ねじと工具のことならなんでも揃う丸甲金物(株)JPF ウエルドコブラ「超軽量溶接アンカー」


次に最新の溶接アンカーの使い方をご紹介します。今回ご説明する最新の溶接アンカーは日本パワーファスニングの「ウェルドコブラ」です。
ウェルドコブラの使い方は、所定された位置にφ6.4mmのドリルを使用し決まった深さに穴をあけていきます。所定された深さに穴をあけたら、削れた粉をダストポンプなどを使用して掃除していきます。この時穴の中の粉もしっかり掃除するようにしてください。粉をきちんと掃除したらウェルドコブラを穴に合わせてハンマーやコブラツールを使用し打ち込んでいきます。(コブラツールとはハンマードリルに装着するとウェルドコブラを楽に打ち込むことができます。)ウェルドコブラの頭部が大きくなっているのでコブラツールなどを使用し頭部に達するまで打ち込んでいきます。


アンカーコンクリート用溶接 ウェルドコブラCB-W1045 100本入り

溶接アンカーを埋め込みアンカーが底部まで達した際、下部が開脚して固定される仕組みになっているので、一度埋め込むと取り外すのが難しいので注意しましょう。

使い方だけを見ると従来の溶接アンカーとウェルドコブラはドリルの太さが違うだけでほかに違いなんてないじゃないかと思われてしまいますがそんなことはありません。大きな違いをこれからご説明致します。

溶接アンカー ウェルドコブラ スチール 10×45 30本入 WCA104530

施工業者では使用されることが多い本体打ち込み式溶接アンカー
本体打ち込み式溶接アンカーとは部材に溶接アンカーをハンマーで打ち込み、器材の金具を直接溶接して取り付けるアンカーのことです。
本体打ち込み式溶接アンカーの施工工程は、まず所定の位置にドリルで穴をあけていきます。この時一定の深さになるようにドリルにテープなどを使いマーキングしておきます。ドリルであけた穴に本体打ち込み式溶接アンカーを挿してハンマーなどで打ち込んでいきます。本体打ち込み式溶接アンカーの特徴として、ハンマーで打ち込んでいる際、溶接アンカーの底部が母材にあたりアンカーの下部が拡張して固定の強度を上げます。

では従来の溶接アンカーはどのようにして固定していくのでしょうか。まず、所定された位置にφ10.5mmのドリルを使用し決まった深さに穴をあけていきます。所定された深さに穴をあけたら、削れた粉をダストポンプなどを使用して掃除していきます。この時穴の中の粉もしっかり掃除するようにしてください。粉をきちんと掃除したら溶接アンカーを穴に合わせてハンマーなどを使い打ち込んでいきます。きちんと打ち込みができたら溶接アンカーの下部が開脚ししっかりと固定されます。溶接アンカーの出る高さを一定にさせるように打ち込むのが重要となります。

溶接アンカー「ウェルドコブラ」のご紹介です!【特徴】超軽量、従来アンカーより約50%軽くなり、現場での持ち運びが容易になりました。

しかし、このような従来の本体打ち込み式溶接アンカーではひとりひとりに施工のクオリティーの差が出てきでしまうのです。
では、どのようなところで差が出てきてしまうのでしょうか。まず、ドリルで一定の深さに穴をあけないといけないのですが新人ではなかなか難しい作業なのです。一定の深さになるようにドリルにマーキングをするのですが、実際に穴を空ける時に削れたコンクリートなどが粉になって出てきます。そうするとせっかくつけたマーキングもドリルが進むに連れて見えなくなってしまいます。ベテランの方であれば感覚が身についているのですが、新人だとまだその感覚がまだ身についておらずドリルであける穴の深さが一定にならないのです。

ドリルの穴が一定にならないとどのような問題が起きてしまうのでしょうか。穴が深い場合、本体打ち込み式溶接アンカーを勢いよく打ち込むとドリルにあけた穴に入り込んでしまい突出する長さが不足してしまいます。それなら突出する長さを微調整して他の溶接アンカーと同じ高さにすれば問題解決!と思われる方もいるかもしれませんが、それもまた問題があるのです。本体打ち込み式溶接アンカーの特徴はアンカーの下部が拡張すること!溶接アンカーの底部が母材に当たるとアンカーの下部が拡張されてアンカーを固定させる仕組みなのです。そのため、まだ底に達していない状態で打ち込むのを止めてしまうと溶接アンカーは拡張されておらず定着強度が弱くなってしまうのです。
一方ドリルであけた穴が浅かった場合、本体打ち込み式溶接アンカーを打ち込んでも穴が達しているのですでに溶接アンカーが拡張されて固定されてしまっています。しかし、拡張されているのに気がつかず一定の高さまで埋め込もうとすると相当な力を要します。このように従来の本体打ち込み式溶接アンカーは外観では埋め込み深さ不足を確認しにくいのです。

このように作業員によってクオリティーの差が出てきてしまう従来の本体打ち込み式溶接アンカーでしたが、誰でもクオリティーの差を出すことなく打ち込める最新の本体打ち込み式溶接アンカー「ウェルドコブラ」が日本パワーファスニングで新しく開発されました。ウェルドコブラは施工業者の声を聞き開発された最新の本体打ち込み式溶接アンカーなのです。

115ギナツ場足後施工アンカー②D1L1D2L2溶接アンカー○特徴 溶接アンカーは本体を ..


