私は現時点では,マクロライド系の進歩により,抜歯後にはクラリスロマイシン(商品名:クラリシッド)を薦めております. ..


①痛み止め=NSAIDs(エヌサイズ Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs=ステロイドではない抗炎症薬剤)
一般にNSAIDsとニューキノロンを同時に服用することで痙攣がおきる可能性があります。下記のものを屯用で出します。
ただしクラビットは安全性が高く、マウスによる実験ではサリチル酸、アリール酸(インダシン、ボルタレン等)プロピオン酸(ロキソニン等)フェナム酸、オキシカム、ピリン系、アセトアミノフェンで相互作用なしです。


クラリスロマイシンは抗生物質であり、歯科適応も有する。歯科に服用中であることを伝え、ケフラール(セファクロル)の服用可否を確認する。

胃酸は胃のプロトポンプから分泌されています。プロトポンプにはアセチルコリン、ガストリン、ヒスタミン、の3種類の受容体があります。それぞれの受容体にアセチルコリンなどが結合することによってプロトポンプが作動するわけです。一番確かなのは大元のポンプを阻害してしまうのが効果的です。プロトポンプ阻害剤(=PPI)は下記のようなものがあります。これは市販されていません。市販されよく使われているのはH2ブロッカー(ヒスタミン阻害剤=H2受容体拮抗剤)です。胃腸障害には神経性のものなどいろいろあるのですが、いずれも胃酸の分泌を少なくすればなおってしまいますので、H2ブロッカーが市販されたのは画期的なことだと思っています。医者にゆくことを面倒くさがるかたでも初期の段階で軽快します。夜間はヒスタミン受容体のみが作動しますので夜間の分泌抑制には非常に効果的です。日中はアセチルコリン、ガストロン受容体も働いていますので効きが弱くなります。元から断つにはPPIになってしまうのですが、まずはH2ブロッカーからというところです。H2ブロッカーは市販のものでいろいろあります。

セフェム系のエステル型(セフェム第三世代)です。安全性でいまでも使われているケフレックス(セフェムの第一世代 ですが、今効かせようとすると相当量出さなければなりません)と同じ系統です。2002年のデーターですが、300mg投与で有効率91%とかなり高率です。現在でも歯性感染症には90%の抗菌力があり衰えていません。βラクタマーゼ産生菌には弱いので4-5日で効かないようでしたら薬をクラビット等に変えます。この薬の特徴は出しやすさにあります。プロドラッグですので胃腸障害が少ないです。また他剤との相互作用や患者様の状態によって重篤な疾患を招くことがありません。薬にはなることはあっても毒にはなりません。歯科の第一選択のひとつです。

『根管治療と抗生物質』の4シリーズの執筆(2014年)から8年が経過しており、米国歯内療法学会や米国歯科 ..

妊娠中も胎児への障害も同様に報告されていないので同じように投薬可能です。抗菌剤の胎盤移行率は20-30%ですが胎児は薬物代謝機能が未熟ですのでちょっと不安ではあります。

日本薬品工業 / マクロライド系抗生物質製剤。 クラリシッド錠200mg、クラリス錠200と同有効成分。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

グラム陽性球菌スペクトラムを強化したのがクラリスロマイシン、グラム陰性桿菌やクラミジアなどへスペクトラムを広げたのが、アジスロマイシン。

日本ケミファ / マクロライド系抗生物質製剤。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

AHA(米国心臓協会)の予防投薬の指針が1997から2007で大きく変わりました。予防対象はかなり狭まり、予防すべき歯科処置は広範囲になりました。これを採用するかどうか皆さん迷われているようです。私は大きな外科処置のまえにはアモキシシリン2gを投与しています。

静菌的に働く抗生物質。 *アジスロマイシン(AZM)ジスロマック 1回500mg 1日1回3日間服用 {B・Ⅰ}(小児は歯科適応無し)

マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)

辰巳化学 / マクロライド系抗生物質製剤。 クラリシッド錠200mg、クラリス錠200と同有効成分。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎


ジスロマイシン:AZM,クラリスロマイシン:CLM,レボフロキサシン:LFX,モキシフロキ

日医工 / マクロライド系抗生物質製剤。 クラリシッド錠200mg、クラリス錠200と同有効成分。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

