社交不安障害は誰でも発症する可能性がある病気であり、気持ちの問題とか性格の問題などと根性論でどうにかなるようなものではありません。
私は小学校の時はマイペースで、あまり他人を意識はしていませんでした。ところが中学時代、自意識過剰が強くなり、いろいろなことが気になってきました。授業中、先生に指されると緊張でドモリ気味になったり、字を書いているところを先生に見られるだけで、手の動きが止まったりしました。給食の時間も人に食べているところを見られるのが嫌で、壁に向かって給食を食べていました。といっても、まったく話せないわけではなく、少数の友だちや家族とはそれなりに話せました。思春期では誰でもそうなのだと人から言われていたし、学生時代は知らない人と話す機会を避けていても、生活できないことはなかったのです。こんな調子で、中学・高校・大学と、あまり人と関わらないまま、社会人になりました。そして、会社生活で私の対人恐怖がひどくなる出来事にぶつかったのです。
エスシタロプラムは、「うつ病・うつ状態、社会不安障害」に対して保険適応が認められています。 →添付文書(レクサプロ)
私は大学卒業後、性格的に不向きともいえる営業職に就きました。20代のうちは先輩の営業の仕方を吸収する時期でしたので、多少の失敗は許されます。緊張するとドモリ気味になったり、名刺の受け渡しで手が震えたりということはありましたが、なんとか対応できました。作り笑顔も覚え、慣れれば自分も先輩のように営業ができるようになるのかもしれないと希望を持っていました。
1年以上前に他院精神科に受診し、不安障害と強迫性障害と診断されました。
曝露という名前を聞くと恐ろしく感じますが強迫性障害、パニック障害、社交不安障害などで使われる行動療法です。 ..
社交不安は残ってはいるものの、抑うつ状態をTMS治療によって改善することで社会生活の支障は大きく改善しました。
パニック障害についてはで記載しましたが、今回はその他の不安障害の一つとして人前での過度な緊張や不安を症状とする社交不安障害について言及していきます。
うつ病・うつ状態、社会不安障害に対するレクサプロの臨床的有用性
「不安」と一言で言っても、その対象や不安に伴う感覚は色々です。例えば、不安が高まるとソワソワする、じっとしていられないなどの落ち着かなさを自覚される方も多く、理由なく泣いてしまう方もおられます。
また、不安に伴う体の症状としてはパニック障害や今回言及する社交不安障害をはじめとする不安障害群ではしばしば「ドキドキする。」「息苦しくなる」「喉が詰まる(引っかかる)感じがする」「吐き気がする」「腹痛(下痢)」などの多彩な自律神経症状を認めることがあります。
私は現在、製薬会社に勤める35歳の会社員です。私は子どもの頃から対人恐怖気味で、人と話す機会をできるだけ避けて生活していました。大学卒業後、本当は研究者になりたかったのですが、大学院を出ていないので夢は叶わず、製薬会社の営業として現在、働いています。約2年前に「社会不安障害(SAD)」と医師に診断されました。初めて聞いた病名でしたが、医師から「昔は対人恐怖症といったんだよ」と説明を受け、納得しました。今思えば、もっと早く受診すればよかった、と思います。中学生の頃から、SADの症状に悩まされていたのですが、ずっと性格のせいで直らないと思っていました。
エスシタロプラムシュウ酸塩(製品例レクサプロ10mg) 1-2錠 分1(1日1-2錠を、1回で服用)
例えば人前や重要な試験や会議の前に緊張から少しドキドキしたり汗をかく程度の症状は多くの人が経験しますが、その緊張が過剰で強いドキドキ(動悸)感や発汗を自覚し、それに伴う強い不安感を抱いている場合は疾患ととらえることができるでしょう。
具体的な症状として、人前での緊張が過剰であることから、人からどう見られているのか必要以上に気にしてしまい、「人前で顔が赤くなる」「人前で字を書くときに震える(手の震え)」「人前で過剰に汗をかいてしまう」「声が震える」などの症状で来院される方が多くおられます。また、その症状を人に気づかれてしまうのではないかと考え、強い不安を感じ、「その場で症状が出てしまうのでは」と事前の段階で予期不安を感じる事と、その結果として人前や会議、グループワークや発表のある学校の授業などの場面をさけるという回避行動をとるようになることが典型的な症状と言えます。 一方で症状が進行する中でほかのパニック障害や全般性不安障害、強迫性障害をはじめとする不安障害の合併も多くみられ、加えて社交不安障害とうつ病は相互に関連していることが多く、併発することがよくあります。社交不安障害による社交的な困難や孤立感が、うつ病の発症や症状の悪化につながる可能性があります。
人前でのスピーチによって必発する動悸や発汗、紅潮などの症状に伴い2001年のTilloforsらの研究ではPET検査にて右の扁桃体の血流が過剰に増加しており1)、SSRIという種類の抗うつ薬による薬物療法や認知行動療法により症状が改善された場合、同じ場面においても扁桃体の血流の異常増加が改善されたという報告があり2)、社交不安障害の病態の一部として扁桃体の活動更新が関与していることが示唆されています。(実際にはこれに加え、行動の監視に関与している前部帯状回や前頭領域の活動亢進、大脳基底核での活動低下が推定されています。3))
また、社交不安障害の方は、他人の顔を見たときに、顔の評価や情報処理の特定のパターンを示すことがあることも知られています。たとえば、他人の顔の評価に関与する側頭前野や後帯状皮質の活動に異常を示すことがあります。
レクサプロで不安症がおさまりました · 画像 パニック障害&不安障害 in ハワイ生活のユーザープロフィール画像.
