更年期には女性ホルモンのエストロゲンが減少し、それに伴い脳内のセロトニン ..
しかしながら、PMDDは、産婦人科では「こころは精神科で診てもらった方がいい」
精神科では「女性ホルモンは産婦人科で診てもらった方がいい」といわれるケースも少なくありません。
実臨床に役立つ女性ホルモン基礎セミナー よりぬき産婦人科トピックス 困った時の ..
PMS/PMDDは「ホルモンバランスの異常」が原因と言われることがありますがこれは全くの間違いです。
「女性ホルモンが正常」だからこそ月経周期がおき、黄体期に不調が起こるのです。
原因はまだ不明であると考えられています。
女性ホルモンの「エストロゲン」、「プロゲステロン」により、月経時は「生理痛・過多月経」、整理の後の卵胞期は「貧血」、排卵期は「排卵痛」、黄体期は「PMS/PMDD」と、女性の心身は休まることなくいつも女性ホルモンに翻弄されています。
妊娠時は女性ホルモン(エストロゲン)が高値で安定するため,特に妊娠中期と後期 ..
当院では心、女性ホルモンの両方から【PMS/PMDDチーム】が総合的に「PMDD」へ対応いたします。
「生理前のイライラや落ち込みがつらい」
「どうしても女性ホルモンで眠くなる」
「生理痛で動けない」
「生理の量が多くてお尻を気にする」
「貧血でふらふらする」
「排卵痛で悩む」
「なにもないのに涙がでる」
「イライラする」
レクサプロ (エスシタロプラムシュウ酸塩) 持田 [処方薬]の解説、注意
レクサプロが影響するのは、むしろ産まれた後の赤ちゃんになります。胎盤を通してお薬が赤ちゃんにも伝わっていたものが、急に身体からなくなります。
当院では、女性のための「かかりつけ」クリニックを目指して、周産期、婦人科、ヘルスケアの3分野に対する診療を行っています。
婦人科での取り組みとして、Web問診を行っています。来院前にオンラインで回答いただくのですが、主訴に合わせた質問を設定することで、来院理由に合った情報を把握できます。さらにPMS/PMDDの診療では、症状日誌の記録が重要となるため、カレンダー形式のアプリを活用しています。患者さん自身が月経周期と症状を記録することで、変動の周期性への気づきにつながります。そして、その周期性に合わせて行動パターンを変えることで、症状と付き合えるようになります。
また、当院では女性のためのメンタルヘルスとして、女性心理士によるカウンセリングを実施しています(図3)。産婦人科(当院)が初診となる患者さんに対して、精神科領域に関わる症状について心理士が問診を行っています。とくにPMS/PMDDは婦人科領域、精神科領域にまたがる疾患であるため、各領域の医療者が協力して対応することが望まれます。
PMS/PMDDは女性のライフサイクルに応じて様々な問題が現れるため、切れ目のない、きめ細やかなヘルスケアを行う必要があります。そのため、「かかりつけ医」による診療が望ましいとされています。当院では女性のための「かかりつけ」になるために、クリニックを身近に感じてもらえるよう、受付スタッフや看護師が積極的に声掛けして、気軽に話ができる関係性を作るよう努めています。
特に女性はホルモンバランスの変動との関連が深く、妊娠・出産、更年期などを ..
