンを抑えるスピロノラクトンや、難治性ニキビへのイソトレチノインなど、自費での内服薬を処方しています。
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
マーベロンは、医薬品医療機器等法において、
「避妊」の効能・効果で承認、スピロノラクトンは、
医薬品医療機器等法において、「高血圧症、浮腫など」の
効能・効果で承認されていますが、
当院で行うニキビ治療目的での使用についてはいずれも
国内で承認されていません。
入手経度等
国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
医薬品副作用救済制度の適応外
いずれの薬剤も国内で承認での承認医薬品ではありますが、
適応外使用のため、副作用救済制度は適応されません。
ご承知下さい。
男性ホルモン剤 · 前立腺肥大症 · 抗男性ホルモン剤 · 女性ホルモン剤 · 生理不順 ..
女性ホルモン内服による子宮頸がんや乳がんのリスクについては、5年以内の内服期間ではリスクが少ないとされ、逆にピルを内服することで卵巣がんや大腸がんのリスクは低下します。女性ホルモンの働きにより血栓症のリスクが多少増加するため、ピル以上に血栓リスクのある喫煙をしている方には当院ではピルの処方は行っておりません。また、前兆のある偏頭痛がある方や、B M I>25の方にも処方を控えさせていただいております。