《SSRIやSNRIの種類と効果》
SSRI
1.ジェイゾロフト(セルトラリン): セルトラリンは社交不安障害の治療において一般的に使用されるSSRIです。多くの研究で有効性が示されており、症状の軽減や生活の質の向上に寄与することが報告されています。
2.パキシル(パロキセチン): パキシルも社交不安障害の治療に使用されるSSRIの一つです。セルトラリンと同様に、症状の改善に有効であるとされています。
3.ルボックス(フルオキセチン):社交不安障害の治療における有効性については他のSSRIと比較して研究結果がやや劣る可能性があり一部の研究では有効性が示されていますが、他の研究では有効性についてはより不確かな結果となっています。
4.レクサプロ(エスシタロプラム):レクサプロは社交不安障害の治療において有効性が示されています。多くの研究が行われ、症状の軽減や生活の質の向上に寄与することが報告されています。加えてレクサプロは他の一部のSSRIと比較して、効果が比較的早く現れることが報告されています。一般的に、2〜4週間程度の投与後に症状の改善が見られる場合があります。
社会不安障害 · ブログはじめます✨ 2025年01月08日 14:14
抗うつ薬は、主にうつ病に対する治療薬ですが、それ以外にも、強迫性障害(強迫症)、パニック障害(パニック症)、社交不安障害(社交不安症)、月経前症候群(PMS,PMDDなど),
レクサプロに関するブログには、抗うつ薬としてどのようなものなのか紹介 ..
環境要因の一つとして家族環境は社交不安障害の発症に関連している可能性があるとされています。過保護な家庭環境や過度な批判や非難をはじめとする家族内の否定的な対応が、社交不安障害のリスクを増加させるという研究結果があります。また、家族の社交的スキルや社交モデルの欠如も影響を与える可能性があります。ほかにも友人関係や社会的な経験も社交不安障害に影響を与える要因とかんがえられており、過去のいじめや否定的な社会的体験、集団での発言や注目を受ける状況での過去の失敗体験などのネガティブな記憶も社交不安障害のリスクを高めるとされています。加えて社会的なストレスやトラウマとなるような経験は、社交不安障害の発症や症状の重症度と関連している可能性があり、過去のトラウマ、人間関係の問題、学校や職場でのプレッシャーなどが社交不安障害の発症や悪化に寄与すると考えられています。文化的な要因も社交不安障害に影響を与える可能性があり、社交的期待や価値観の違い、社会的な評価や役割のプレッシャー、集団文化の特性などが、社交不安障害のリスクや症状の発現に関与するとされています。これらの環境要因は、社交不安障害の発症や症状の重症度に影響を与える可能性がありますが、一般化することは難しく現在も研究段階の知見ではあります。
抗うつ薬の体験談【レクサプロ】|ヒロトン|coconalaブログ
SSRIのひとつであるレクサプロが、11月20日に社交不安障害に対する効能・効果が追加承認されました。これで、日本においては社交不安障害に適応を持つ薬剤はデプロメール/ルボックス、パキシルに続き、3剤目となりました。レクサプロは眠気等少なく、他の2剤と比較して忍容面で優れていますので、今後は社交不安障害の薬物治療の第一選択薬になり得る薬剤として期待しております。
不安や恐怖 ~②人前での過剰な緊張や不安 社交不安障害(あがり症)
ただし、先日のブログの記事で述べたように、社交不安障害は薬物療法だけで完治させるのは困難ですので、薬物療法に加えて認知行動療法を組み合わせて治療を行うのが理想と言えるでしょう。
名古屋市中区栄の心療内科。初診は毎日受付。土日も診察。サンシャイン栄内にある、ひだまりこころクリニックのスタッフが更新するブログです。
アクチベーション症候群が出現した際は、他の薬剤を使用し、対処することもありますが、中止し、症状の消退を待つことが私の場合は多いです。
基本的にはSADにはエスシタロプラム(レクサプロ)などのSSRIが多く使われています。 ..
あまり抗うつ効果は強はありません。副作用としては、眠気や頭痛、めまいが出現することがあります。そのため、不眠のある方に対して、睡眠薬的な役割を期待して使用されることがあります。しかし、眠気や頭痛、めまいなどが強い場合は、減量や中止を行います。