臨床経過:昨年春より頻尿と尿意が強いのに排尿しにくいという症状が出現し(強さ10)、泌尿器科でα―1ブロッカー、セルニルトン ..
医薬品の販売促進の手段の一つに、コ・プロモーション(Co-promotion)と呼ばれるものがある。通常、新薬を開発した企業が販売力の強い企業と提携し、共同して販売活動をすることにより、短期間に製品の認知度を高め、市場シェアを伸ばすために行われる。具体的には、複数の製薬企業において、同じ医薬品を並行して販売促進するケースが少なくない。実際の販売においては、一つの商標で片方の企業が開発を担当し、販売促進活動を両社共同でおこなうというもので、会社間の業務提携の一つである。
また、複数の製薬企業において、同じ医薬品を別々の商標で並行して販売することもある。コ・マーケティング(Co-marketing)と呼ばれる。今回の事例はこれに相当する。
例えば、併売品には以下の様な例があるが、自薬局における採用品だけのチェックでは不十分であることから、知識としてある程度網羅的な組みあわせのチェックを常に行っておく必要がある。
セルニルトン錠はいまのところ相互作用の薬は報告されていません。ので、市販薬でしたら特に気にせず飲むことはできます。 ..
「えびでんす」にいらっしゃる慢性前立腺炎の患者さんの多くは病院に行っても「慢性前立腺炎」と診断されて薬を飲んでも改善しなかった方々です。
「えびでんす」では2007年の開院以来多くの「慢性前立腺炎」「前立腺痛」「慢性骨盤痛症候群」と診断された患者さんを治療させていただいてきました。15年以上の豊富な経験から、治療効果も上がってきています。
はり治療だけでなく、頭蓋骨の整体、背骨の整体、運動を適宜組み合わせることで、自律神経を正常な方向へ導き、患者さん一人一人にその時時に合わせた最適な治療を提供していきます。治療頻度は基本的にです。
自律神経を調整すると、自己治癒力により数日身体の変化が続きます。変化が収まってから、次の治療をすることが理想と考えています。
正直に申し上げると聞かれても判りません。何回の治療で治るかは人によって全く違います。人の体はそれぞれ全く違うものなのです。1回で良くなる人もいれば20回の人もいます。人は生まれ持った遺伝的な違い、生活の習慣の違い、色々な要素が回復のスピードに作用しますので、何回の治療で治るかは分からないのです。
治療継続中に今はどんな運動をすれば、前立腺炎が回復するようになるかを適宜アドバイスしていきます。前立腺炎が完治したときには、どんな運動をしていれば再発しなか、しっかりと認識できるようになります。
運動は治療と同じくらい大切だと感じています。運動を一方的に伝えるだけでなく、運動の効果を感じていただくことができます。
手術を勧められている方、手術をしたけど元に戻ってしまった方、なにも治療法がないと悩んでいる方、是非一度えびでんすの前立腺炎治療を試してみてください。
患者はこれまで何度か感冒時にクラリス錠が処方されていたが、今回は、非常勤医師よりクラリシッド錠が処方された。
投薬時、薬剤師はクラリス錠とクラリシッド錠は同じ成分でメーカーが違うと説明した。すると、患者は、クラリス錠を服用すると咳込む感じがあったが、別の病院で処方されたクラリシッド錠では特に問題なく、風邪の咳も早く治ったため、医師に訴えて、クラリシッド錠を処方してもらったと述べた。
患者よりクラリス錠とクラリシッド錠の作用の違いを聞いた薬剤師は、一応、メーカーに確認したところ、両剤は全くの同一成分、同一添加物で、同じ工場で製造しており、印字のみが異なることがわかった。
抗生物質が効くこともあるが、通常はセルニルトンをの服用し続けることが多いです。 ..