職場における女性の健康管理の観点からも、PMS/PMDDは大きな問題です。生理休暇という言葉が浸透し、月経時の痛みはある程度理解されていますが、月経以外の時期に女性がPMS/PMDDで悩んでいることについて認知が進んでいるとはいえません。PMS/PMDDの症状は対処が難しく、月経痛よりも持続期間が長いことから、月経痛よりもPMS/PMDDが働く女性を悩ませている可能性があります。
2018年に報告された「働く女性の健康推進に関する実態調査」9)では、女性特有の健康課題や症状によって女性従業員の52%が「職場で困った経験がある」、管理者の34%が「対処に困った経験がある」と回答しており、女性従業員では「月経関連の症状や疾病(月経不順・月経痛など)」が72%、「PMS等」が43%であったのに対して、管理者では「メンタルヘルス」が56%と最も多く、一方で「PMS等」は18%であったことから、PMSが認識されておらず、働く女性と管理者の間でギャップがあることがわかります。
老年期でも、夫婦生活に関することや骨盤臓器脱など女性の悩みは継続して存在します(図8)。さらに年齢を重ねると、骨粗鬆症による骨折のために日常生活動作(ADL)に影響が生じたり、生活習慣病なども多く認められるようになります。
老年期の患者さんは、介護をしている家族と一緒に来院される方もおり、患者さんのADLに合わせた治療選択が求められます。人生100年時代を迎え、産婦人科としても「いかに健康寿命を延ばすか」が課題です。老年期を見越して、「かかりつけ」としての診療を続けていただきたいと考えています。
女性ホルモン配合剤(210錠 標準), C, EA, 5, あすか製薬 プラノバール ..
性成熟期でも思春期と同様に月経関連症状が最も多くみられます。PMDDはささいな症状も含めるとほとんどの女性が感じており、そのうち社会生活困難を伴うPMSの頻度は5.4%、PMDDの頻度は1.2%と報告されています(欧米では2~4%)5)。PMSの治療として、「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020」5)では第1 選択治療にはカウンセリング・生活指導(症状日記、規則正しい生活と睡眠、アルコール制限)、エクササイズ・運動療法など、また低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬も推奨されています(各推奨レベルB、図3)。精神症状が主体の場合は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が推奨レベルBとして記載されていますが、産婦人科では処方に至らないことも多いため、精神症状が強い場合には精神科や心療内科への紹介を考慮します(推奨レベルC)。就労している方も多い中、月経前~月経中にかけて月の半分にわたり不調を感じる状態は、なかなか周囲の理解を得られにくく、休職を余儀なくされる方もいるため(図4)、産婦人科医が「かかりつけ」となり、月経のストレスを克服できるようにしていきたいと考えています。
また、子宮頸がん検診が推奨されている世代でもあり、パートナーとの関係で性感染症の治療やピルの処方が必要になることもあります。最近では、「プレコンセプションケア」の認知度も高まってきました。プレコンセプションケアとは、女性が妊娠する前から、改めて自身の健康意識を高めることと定義されており、婦人科における健康診断も行っていきたいと考えています。また、不妊症や不育症の治療で頻回な通院を行っても妊娠に至らず、不安やあせり、精神的なダメージを受けている女性も少なくないため、精神的なケアが求められます。さらに、周産期に至った場合はなお一層の精神的なケアが必要です。
性成熟期の患者さんの特徴としては、インターネットなどで心配ごとについて調べて相談に来られることが多くあります。特に、PMS、PMDDが疑われる方は精神科の受診歴がある方も少なくないため、精神科と連携して治療を行っていくことが重要であり、患者さんにもそのように伝えています。
不安定になり、女性のうつ病もこれに関係しています。ホルモンバランスが変動する「月経前」「出産
思春期では、月経不順や無月経、月経困難症などの月経関連症状が多く認められます。多くの方は初経後2年ほど経過してから月経痛が強くなりますが、月経をストレスと感じさせないようケアしていくことが大切です。しかし、「月経痛で登校できない」ことを主訴に婦人科を受診する方の中には、学校に馴染めない、いじめがある、受験が控えているなど、別の要因が隠れていることがあるため、意識して背景を探る必要があります(図2)。
無月経の場合は、背景に摂食障害が存在することがあるため、必ず体重の増減がないかを確認します。思春期はスポーツを活発に行っている世代であり、利用可能エネルギーが不足することにより無月経になり、骨粗鬆症予備群となっていることもあります。「女性アスリートのヘルスケアに関する管理指針」4)などを参照しながら、どのような学校生活を送っているか把握することが大切です。
そのほか、入学試験などのために月経を移動させる必要があり婦人科を受診される方もいます。また、最近積極的な勧奨が再開されたヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種も重要です。症例数としては少ないものの、月経がはじまったことをきっかけに性別の違和感を持つ方もいるため、精神科との連携も必要です。
思春期の患者さんは、母親に連れられて来院されることが多くあります。その結果、問診に対してもご本人に代わって母親が答えてしまい、なかなか直接話を聴けないことが少なくありません。
診察の部屋を変更するなど、ご本人から直接聴き取りができるよう工夫して、本当に困っていることや治療に対する希望など、ご本人の気持ちや考えを聴いたうえで治療することが重要です。
女性ホルモン補充療法 · 男性ホルモン補充療法 · 慢性疼痛・線維筋痛症外来 ..
