※レクサプロの副作用について詳しく知りたい方は、『』をお読みください。


SSRIのひとつであるレクサプロが、11月20日に社交不安障害に対する効能・効果が追加承認されました。これで、日本においては社交不安障害に適応を持つ薬剤はデプロメール/ルボックス、パキシルに続き、3剤目となりました。レクサプロは眠気等少なく、他の2剤と比較して忍容面で優れていますので、今後は社交不安障害の薬物治療の第一選択薬になり得る薬剤として期待しております。


薬(レクサプロ)を処方されていましたが、効果がありませんでした。

ただし、先日のブログの記事で述べたように、社交不安障害は薬物療法だけで完治させるのは困難ですので、薬物療法に加えて認知行動療法を組み合わせて治療を行うのが理想と言えるでしょう。

パニック障害についてはで記載しましたが、今回はその他の不安障害の一つとして人前での過度な緊張や不安を症状とする社交不安障害について言及していきます。

レクサプロは、効果と副作用のバランスのよさに定評のある抗うつ剤です。

抗うつ薬の効果としてこれまでレクサプロにて割と満足していたため、今後トリンテリックスを抗うつ薬のトップバッターとするならば、

副作用について正しく理解していただき、レクサプサの良い面を治療につなげていきましょう。

不安や恐怖 ~②人前での過剰な緊張や不安 社交不安障害(あがり症)

※以下では「レクサプロ」として、エスシタロプラムの効果や副作用をお伝えしていきます。

パニック障害(パニック症)は、特定の刺激や状況に限定されず、予期できないパニック発作が繰り返し起こることを特徴としています。よく誤解されている例えば飛行機内や電車内などの公共交通機関や人込みや映画館など逃げることが困難な状況などに反応して怒る恐怖や不安、パニック発作を起こすのは定義上「広場恐怖症」に分類され、大きな分類として「不安症」の括りに含まれてはいますがパニック障害とは異なります。(実際には併発、併存することも多いです。) また、パニック発作を経験することで「また発作が起きるのではないか」という「予期不安」とよばれる持続的な懸念やそれを回避するなど行動(例えば発作が起きそうな場所を避けたり外出しなくなるなど)を特徴としています。

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レクサプロは、になります。それ以外の作用を抑えることで、副作用を軽減させています。

例えば人前や重要な試験や会議の前に緊張から少しドキドキしたり汗をかく程度の症状は多くの人が経験しますが、その緊張が過剰で強いドキドキ(動悸)感や発汗を自覚し、それに伴う強い不安感を抱いている場合は疾患ととらえることができるでしょう。
具体的な症状として、人前での緊張が過剰であることから、人からどう見られているのか必要以上に気にしてしまい、「人前で顔が赤くなる」「人前で字を書くときに震える(手の震え)」「人前で過剰に汗をかいてしまう」「声が震える」などの症状で来院される方が多くおられます。また、その症状を人に気づかれてしまうのではないかと考え、強い不安を感じ、「その場で症状が出てしまうのでは」と事前の段階で予期不安を感じる事と、その結果として人前や会議、グループワークや発表のある学校の授業などの場面をさけるという回避行動をとるようになることが典型的な症状と言えます。 一方で症状が進行する中でほかのパニック障害や全般性不安障害、強迫性障害をはじめとする不安障害の合併も多くみられ、加えて社交不安障害とうつ病は相互に関連していることが多く、併発することがよくあります。社交不安障害による社交的な困難や孤立感が、うつ病の発症や症状の悪化につながる可能性があります。


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しかし、最近はこうした状態も治療が可能なことがわかってきました。多くのSSRI(うつ病の薬の一種)を用いることでかなり改善できるのです。この治療効果は、うつ病に対する効果よりも高い印象を持っています。抗鬱剤のうつ病に対する有効率が70%くらいであるとすると、社交不安障害では80%かあるいはそれ以上の効果があると思います。

レクサプロに関するブログには、抗うつ薬としてどのようなものなのか紹介 ..

最近は、精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用について、疾患別に説明をさせていただいております。しばらくはこのシリーズでブログ作成を続けてゆきたいと思います。

ツイッターやブログではレクサプロを服用されている方が多くつぶやいています。

今回はうつ病で使用する抗うつ薬の副作用について説明をしてゆきたいと思います。

高橋院長の月曜ブログ「不安障害を克服するために最も大切なこと」が更新されました。

人前でのスピーチによって必発する動悸や発汗、紅潮などの症状に伴い2001年のTilloforsらの研究ではPET検査にて右の扁桃体の血流が過剰に増加しており1)、SSRIという種類の抗うつ薬による薬物療法や認知行動療法により症状が改善された場合、同じ場面においても扁桃体の血流の異常増加が改善されたという報告があり2)、社交不安障害の病態の一部として扁桃体の活動更新が関与していることが示唆されています。(実際にはこれに加え、行動の監視に関与している前部帯状回や前頭領域の活動亢進、大脳基底核での活動低下が推定されています。3))
また、社交不安障害の方は、他人の顔を見たときに、顔の評価や情報処理の特定のパターンを示すことがあることも知られています。たとえば、他人の顔の評価に関与する側頭前野や後帯状皮質の活動に異常を示すことがあります。