慢性前立腺炎は、会陰部や下腹部,陰嚢部などに鈍痛や不快感を生じる疾患で.頻尿,排尿痛,残尿感、射精前後に痛みなどを伴うこともある。
診断はStameyの3杯分尿法を行う事が原則である。排尿の最初の10ml(初尿VB1)と、200mlほど排尿させた後の尿(中間尿VB2)を採取する。次に前立腺マッサージを行い、前立腺から分泌された圧出液(EPS)を採取する。そして、マッサージ後の初尿(マッサージ後尿VB3)も10ml採取する。この四つの検体について、白血球数や細菌の有無などを確認するのがStameyの3杯分尿法である。しかし、日本での保険診療では、1日に3回の検尿や、細菌培養検査を4検体提出する事は査定の対象になるので、EPSもしくはVB3中の白血球数,細菌培養検査のみで慢性前立腺炎の診断を下す場合が多い。
慢性前立腺炎は前立腺分泌液(EPS)もしくは前立腺マッサージ後の尿(VB3)中に白血球,菌とも陽性なら慢性細菌性前立腺炎,白血球のみ陽性なら非細菌性前立腺炎,両方とも陰性なら前立腺痛と分類する。NIHの新分類では、慢性細菌性がⅡ型、非細菌性前立腺炎がⅢA、前立腺痛がⅢBとされている。
クラミジアの関与が議論されるのは、白血球は検出されるものの細菌培養検査が陰性の場合、すなわち非細菌性前立腺炎(ⅢA)においてである。
クラミジアは宿主細胞内でしか増殖できない微生物である。尿道の円柱上皮細胞と精巣上体の円柱上皮細胞内から検出されており、尿道炎と精巣上体炎の原因とされているが、前立腺の円柱上皮細胞内では証明されていない。
前立腺分泌液、TUR-Pで切除された前立腺組織などから、クラミジアを検出したとの報告がある一方、経会陰前立腺生検の組織からはクラミジアを検出できず、尿道内のクラミジアを検出しているだけだと主張する研究者もおり、非細菌性前立腺炎の一部にクラミジアが原因のものがあるのかどうか、まだ決着がついていない1)。
尿道スワブ検体にてクラミジアが陰性、EPSもしくはVB3中にクラミジアが陽性の症例に対し、アジスロマイシン500mgを3日間投与・4日間休薬を3週間繰り返す方法や、クラリスロマイシン500mgを15日間連続投与する方法で治療した報告2)では、80%でクラミジアが消失し、70%が症状も消失している。
したがって、非細菌性前立腺炎に対しても、クラミジアが原因の可能性も考え、マクロライド系・キノロン系・テトラサイクリン系の抗生物質を一定期間投与する事は合理的な治療法といえる。
一方で、EPSやVB3中の白血球が出現していれば、何らかの感染症があるのではないか、との考え方に疑問を投げかける研究もある。
Nickelら3)は、前立腺炎・慢性骨盤痛の患者463名と年齢をマッチさせた排尿症状のない男性121名とでEPSやVB3中の白血球数を比較したところ、白血球数が10個以上なのは、患者では32%なのに対し、健常者では20%、と差がなかったことを報告し、非細菌性前立腺炎(ⅢA)と前立腺痛(ⅢB)を分ける基準になるEPS中の白血球数の意義に疑問を投げかけた。
非細菌性前立腺炎と前立腺痛との境界が不明瞭となり、非細菌性前立腺炎を細菌以外の微生物による感染症と考え、抗生物質を投与し続けることへの反省材料となった。
罹患期間が長期となった慢性前立腺炎の患者はドクターショッピングを続けるので、すでに前医でマクロライド系・キノロン系・テトラサイクリン系の抗生物質を投与されていることが多く、クラミジアが原因で慢性前立腺炎が長期化している症例はまずないと思われる。
当院に1年半の間に受診した慢性前立腺炎の患者は210例であった4)が、60%はすでに他院での治療経験があった。細菌性前立腺炎は5%のみで、非細菌性前立腺炎が30%、前立腺痛が65%であった。非細菌性前立腺炎の患者のうち、他院でまだ抗生物質を投与されていない人にはキノロン系抗菌剤を投与し、70%が治癒した。すでに種々の抗生物質を投与されていた人には セルニルトン・漢方薬・抗コリン剤 もしくはそれらの併用で治療し、 30%が治癒、60%が有効、10%が無効であった。
すでに長期間の化学療法を受け、自分は原因微生物不明の感染症に犯されている、と患者自身が思い込んでいる場合に、セルニルトン・漢方薬は有効であった。
Stameyの3杯分尿法を厳密に行って前立腺炎の診断をつけている泌尿器科医は、尿路感染症を研究している医者以外にはほとんどいないであろうが、EPSやVB3中の白血球検査もしないで、前立腺炎の診断をつける医者も少なくない。尿道炎が治った後も症状が続くときにつける病名として、前立腺炎は非常に都合がよい。患者は延々と抗生物質を投与されても症状が治らず、難治性の感染症にかかったような錯覚をもつことになる。感染症ではないことを説明し、納得してもらうだけで症状が改善する患者も存在する。
したがって、細菌分離培養検査で菌が証明されない前立腺炎の患者に対して、抗生物質を延々と投与する事は慎むべきである。
クラミジアが非細菌性前立腺炎の原因である可能性を考え、クラミジアの殺菌に必要充分な期間、マクロライド系・キノロン系・テトラサイクリン系の抗生物質を投与する事は合理的な治療法である。
一方で、健常人でもEPSやVB3の中に白血球が検出されるので、その白血球のみを根拠に延々と抗生物質を投与し続けるべきではない。
文献
1) Weidner W et al.
検査により他の病気の可能性が否定されることで慢性前立腺炎と診断されると、その原因に対して薬が処方されます。細菌に対して抗生物質、残尿に対して排尿促進、炎症に対して抗炎症剤、が処方されることになります。薬の製品名は数種類あり、薬の強さの程度に差がありますが、役割はほぼ同じです。
最近では漢方を処方されるケースもあります。基本的には体全体を温める効果を期待するもの、血行改善に効果を期待するものが処方されています。非細菌性慢性前立腺炎の原因が骨盤腔内のうっ血ではないかという考えもでてきましたので、それに対する処方です。
それでも症状が改善しない場合は気のせい、気にしすぎということで精神安定剤、抗不安剤、抗うつ剤が処方されているようです。
しかし今では、薬だけでは治らない場合が多いので骨盤底筋の緊張なども原因ではないかという疑いもあります。