うつ病と診断されたら、精神科の外来に通院して精神科医と話しながら、自分の問題点を整理したり、疾患についての知識を得ることが治療の基本となります。ただし、そこから先の治療はうつ病の程度(重症度)によって異なります。
軽症のうつ病においては、薬物療法は必須ではなく、今までの経緯や現在の体調を踏まえて、主治医との相談で選択されます。
一方、中等症以上のうつ病では、休養と、抗うつ薬を中心とした薬物療法がおもな治療法です。場合によっては入院治療や電気けいれん療法も選択されます。また、症状の回復過程で、マイナス思考を変化させる認知療法や、心理面接などを併用することもあります。
以上は、成人のうつ病に対する治療となりますが、若者や高齢者のうつ病ではまた治療法が異なります。いずれにしても専門医により治療を受けることが望ましいです。
なお、うつに対して使われる薬の中には、プロラクチンというホルモンを上昇させやすいものがあり、月経不順や月経の停止、乳房緊満と乳房痛、乳汁分泌などを引き起こすことがあります。抗うつ薬の効果の出方や副作用についてもあらかじめ情報を得て、医師とよく相談して使用しましょう。
家族や周りの人にも、うつ病についての理解があると、ご本人の回復の支えとなります。決して「怠け」ではなく脳の機能の変化による症状ですので、叱咤激励は厳禁です。長い目で見守っていただく必要があります。
なお、うつ病とは異なる「うつ」の場合、休養がかえってマイナスになってしまったり、抗うつ薬の効果が得られず、かえってイライラしてしまったりすることが知られていますので注意が必要です。躁うつ病(双極性障害)の場合には、気分安定薬を中心とした治療が必要になります。いずれにしても専門医による治療が必須となります。
レクサプロ副作用 レクサプロ突然死 レクサプロ眠気 レクサプロ吐き気 レクサプロ ..
女性のライフステージは、おおまかに思春期(10~18歳ころ)、性成熟期(18~45歳ころ)、更年期(45~55歳ころ)、老年期に分けられ、それぞれで起こりやすい病気があります(図1)1-3)。そのため、思春期から老年期まで、継続的に産婦人科での心身のケアが必要とされます。
初めての月経(初経)の後は、子宮や卵巣の成熟に伴い、エストロゲンの分泌量が増加し、妊娠や出産に向けての準備が整っていきます。このため、思春期(10~18歳ころ)では卵巣の機能が完成するまで、月経不順や無月経、月経困難症などの月経関連症状が多く認められます。最近では、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)の認知度も高まってきました。
性成熟期(18~45歳ころ)は、エストロゲンの分泌量が多くなり、妊娠・出産を意識する世代です。思春期と同様に月経関連症状が多くみられますが、子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮頸がんなどの器質的疾患も認められます。
更年期(45~55歳ころ)はエストロゲンの分泌量が急激に減少するため、体内のホルモンバランスが激変し、心身ともに体調を崩しやすい世代です。血管運動神経症状、身体症状、精神症状など、多岐にわたる症状がみられます。症状には個人差があり、その程度も軽症から重症までさまざまですが、日常生活に支障がある場合は「更年期障害」とよばれます。
老年期ではエストロゲンの分泌が乏しくなり、老人性膣炎や骨盤臓器脱など婦人科関連の症状がみられるほか、骨粗鬆症や動脈硬化などの疾患なども多く認められます。
レクサプロ眠い レクサプロ吐き気いつまで レクサプロやめたい レクサプロオーバードーズ レクサプロ副作用だるい ..
