花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり
これはとても有名な飲み合わせです。降圧剤でもカルシウム拮抗剤と呼ばれるグループが比較的影響を受けるようです。アゼルニジピン(先発品名:カルブロック、以下同様)、シルニジピン(アテレック)、マニジピン(カルスロット)などは血中濃度が通常の2倍以上になるようです。一方で、アムロジピン(アムロジン・ノルバスク)などは、あまり影響を受けないようです。但し、添付文書には併用注意の記載がなされています。
それについて薬剤師の鈴木伸悟先生は次のように説明します。 「胃の中はもともと強い酸性ですが、牛乳を飲むことで中和されて中性になります。
かつては、鉄欠乏性貧血の時に処方される鉄剤をお茶では飲まないように指導されていたようです。しかし、現在は、薬に含まれる鉄の量が多いので、お茶で生じる吸収ロスを無視できるとして、「臨床的に問題なし」と判断されています。従って、鉄剤をお茶で飲んでもかまいません。他では、骨粗鬆症の薬(ビスフォスフォネート製剤)について添付文書の併用注意を見ると、「カルシウムやマグネシウムなどと一緒になると吸収が悪くなる」とあります。牛乳や一部の高硬度ミネラルウォーターなどは駄目ですが、通常の(薄い)お茶では問題ないようです。結論として、手元に水や白湯がないときには、湯呑1杯弱程度のお茶で薬を飲んでも大丈夫です。
その他では、骨粗鬆症に使われる各種ビスフォスフォネート製剤などがあります。但し、同じグループに属する薬でも、キレート化合物の作り易さにより、影響に違いがあるようです。
また、酸性下の胃内では溶けず、中性の腸で溶けるようにした「腸溶錠」というタイプの薬を牛乳で飲むと、薬が中性に近くなった胃で溶けてしまいます。胃を荒らす原因になりますので要注意です。アスピリン腸溶錠(バイアスピリン)や大腸刺激性下剤のビサコジル(コーラック)が該当します。しかし、これらも抗生物質同様、2時間ぐらい時間を空ければ、服用に問題は合いません。
水以外のものでのんだりしても大丈夫ですか。 | くすりの情報Q&A
薬の袋に書いてある「食前・食後・食間」は、その薬を飲むタイミングのこと。
胃の中に何もない状態の時に飲んだ方が効果的な薬は、「食前」に飲みます。これは、胃の中に入っている食べものと薬が混ざってしまうと、薬の効果が弱まってしまうためで、薬を飲んで30分ぐらい空けてから食事をします。漢方薬やある種の胃腸薬、糖尿病薬などがあてはまります。
「食後」と書かれているのは、食後すぐに飲むことを指示したものではなく、「食後30分以内に飲むように指示したもの」です。
胃に刺激を与えるような強い薬の場合は、胃に食べ物が入っている状態の時に飲まなければ、薬で胃が荒れてしまいます。胃に入った食べ物は、大体30分ぐらいかけて徐々に消化されていきますので、この間に飲みましょうという意味なのです。具体的に、「食後なるべく30分以内に服用してください。」と書いてある場合もあります。
「食間」というのは、食事をしてからおよそ2時間は経過してから飲むもの。食事の影響を受けやすい胃腸薬や漢方薬に記載します。
薬と薬の飲み合わせを気にされている方は多いと思いますが、薬と食事・飲み物やサプリメントとなるとあまり意識していないのではないでしょうか?特にサプリメントなどはテレビや新聞・雑誌などでも盛んに宣伝され、実際多くの方が飲んでいるようです。しかし、医師や薬剤師にこうしたものを飲んでいるということを話す人は、4年程前のある調査では僅か3割~4割程度だったそうです。
そこで、今回は普段意外と見落としがちな薬と食事・飲み物・サプリメントの飲み合わせについて簡単にお話ししてみたいと思います。
はじめに食事との飲み合わせですが、ここで特に重要なのが「ドラール錠」という眠剤です。このお薬は胃の中に食べ物が残っている状態で服用しますと、薬の効果が強くなり過ぎて副作用が出やすくなります。この薬を飲んでいる方は、寝る前にものを食べたりしないように注意が必要です。
つぎに飲み物ですが、牛乳・お茶・コーヒー・アルカリイオン水などで薬を飲むと薬の効果が弱くなることが知られています。また、最近話題となるグレープフルーツジュースは一部の高血圧や高脂血症の薬などと一緒に飲むと、薬の作用が強くなり過ぎて副作用が出やすくなります。これとは逆にグレープフルーツとアレグラ錠(抗アレルギー薬)では薬の効果が弱まってしまうことも知られています。厄介な事に、こうしたグレープフルーツジュースの影響は1回飲んだだけでも3日程続くという報告もありますので、こうした薬を飲んでいる方は、できれば日常的にグレープフルーツを摂らないほうが良いかもしれません。但し、オレンジジュースではこうした飲み合わせは殆どないようです。
