エスシタロプラム(レクサプロ®), おだやかな抗うつ効果。抗不安作用も高い。 遅効 ..
2011年3月に日本国内において2番目に発売されたアルツハイマー型認知症薬です。
レミニールは、アセチルコリンの情報を受けとる受容体と呼ばれる部分にも結合し、アセチルコリンやその他の神経の情報を伝える物質のはたらきを活性化します。その結果、認知症による言語障害が改善しやすいという特徴があります。
また、レミニールで分泌促進されるドーパミンにより、快・喜びの感情や運動機能を活発になり、手のふるえが改善したり、歩きやすくなったりと、パーキンソン症状を改善することがあります。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
1999年10月の発売以来、日本における唯一の認知症治療薬として使われてきました。アルツハイマー病やレビー小体型認知症になると、記憶や思考に関わるアセチルコリンという神経伝達物質が不足します。アリセプトは、このアセチルコリンの分解を抑え、神経活動を高める働きをします。
また、認知症治療薬の中で唯一、軽度から高度まですべてのステージのアルツハイマー型認知症の人に使用することが可能です。認知症予備軍と言われるMCI(軽度認知障害)の人に対しても、進行を遅らせて発病を予防するのに有効です。
アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬であり、アリセプトやレミニールと同じアセチルコリンエステラーゼ阻害剤のひとつです。
ただ、アリセプトとレミニールでは阻害できないブチリルコリンエステラーゼの働きも同時に阻害できることから、すでにアルツハイマー型認知症がある程度進行し、脳内の神経細胞にブチリルコリンエステラーゼが増えてきた時期にあっても、中核症状への効果が期待できます。
貼り薬なので、嚥下機能に障害がある人や、拒否が強い等の理由で薬を飲むことが難しい人でも、問題なく投与することができます。
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
抗てんかん薬として広く使われており、その中で気分安定化薬としての効果がわかってきました。片頭痛の予防薬としても使われています。
デパケンの特徴としては、気分安定薬の中では比較的安全性が高い点です。眠気の副作用が比較的多く、高アンモニア血症や肝機能障害には気をつける必要があります。また、妊娠への影響にも注意が必要です。
気分安定薬は、主に双極性障害(躁うつ病)の治療薬として使われることが多いです。双極性障害は躁症状とうつ症状を繰り返し、気分の波に振り回されてしまう病気です。
気分安定薬には、気分を落ちつける抗躁効果、気分を持ち上げる抗うつ効果、気分の波を小さくする再発予防効果が認められます。その結果として、気分の波の振れ幅を小さくする(うつ症状と躁症状を小さくする)、気分の波を少なくする(再発を減らす)という効果を期待します。
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療
レクサプロが影響するのは、むしろ産まれた後の赤ちゃんになります。胎盤を通してお薬が赤ちゃんにも伝わっていたものが、急に身体からなくなります。
これらは抗不安薬の主作用である、不安を軽減させ、緊張をほぐしてリラックスをうながすという効果の現れということも言えます。
また、高齢者の場合は、薬の副作用によるふらつきが原因で転倒して骨折するといったこともあり得るため、十分な注意が必要です。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、扁桃体の神経細胞の活動をダイレクトに抑えて ..
ですがレクサプロには、眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性はあります。ですからレクサプロでは、
認知症治療薬として唯一、他の中核薬と併用が可能なお薬です。中等度~高度にかけてのアルツハイマー型認知症の治療に多く用いられます。
メマリーは、認知症の認知機能の障害を妨げるだけでなく、怒りっぽくなる、興奮する、攻撃的になる、徘徊するといった周辺症状の軽減効果も認められています。
抗不安薬にはさまざまな種類が発売されていますが、現在日本で発売されているのは、ほとんどが『ベンゾジアゼピン系』と呼ばれる系列です。
お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。
ベンゾジアゼピン(BZ)系薬は優れた有効性と安全性を有し、広く使用される。東京女子
抗不安薬のほとんどは「ベンゾジアゼピン」と呼ばれる化学物質でできているお薬で「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」と呼ばれます。大量に飲んでも直接命にかかわらないため、安全なお薬として治療に用いられてきました。ただし、下記のような副作用と問題点があるため、症状が安定してくれば、定期服用は減量・中止を目指し、頓服(必要なときに服用するお薬)にとどめていくことが理想的です。
●依存性、●眠気、●ふらつき、●認知機能の低下
このうち依存性には、下記2つのパターンがあります。
■どんどんとお薬の量が増えてしまう。
■やめるのが不安でやめられなくなる。
抗不安薬では、後者がとても多く、良くなっているにもかかわらず減量しようとすると、しんどさを感じ、薬を減らせません。
かといって、量が増えていくわけでもないので「常用量依存」と呼ばれます。抗不安薬の中でより「常用量依存」になりやすいものには、下記2つの特徴があります。
○作用が強い、○作用時間が短い
つまり、効果が強くて即効性のある薬ほどやめにくく感じます。では、どのような抗不安薬の減量方法があるのでしょうか?
当院では、以下のような方法を案内しています。
①漸減法(間隔はそのままで服用量を少しずつ減らす方法)
今服用している薬を少しずつ減らしていきます。
半錠に割った形で処方し、調子のいいときは半錠で試していただくこともあります。薬が必要な時とそうでない時の
区別ができるようになると、頓服扱いに変えていけます。
②変薬
「やめにくいタイプの薬」から「やめやすいタイプの薬」にゆっくり変更します。依存の問題がない漢方薬を追加することもあります。その上で、漸減法を行います。
③主剤の十分な処方
不安症・パニック症はSSRI剤、慢性疼痛は各種抗うつ薬、気分が不安定な時は気分安定薬などが治療の主剤(中心薬剤)です。これら主剤(中心薬剤)が足りていない状態の方には十分な量を処方した上で、抗不安薬の減量を行います。
★抗不安薬には即効性が期待できるという特徴があり正しく使えば非常に有用なお薬です。心療内科の治療では気持ちや症状が落ちつくことで、物事のとらえ方が変わることも少なくありません。また、このお薬があれば大丈夫という安心感も、症状の再燃・悪化を減らしてくれます。正しい理解を深めていただき、より良い治療につながれば幸いです。
レクサプロ, エスシタロプラム, SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)
1970年代に入って、脳の神経伝達物質に作用する薬がパニック障害を緩和することが分かり、盛んに心の病気と脳の関係が研究されるようになってきました。
心の状態に作用する向精神薬(psychotropic drugs)も進化しており、より副作用の少ない抗うつ薬や抗不安薬などが次々と新しく登場しています。特に抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、抑うつ症状や不安症状を改善する際の第1選択薬として広い範囲で使われています。
ただし、副作用は比較的少ないものの、吐き気、下痢などの胃腸症状がみられることもあり、ごくまれに「セロトニン症候群(セロトニン過剰による意識障害や発熱)」や、「アクティベーション症候群(SSRI服用後1~2週間後に起こる情動不安)」などが起こることもあるので、容易な使用は危険です。
SSRIの後に登場したセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は、セロトニンだけでなくノルアドレナリンにも作用し、脳内の神経伝達機能を正常にする目的で使われます。
また、従来から使われている抗うつ薬(三環系抗うつ薬など)も、SSRIの効きにくい人に有効な場合があり、効果の確実な抗うつ薬として現在も治療に役立っています。
(「薬いらずのメンタルケア」貝谷久宣著、主婦の友社 より抜粋)