「うつ」という言葉がかなり浸透してきましたが、ひと口に「うつ」といってもいろいろなタイプがあります。
いわゆる「うつ病」は、特に原因やきっかけがはっきりしなくても起こることがあり、治療や自然経過の中で一度回復しても、再びうつの状態を繰り返す可能性が高い病気です。うつ症状だけではなく、躁症状との両方を繰り返す「躁うつ病」もあります。
これとは別に、うつ病ほどはっきりした落ち込みや日常生活のひどい支障はないものの、なんとなく憂うつで悲観的に考える状態がダラダラと長く続きやすい「気分変調症(抑うつ神経症)」や、女性ホルモンの変化に運動した「の一症状としてのうつ」、「マタニティ・ブルー」、「にともなううつ」もよく見られます。
ほかにも、などのホルモン疾患にともなううつや、一部の薬剤の影響で起こるうつ、慢性・難治性の病気に罹患したことにより起こるうつもあります。
当院では主に「レクサプロ」を使用しており、排卵の時期から月経開始頃までの約2週間服用して頂くことが多いです。 3) 漢方薬
社会不安障害の効能・効果が承認されるまでの国内臨床試験において、1,099例中717例(65.2%)に副作用が認められました。その主なものは以下の通りです。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
※以下では「レクサプロ」として、エスシタロプラムの効果や副作用をお伝えしていきます。
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
更年期はほとんどの人に少なからず症状が出現します。更年期障害を主訴に直接婦人科を受診される方もいますが、身体的な症状で他の診療科を受診されたものの(例えば、動悸で循環器内科、めまいで耳鼻科など)異常が認められず、婦人科を紹介されて受診する方もいます。また、この世代は生活習慣病にも注意が必要なため、内科との連携も必要です。
「産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020」5)では、更年期障害の診断に際しては、明らかな器質的疾患の存在を否定したうえで、特に甲状腺疾患とうつ病には注意をはらう必要があるとされています(各推奨レベルB)。そのうえで、更年期障害への対応として、受容と共感を表出しながら患者さんの訴えを傾聴することが重要であると記載されています(推奨レベルB、図5)。治療法は多岐にわたりますが、主な症状がホットフラッシュ、発汗、不眠などの場合はホルモン補充療法(HRT)(推奨レベルB)が、不定愁訴の場合は漢方療法など(推奨レベルC)が推奨されています。それぞれの治療法のメリットとデメリットを説明したうえで、患者さんとよく相談しながら治療方針を決定します。
更年期の精神症状に対する薬物療法としては、うつ症状を伴う更年期障害にはHRTを用いるとされています(推奨レベルB、図6)。精神症状が重い場合は向精神薬の使用、うつ状態に対してはSSRIやセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの抗うつ薬を用いることが推奨されています(各推奨レベルC)。しかし、これらの処方は産婦人科では難しいことも多いため、希死念慮のある場合や双極性障害が疑われる場合などは、精神科などの専門医に紹介します(推奨レベルA)。希死念慮の確認は躊躇するかもしれませんが、明確に「死にたくなるようなことがありますか?」と訊いたほうがよいと感じています。
更年期障害の診療では、産婦人科と内科、精神科・心療内科との連携が非常に重要であり、各科の専門性を活かしつつ、どのように連携を図っていくかが課題です(図7)。この世代の女性は家庭でも職場でも大きな役割を担っていることが多く、「更年期とは認めたくない」、「仕事をしっかりこなしたい」と思いながらも、心身の不調で期待通りの成果が得られないジレンマに陥りがちです。患者さんの話をしっかり聴き、「なんとか更年期を乗り切りましょう」と声掛けをしながら、ご本人が納得できる治療法を提案することが一番の解決策ではないかと考えています。