はじめまして。 ブログいつも読ませていただいてます。 私は、うつと不安障害がひどく、仕事も一生できないと思っています。

パニック障害は通常、10代後半から30代初めに発症することが多いですがどの年齢層でも発症する可能性があります。 また、女性の方が男性よりも多く見られます。一般的に、女性の方が男性よりも2倍程度多く罹患するとされています。 パニック障害の罹患率は一般的に比較的高いとされており、研究によると、世界中で年間1〜2%の人々がパニック障害を経験すると推定されています。また、 パニック障害は他の精神障害との共病性が高いことが知られています。特に、他の不安障害(一般化不安障害、社交不安障害)、うつ病、物質使用障害との関連が見られます。また、パニック障害の人々の中には、家族の中で同様の症状や不安障害の既往歴を持つ人々が多く、遺伝的要素が関与している可能性が示唆されています。しかし、遺伝的要素があるとしても、それが必ずしもパニック障害を引き起こすわけではありません。遺伝はリスクを高める要素の一つであると考えられていますが、環境的要素(ストレス、トラウマ、健康状態など)も疾患の発症に大きく関わります。それゆえ、遺伝的なリスクがある人々でも、適切なストレス管理、健康的なライフスタイル、必要な場合は適切な治療を通じて、疾患の発症を予防または管理することが可能です。

#パニック障害 ブログ記事 ランキング | Ameba公式ジャンル

社交不安障害には、薬物療法もしくは認知行動療法が症状の改善に有用です。薬物療法としては前述したSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)もしくはSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が効果的であり、補助的に不安症状を抑えるために抗不安薬などを頓服薬として使用することが多いです。薬物療法と精神療法を組み合わせた治療が外来診療の中で行われることが一般的です。

抗うつ薬の体験談【レクサプロ】|ヒロトン|coconalaブログ

8月21日に、レクサプロという新しい抗うつ薬が発売されました。SSRIという部類に分類される抗うつ薬の一種です。海外ではうつ病以外にも、パニック障害や全般性不安障害などの不安障害にも適応を取得しています。これまでの海外での評価は比較的高く、効果が期待できる薬の一つとなりそうです。うつ病の治療は決して薬物療法のみではありませんが、治療薬の選択肢が増えるのは、患者さんにとってメリットだと思います。当院では、9月1日より処方が可能です。

#全般性不安障害 ブログ記事 ランキング | Ameba公式ジャンル

お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。

名古屋市中区栄の心療内科。初診は毎日受付。土日も診察。サンシャイン栄内にある、ひだまりこころクリニックのスタッフが更新するブログです。

《SSRIやSNRIの種類と効果》
SSRI
1.ジェイゾロフト(セルトラリン): セルトラリンは社交不安障害の治療において一般的に使用されるSSRIです。多くの研究で有効性が示されており、症状の軽減や生活の質の向上に寄与することが報告されています。
2.パキシル(パロキセチン): パキシルも社交不安障害の治療に使用されるSSRIの一つです。セルトラリンと同様に、症状の改善に有効であるとされています。
3.ルボックス(フルオキセチン):社交不安障害の治療における有効性については他のSSRIと比較して研究結果がやや劣る可能性があり一部の研究では有効性が示されていますが、他の研究では有効性についてはより不確かな結果となっています。
4.レクサプロ(エスシタロプラム):レクサプロは社交不安障害の治療において有効性が示されています。多くの研究が行われ、症状の軽減や生活の質の向上に寄与することが報告されています。加えてレクサプロは他の一部のSSRIと比較して、効果が比較的早く現れることが報告されています。一般的に、2〜4週間程度の投与後に症状の改善が見られる場合があります。

直後から震えが止まりません。 ; でも、これは副作用なんかじゃなくて

パニック障害の原因の仮説としては小難しく記載してもわかりづらくなってしまうため、ざっくりした説明で記載しますと「脳の扁桃体という場所が誤って過活動を起こす」ためと考えられています。すなわち脳が勘違いをする、もしくは誤作動を起こすことによって生じていると考えてもらえればよいかと思います。

不安障害・パニック障害・不眠症・双極性障害・強迫性障害・月経前症候群 PMS・PMDD ..

SNRI
1.イフェクサー(ベンラファキシン): ベンラファキシンはセロトニンとノルエピネフリンの再取り込み阻害作用を持つSNRIです。社交不安障害の治療において有効性が示されており、一部の研究ではSSRIよりも効果的であるとされています。
2.サインバルタ(デュロキセチン): デュロキセチンもセロトニンとノルエピネフリンの再取り込み阻害作用を持つSNRIであり、社交不安障害の治療に使用されることがあります。有効性についての研究結果は限られていますが、一部の研究では効果が示されています。

しばらくはこのシリーズでブログ作成を続けてゆきたいと思います。 ..

レクサプロでよくある副作用や気にされる方が多い副作用について、症状ごとに対策をお伝えしていきます。

曝露という名前を聞くと恐ろしく感じますが強迫性障害、パニック障害、社交不安障害などで使われる行動療法です。 ..

前頭前野は認知的な制御機能を担う領域であり、パニック障害の人々では前頭前野の活動が低下していることが示唆されています。これにより、パニック発作時の過剰な恐怖反応を抑制する能力が低下し、パニック症状の制御が困難になる可能性があると考えられています。またパニック障害の患者は脳の感覚処理に関連して異常な活動が見られることがあり、特に、視覚や聴覚の感覚情報を処理する領域での過剰な活動が報告されています。これにより、環境の刺激に対する過敏な反応が生じ、パニック発作を誘発している可能性があります。