脱毛症の治療に多毛症(副作用)を利用して発毛した例 | 北川犬猫病院
ポメラニアンの脱毛症は、この例のように上手くいく例は少なく、獣医師泣かせの皮膚病です。
メラトニンはポメラニアンなどで見られる原因不明の脱毛症(アロペシアX)
10歳のポメラニアンさんが、毛が抜けているということで来院されました。頭と手足には毛が生えていますが、体の部分は毛がかなり抜けている状態でした。診察の結果、『アロペシアX』という脱毛症である事が分かりました。普段は服を着させて脱毛を隠しているとの事でしたので、少しでも早く良くなるように診察を心掛けました。
アロペシアXは毛の生えかわるサイクルが止まってしまう事による脱毛症です。原因はまだ判明していない病気ですが、特にポメラニアンを始めとする北欧犬種(シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュートetc.)がこの病気になりやすいと言われています。美容上の問題のみであり、健康状態に問題がでることはありません。
[PDF] Rhizopus麹由来物質の投与により発毛を認めた脱毛症
アロペシアXは、以前は「成長ホルモン反応性皮膚症」や「ポメラニアンの脱毛症」など、さまざまな病名で呼ばれていました。
・顔や足以外の毛が抜けてしまう病気で、仔犬で発症することが多いです。
・「痒みがない」ことが特徴で、見た目上の問題だけでなく毛がないことで二次的に肌トラブルが起こることがあります。
・毛が抜ける前に子犬の様な毛質(ホワホワしている毛)に変わってくるのも特徴の1つです
・現在は「毛周期停止」と呼ばれることが多いですが、以前は「アロペシアX」「脱毛症X」などと呼ばれていました。
ポメラニアンだけでなく、他の犬種でも起こります。 【 どんな症状が出る ..
・遺伝的要因やホルモンが関連している?などの報告はありますが、はっきりとした原因はわかっていません
・「毛周期」という、毛が生え変わるサイクルが止まってしまうことが脱毛の原因となります
・年齢は1〜2歳くらいで発症し、男の子の方が多い(女の子もかかる病気です)病気です
・ポメラニアン、パピヨン、チワワ、トイプードル、チャウチャウ、キースホンド、アラスカンマラミュート、ハスキーなどの北方犬種に多く発症すると言われています
・日本ではポメラニアンが圧倒的に多い印象です
・診断には「各種検査(血液、尿、画像)」「皮膚病理検査」が用いられます
・各種検査で他の病気を除外して皮膚病理検査で確定していく流れとなります
アトピカは犬のアトピー性皮膚炎をコントロールするときに用いられますが、その経過中の副作用として、投与後一カ月か二カ月で被毛の新生が大量に見られます。
ポメラニアンでよく見られる原因不明の脱毛症を脱毛症Xといいます。 脱毛症Xは、副腎の内分泌障害であると推測されているが、未だ不明です。
『毛を生やす』という事に着目した治療がメインとなります
①ビタミン剤/アミノ酸
サプリメントなどを飲むことによって、毛の栄養を補助して発毛を促します
最近ではプラセンタが効くという報告もあります
②メラトニン
毛の周期をコントロールして発毛を促します
③避妊/去勢手術
性ホルモンの影響があると考えているため、手術をすると数ヶ月で発毛することがあります
④マイクロニードル
小さい針がたくさんついたローラーで皮膚を刺激する事で皮膚の再生や発毛を促します
痛みが生じるので鎮静や麻酔をかけて行うことが多いです
⑤ホルモン剤
体内で分泌されるホルモンを調整することによって発毛を促します
ホルモン剤は副作用を起こす可能性もあるため、こまめな血液検査や定期検診が必要になります
⑥スキンケア
脱毛症を治すわけではなく、毛がないことによる二時的な皮膚トラブルを防止します
肌バリアを強くするために保湿を行ったり、紫外線から肌を守るためにUVスプレーなどを使用します
治療開始4ヶ月後には、こんなに毛がふさふさになりました!4ヶ月前とは別犬のようです。これぞポメラニアン!という姿となり、飼主様も大喜びでした。最初の1週間は飼主様も疑心暗鬼でしたが、サプリメントの効果は少しずつ効いてくるので、諦めずに粘って投薬を続けられて良かったです。
種々のホルモンの異常により脱毛・色素沈着などがみられる状態。 ☆治療
■2回目来院時
皮膚は変わらず
*ノミだけなら改善しているはずですので、検査をしました。 ただし、頭部と四肢端に特に毛を残した独特の脱毛と肌触りのポメラニアンさんですので 「アロペジアX」と言う原因不明(ある種のホルモン異常)の脱毛症の話はしています
鑑別としてはまず甲状腺機能低下症が大切です。
甲状腺の検査T4:0.3(1.1~3.6)、FT4:0.3未満(0.5~3.0)と両方相当に低く、 逆に甲状腺のホルモンを出そうとTSH:0.37(0.08~0.32)ng/mlは高く、 一次性の甲状腺機能低下症である事は確定しました。
ですが・・・全然生えません・・・。 検査をしながら十分量なのを確認して半年以上しても・・・生えません。
もし甲状腺の問題だけなら半年で皮膚の症状の改善が見え始めるはずです。 そこで1年して「アロペジアX」なら3~4か月で有効率60%のメラトニン投与を提案しました。アロペジアXは人間のAGA(男性型脱毛症)に似ているとの話もあります。要するに甲状腺機能低下症と違って、身体そのものに大きな影響が無く、皮膚だけの話なので焦って無いのです。
☆すると3カ月程度でまばらに生えてきました!嬉しい事です!