最後にサプリメントです。ワーファリンがビタミンKを多く含む健康食品などと飲み合わせがある(薬の効果が弱くなる)ことは良く知られていますが、最近よく耳にする「セントジョーンズワートエキス(西洋オトギリ草から抽出)」にも注意が必要です。このエキス成分が一部の薬の効果を弱めてしまうことがあり、今まで日常的にこのエキスを含むサプリメントなどを飲んでいた方が急にこれを止めてしまうと、今まで一緒にのんでいた薬の副作用が出やすくなる恐れがありますので注意しましょう。心配な方は医師や薬剤師にご相談下さい。詳しい説明は省きますが、多くの場合こうした飲み合わせが起きるのには体の中の「酵素」というもが深く関わっている事がわかっています。
今回ご紹介しました飲み合わせは必ず起きるというものではありませんが、「お薬手帳」などにサプリメントなどの服用について記録しておくことは、飲み合わせの確認をする時にとても大切な事なのです。
現在、医師からザイザルが処方されている方は、市販のアレグラを飲むことはしないでください。
薬を水なしで飲むのは危険です。カプセルや錠剤がのどや食道に貼り付いた場合、その部分の粘膜を傷めてしまうことがあるからです。
しかも、薬は水に溶けることで吸収がよくなりますし、水に溶けてから効き目を発揮するまでの時間を想定して作られていますので、コップ1杯(約200cc)の水かぬるま湯で飲むようにしましょう。特に抗生物質や解熱鎮痛剤などは、多めの水で飲むことで胃の保護にもなります。ただし、のど用の薬など、水なしで服用するものもあるので、処方された薬の用法を守って正しく服用しましょう。
水以外の飲み物と一緒に飲むと、薬の成分が飲み物の成分と作用しあって、予期しないトラブルが起きることがあります。
例えば、グレープフルーツジュースの場合、含まれている成分が薬の代謝を阻害することによって薬が効き過ぎてしまうため、降圧剤や抗生物質、胃腸薬などと一緒に飲むのは危険です。また牛乳は、含まれているカルシウムが薬の成分と結びついて反応することがあります。
コーヒーなどのカフェイン入りの飲み物は、一部の頭痛薬や風邪薬、鼻炎薬などカフェイン入りの薬と一緒に飲むと過剰摂取になるので危険です。アルコールと薬を一緒に摂るのは、さらに危険なので止めましょう。
やはり、薬は水か白湯で飲むのが一番です。最近では水なしでも飲める薬も開発されていますが、薬全体のごく一部です。また、唾液が少ないなど、水なしで飲める薬が飲み込みにくい場合は、水や白湯と一緒に飲んでかまいません。
中でもカルシウムは特に含有量が多く、吸収性がいいので、幼少児から高齢者まで多くの人が牛乳を飲むことを習慣としています。 牛乳 ..
薬を扱うときは清潔な手で行って下さい。
医師から服用時間の指示があればそれに従って下さい。乳幼児の場合は食事時間が不規則で、必ずしも食後と限定されない場合があり、おなかがいっぱいになると、薬をのまなかったり、吐いたりすることもあるので、服用上問題のない場合は食前(ミルクを飲む前)をおすすめします。また、寝ている子を無理に起こしてのませる必要はありません。
誤飲を防ぐために、抱いて、あるいは上体を起こしてのませましょう。
錠剤や粉薬はあらかじめ水を飲ませて口の中を湿らせ、立って十分な量の水とともに上を向いてのむのではなく、床を見てのませましょう。
混ぜたり薄めたりなどの調整をするときは、のませる直前に1回分だけ混ぜるようにして、作り置きはしないで下さい。
のんで直ぐに薬を吐き出した場合は、再度、同量をのませますが、30分~1時間たった後に吐いた場合は、ほぼ薬は吸収されたと考えて、新たにのませる必要はなく、様子を見て下さい。
のみ忘れに気づいたとき、直ぐにのませ、次回の時間を少し遅らせるか、または次回にのませる時間が近いときは気づいた1回分を飛ばすなどして、絶対に2回分をのますことはしないで下さい。
医師から薬が出ている間は、市販薬は併用しないで下さい。また、他の病院で出ている薬がある場合は知らせて下さい。
1歳になれば多くのことがわかるようになります。
お薬を飲むとき「病気治そうね!」「元気になろうね」などと声をかけてあげて、薬がのめたときにはほめてあげましょう。
みなさんは、お薬を水またはぬるま湯で飲んでいますか?お茶やジュース、牛乳という方も意
外と多いのではないでしょうか。飲み物や食べ物の中にはお薬と相性が悪く、効果に影響する
ものがあります。代表的なものを一部紹介します。