RC SUCCESSION 35th ANNIVERSARY::コブラの悩み


『コブラの悩み』は、前作『COVERS』の発売日前日の1988年8月14日、日比谷野外音楽堂で行われたライヴ録音と2曲のスタジオ録音で構成。サポート・ミュージシャンとして金子マリ(Cho,Vo, Gt)、三宅伸治(Cho)、ブルーデイ・ホーンズの梅津和時(SAX)、片山広明(SAX)らが参加。日本語カヴァー「アイ・シャル・ビー・リリースト I SHALL BE RELEASED」に始まり、「君はLOVE ME TENDERを聴いたか? HAVE YOU EVER HEARD MY “LOVE ME TENDER”(SPECIAL SHORT VERSION)」までを収録している。


RCサクセションのコブラの悩み (Live)をApple Musicで聴く。1988年年。12曲。時間:39分。

『COVERS』は、洋楽名曲の日本語詞カヴァーで構成され、「発売中止」決定など不運な境遇に翻弄されながらも、キティレコードから1988年8月15日に発売され、RCサクセション唯一、初のオリコンチャート1位を獲得したアルバム。RCサクセションのメンバー5人:忌野清志郎(Vo, Gt)、仲井戸麗市(Gt, Vo)、小林和生(Ba)、新井田耕造(Ds, perc)、Gee2wo(Key)の他、ゲストとして:クワタケ・イスケ(桑田佳祐)、三浦友和、Johnny Thunders、坂本冬美、金子マリ、山口冨士夫、梅津和時、山下洋輔、三宅伸治、高井麻巳子、ちわきまゆみ、泉谷しげるら様々なアーティストたちが参加している。「明日なき世界 EVE OF DESTRUCTION」に始まり、「ラヴ・ミー・テンダー LOVE ME TENDER」、「サマータイム・ブルース SUMMERTIME BLUES」、「イマジン IMAGINE」といった名曲が日本語カヴァーで取り上げられている。

が1988年8月15日に発表したカヴァー・アルバム『COVERS』と1988年12月16日に発表したライヴ・アルバム『コブラの悩み』が、最初の発売より35年振りにアナログLPレコードで復刻、2023年3月22日(水)タワーレコード全店およびタワーレコード オンラインで発売される。

コブラの悩み(LP)/RC SUCCESSION/RCサクセション|日本のロック

RCサクセション『コブラの悩み』
2023年3月22日(水)発売
■ 仕様:重量盤(180g)LPレコード/ 33 1/3r.p.m./STEREO /オリジナル・マスターから
2023年カッティング
■ カッティング・エンジニア:武沢 茂 (日本コロムビア株式会社)
■ 販売価格:各4,180円(税込)※2タイトル共通 ※完全生産限定盤
オリジナル・リリース:1988年12月16日

RCサクセションの名盤『COVERS』(1988年発表)、『コブラの悩み』(1988年発表)が発表から35年振り、初のアナログLPレコードで復刻!!

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としたところが技アリだ。尚、同タイトルの DVD もあるが若干曲目が違っており、「ヘルプ」は CD のみの収録なので要注意である。
続く⑤「イヴ・オブ・デストラクション」(邦題:明日なき世界)も圧倒的に素晴らしい。オリジナルはバリー・マクガイアが1965年に歌って大ヒットした全米№1ソングで、「受験生ブルース」で有名な高石友也がそれに訳詞を付けてカヴァーしたものに清志郎がバリバリのロック・アレンジを施したものがコレだ。25年前の古き良きプロテスト・フォーク・ソングが換骨堕胎されて疾走感溢れるカッコ良いロックンロールに生まれ変わっており、初めてこの RC ヴァージョンを聴いた時はそのあまりの違いに同じ曲だとは全く気付かなかった。他人が書いた歌詞でありながらそれを完全に自家薬籠中のモノにした清志郎の説得力抜群の歌声を聴いていると彼のオリジナル曲のように聞こえてしまう。カヴァーがオリジナルを超える瞬間とはこういうのを言うのだろう。個人的には RC の名演ベスト3に入れたいくらい気に入っている超愛聴曲だ。
ザ・バンドの名演が忘れ難い①「アイ・シャル・ビー・リリースト」のカヴァーも圧巻で、アルバムの1曲目に持ってきたのも十分納得がいく名演だ。この盤はジョン・レノンの「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」と同様にまず第一に歌詞を聴かせるアルバムだと思うのだが、ここでも “カバーズ騒動” をストレートに皮肉った歌詞が痛快そのもの。 “頭の悪い奴らが圧力をかけてくる 呆れてモノも言えねぇ またしても物が言えない 権力を振り回す奴らが またワガママを言う 俺を黙らせようとしたが かえって宣伝になってしまったとさ...” のラインなんて最高だし、 “陽はまた昇るだろう 東の島にも” という行を “東の芝”(←つまり東芝EMI のことやね!)と歌うところなんか清志郎のブラック・ユーモア炸裂でオーディエンスからもひときわ大きな歓声が上がっている。もちろん演奏面でも聴き所満載で、チャボの歌心溢れるギター・ソロといい、金子マリのソウルフルなバック・コーラスといい、言うことナシのキラー・チューンだ。
このアルバムのラストには⑫「君は LOVE ME TENDER を聴いたか?」というわずか30秒のスペシャル・ショート・ヴァージョンが収められており、“君は LOVE ME TENDER を聴いたかい 僕が日本語で歌ってるやつさ あの歌は反...” と尻切れトンボで終わってしまうのだが、当時は何でこんな中途半端なヴァージョンが入ってるのかワケがわからんかった。今ではネット上で完全版が聴けるので、清志郎が言いたかったことが痛いほど伝わってきて激しく胸を打つ。 “それとも原子力発電と核兵器は同じものなのかい?” と、東芝を始めとして清志郎に不当な圧力をかけてきたブタ連中にナイフを突きつけるかのような歌詞が痛快だ。ニコニコ動画にアップされてたヤツを下に貼っときましたので興味のある方はどーぞ。

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RC SUCCESSION - 明日なき世界


忌野清志郎 I Shall Be Released.


RCサクセション: コブラの悩み 【CD】 ユニバーサルミュージック