ウェルドコブラの特徴は大きな頭部ゆがんでいる軸です。
従来の本体打ち込み式溶接アンカーは写真の左側の部分を下にして打ち込んでいきます。そうすると左側の部分がどんどん上に埋め込まれて切り込みのある部分が拡張していき固定されるのです。一方のウェルドコブラにはそのような切り込みがないので拡張はしません。それじゃあ固定する強度が弱いのではと心配されるかもしれませんが、実はウェルドコブラの特徴である軸のゆがみがウェルドコブラを固定してくれるのです。このゆがみのおかげで上向きでも手で軽く押し込むだけで落ちてこないのです。この軸のゆがみは高度な技術が必要になるため他社では真似できないウェルドコブラだけが持っている特徴なのです。
そして大きな頭部をしているウェルドコブラはこの頭部を生かしてサッシの仮吊りをすることもできるのです。

アンカーとは建築部材に他の部材を取り付けたるために工夫したもの、あるいは既存の躯体コンクリートと新たに用いる構造部材との接合面で、力が円滑に伝達されるように工夫されたものです。建物の基礎から躯体構造物、設備や天井等を固定するためにコンクリートに埋め込んで使われます。

そして溶接アンカーとは、コンクリートにアンカーを固定し、それを溶接することによって、部材をコンクリートに固定するためのアンカーです。溶接とは金属を溶かして接合することであり、溶接することにより強度を高めてくれるのです。主にガラス窓のサッシ枠やアルミやスチールのドア枠、シャッターレール、グレーチング受枠等の固定など溶接工事全般に使用されています。そのほかにもコンクリートに埋め込むものを仮固定する際にも使用されます。本体打ち込み式溶接アンカーはハンマーで打つことによって溶接アンカーの下部が開脚して固定されたあと、取り付けものをナットで締めるのではなく、頭を溶接して止めるのが特徴的なのです。基礎などに使われるアンカーボルトよりも本体打ち込み式溶接アンカーは全体的に小型で、施工時の打ち込みも比較的容易です。


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JPF ウエルドコブラ「超軽量溶接アンカー」 溶接アンカー革命 下穴径6.4mm 埋め込み深さが一定:首下まで打ち込まれていれば埋め込み深さは一定です。従来タイプのように深すぎたり浅すぎたりしません。 端部施工が容易:従来型に比べ穴あけ時や打撃時の躯体への衝撃が少ないため、端部施工時の割れが発生しにくい。 軽量:現場での持ち運び、車の積み卸しが非常に楽になりました。小さな下穴径:下穴径わずか6.4mm。穴あけろ労力が大きく軽減します。上向き仮止め可能:下穴に押し込むだけで仮止めできます。打撃時にアンカーが落下しません。


溶接アンカー ウェルドコブラ スチール 10×45(トラスコ(TRUSCO))


一方穴が浅い場合はどうでしょう。ウェルドコブラを打ち込んでいき、進まなくなったら頭部から母材の距離分の深さが不足しているということがわかるので、再度ドリルで穴をあけてウェルドコブラを打ち込む作業をすればよいだけなのです。このようにウェルドコブラは従来の本体打ち込み式溶接アンカーとは違い、外観で埋め込み深さ不足の認識が容易なので新人でも簡単に施工することができるのです。

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従来の本体打ち込み式溶接アンカーはハンマーで打ち込んでいくので力のいる作業です。もちろんウェルドコブラもハンマーで打ち込むこともできるのですが、力作業をなるべく減らしたい方には「コブラツール」を使用することができます。コブラスーツとはハンマードリル用打込み棒であり、ハンマードリル(SDS-plusシャンク)に装着することで力を軽減させて楽にウェルドコブラを打ち込むことができるのです。力仕事では大変な上向き施工にもコブラツールを利用すると楽々と打ち込みができちゃいます。

トラスコ中山 溶接アンカー“ウェルドコブラ”(少量パックタイプ)

さらにウェルドコブラは軽量化・小型化を実現させました。
従来の本体打ち込み式溶接アンカーの重さが約28gのところ、ウェルドコブラの重さは約14g約50%軽くなったのです。そして長さも従来のものは約60mmなのに対し、ウェルドコブラは約45mmと短くなりました。軽量化・小型化により持ち運びも容易となりました。
しかし違うところはこれだけではありません。1番の違いは使用するドリルが異なるという点です。従来の本体打ち込み式溶接アンカーに使用されるコンクリート用ドリル径はφ10.5mmなのに対し、ウェルドコブラで使用されるコンクリート用ドリル径はφ6.4mmと細くなります。ドリル径が細いと削孔体積が半分以下となるので、コンクリートに穴をあける際の抵抗が少ないので施工スピードが上がるのです。また、体積の大きい従来の本体打ち込み式溶接アンカーではコンクリートが割れてしまうことがありますがウェルドコブラではコンクリートが割れる心配が軽減されます。