ポメラニアンがかかりやすい多い病気として有名で、別名「ポメラニアン脱毛症」「偽クッシング症候群」とも言われています。
写真がイマイチですいません・・・生えたと言っても、まだ束状にムラに生えてきているのが現状です。それでもっと生えて欲しいとメラトニンを増量したら下痢をしました。 因果関係は正確には不明ですが、あくまでメラトニンは脱毛症の治療にもなりますので、安全な薬ですが、生活の質を下げるなら無理な薬の増強はしません。
現在甲状腺のホルモンとメラトニンでゆっくり発毛を待っています。 もっと生えたらまた写真をアップしたいです。
■その後は・・・
あまりメラトニンと甲状腺ホルモンに反応が無かったのですが、全身の酷い膿皮症になったのをきっかけに急激に発毛してくれました。 アロペジアXは生検などの皮膚ダメージ後に発毛しますが、ここまでの反応は初めてです。この事は偶然ですが、新しい治療につながるのかな・・・なんて考える発毛ぶりでした
X|その他 別名X脱毛症とも呼ばれ病因は不明のままである。特にポメラニアンで見かけることが多い。 症状
昔は、「成長ホルモン反応性皮膚症」などとも言われましたし、ポメラニアンの男の子に多いので、「ポメラニアンの壮年性脱毛」などとも呼ばれています。
小方宗次、南毅生: ポメラニアンの対称性脱毛症, 小動物臨床,
そんなポメラニアンですが、しばしば皮膚炎や脱毛症を起こすことがあります。ポメラニアンのシンボルとも言えるふわふわの被毛。そんな自慢の被毛が脱毛を起こすと驚き心配してしまいますよね。
我が家のポメラニアン・ぽぽちはアロペシアX(通称:ポメハゲ)という原因不明の脱毛症に悩まされています。 ぽぽち
まず、皮膚トラブルや脱毛の原因と直結するポメラニアンの皮膚・被毛の特性をご説明しましょう。
パターン脱毛症はメラトニンを使って治療していきますが、どの程度効果が ..
ポメラニアンのもう一つの身体的特徴が細い脚です。成長期などには外的要因によって骨折しやすく、膝蓋骨脱臼などのリスクも高い犬種。いっけん、皮膚病や脱毛とは関係なさそうな細い四肢ですが、痛みやしびれが元となって酷く四肢を舐めることがあるのです。これにより脱毛を起こしてしまうケースもポメラニアンではしばしばみられます。
別名X脱毛症とも呼ばれ病因は不明のままである。特にポメラニアンで見かけることが多い。 症状
ポメラニアンによくみられる主な脱毛症の原因、症状、治療法についてご説明します。
アロペシアX(ポメラニアン脱毛症、偽クッシング症)は、ポメラニアン種に よく見 ..
ポメラニアンにみられる最も代表的な脱毛がこのアロペシアXです。原因が不明であることから別名、脱毛症X、毛周期停止などとも呼ばれています。2~5歳の雄犬で発生頻度が高い傾向があります。
・脱毛症X:好発犬種はポメラニアンです。 ホルモン性の脱毛症は ..
アロペシアXを発症する犬の半数をポメラニアンが占めることから「ポメラニアン脱毛症」と言われることもあるほど、犬種特異性の強い病気であり、遺伝によると考えられてもいます。
ポメラニアン脱毛症とも呼ばれています。 原因不明のため、様々な検査を行い、全ての皮膚トラブルの可能性が消えた時に残る脱毛症 ..
原因不明の病気であるため、はっきりとした治療法がわかっていないのが現状です。痒みや赤みなどその他の皮膚症状はなく、左右対称の脱毛を起こすことからクッシング症候群などの内分泌疾患がないかの検査が必要になります。また、痒みを伴わない皮膚病が潜んでいないかの皮膚検査も行われるでしょう。
ポメラニアンの脱毛症 / 犬の病気|JBVP-日本臨床獣医学フォーラム
ポメラニアン、トイ・プードル、シベリアン・ハスキーは、「アロペシアX(エックス)」という脱毛症になりやすい犬種です。
〇他院にてアロペシアXを疑われ、メラトニンとサプリメントを服用している
ポメラニアンにみられる脱毛症には原因不明なものや精神的要因から来るものが多く、なかなか完全に予防することは難しいものです。ですが愛犬がストレスを受けず、健康に過ごすためにも飼い主さんに気を配ってもらいたい点を5つご紹介します。
発毛のサプリメントとして、メラトニンとアルギンチャンプを投与したました。 ..
ポメラニアンの豪華でふわふわな被毛を保つためにはブラッシングは欠かせません。また、多くの被毛に包まれているのでなかなか地肌までは掻き分けないと見えません。毎日ブラッシングを行ってあげることで、皮膚の異常に早く気が付いてあげることができます。万が一ノミなどがいた場合にも早く発見することができるでしょう。