サシン:MOX)の併用,③プライマリーエンドポイントとして PD の減少量(PDR),プロービ

大正製薬 / マクロライド系抗生物質製剤。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

感染予防:抜歯やインプラント手術など、侵襲的な処置の前後 · 2

東和薬品 / 15員環マクロライド系抗生物質製剤。ジスロマック錠250mgの後発品。
成分 1錠中、アジスロマイシン250mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

クラリスロマイシン 200mg 分1/日,以下 ML 療法)

大正製薬 / マクロライド系抗生物質製剤。 クラリシッド錠200mg、クラリス錠200と同有効成分。
成分 1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価) 歯科適応症 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

クラリスロマイシン錠200mg「NPI」[日本薬品工業] 500錠

Pfizer ファイザー / 錠剤の各シートが「患者さん向けの服用方法の説明」の紙パッケージに包まれている患者さん用パッケージです。
1日1回2錠(500mg)3日間投与で有効組織内濃度が 約7日間持続すると予想されています。 成分..

1分で読める!歯科医のための「感染性心内膜炎」の抗菌薬予防投与

成分
1錠中、クラリスロマイシン200mg(力価)

歯科適応症
歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

〇使用例 原則として、「クラリスロマイシン(小児用)【内服薬】」を「歯周組織炎 ..

ORTCは「笑顔の役に立つ」を理念に、歯科界の知識を共有する場を目指しています。歯科医療の現場で役立つ最新の知識と技術を提供することで、臨床と経営の両面からクリニックの成長を支援します。最先端の技術解説や経営戦略に特化した情報を集約し、歯科医療の現場での成果を最大化。自己成長を追求するためのコンテンツをぜひご活用ください。

2%ミノサイクリン塩酸塩歯科用軟膏(ペリオクリン、ペリオフィール)の歯周ポケット内 ..

口腔用ステロイド製剤(商品名:アフタッチ、アフターシール他)が処方されます。
口腔粘膜に貼り付ける錠剤やシールを歯科用貼付剤と呼びます。口内炎などによる潰瘍面を保護します。歯科用貼付剤を貼り付ける粘膜部位はしっかりと清掃してから貼付することが大切です。

歯科医からの問い合わせでした。甘くて人気がある「セフジニル細粒などがありますが…」と答えると、「セフジニル細粒って、歯科 ..

抗菌薬はかなり週類がありどれを使うか迷うところです。歯性感染症の第一選択はセフェム系、歯周組織炎での第一選択は移行率を考慮してマクロライド系、骨髄炎など薬剤の移行が十分で無い時はニューキノロン系が良いとされています。

[PDF] 予防投与の対象となる治療・処置 歯肉や歯根尖部領域の処置

歯科では、消炎鎮痛剤を処方されることが多いです。消炎鎮痛剤で多く認められる副作用は食道、胃腸障害、腎障害です。副作用は、用量(薬剤を服用する量)及び投与期間が多くなると副作用が認められる頻度が高くなります。すでに、腰痛などで消炎鎮痛剤を服用している方は、必ず主治医に伝えてください。同じような消炎鎮痛剤が重複することで副作用が出現する率は高くなります。痛みが激しいために、短時間で消炎鎮痛剤を何回も服用すると用量が増えてしまうために、副作用の出現率は高くなります。食道、胃腸障害を少なくするためには、決められた用量で、食後に多めの水で服用することが大事です。腎障害の患者さんは、消炎鎮痛剤により腎障害を悪化させることがありますので主治医に伝えるとともに、服薬後に浮腫(むくみ)などの症状が認められた際は服薬を中止して下さい。

クラリスロマイシン(クラリス®,クラリシッド®等) 15mg/kg(最大 500mg)

全てのキノロン系は、増血薬の鉄剤(商品名:フェロミア他)及びアルミニウム含有の胃薬(商品名:マーロックス他)との併用によりキノロン系薬の血中濃度が低下し、キノロン系薬の効果の減弱が予想されます。
痛み止めとの併用により痙攣などの症状がみられることがあります。
痙攣などの症状が強く出る薬剤の組み合わせ(ロメフロキサシン塩酸塩とフルルビプロフェン(商品名:フロベン))は併用禁忌です。

・歯科用インプラント・抜歯(感染性心内膜炎の高リスク症例)→単回(手術1 ..

【クラリスロマイシン(小児用)】
〇主な製品名
クラリシッド・ドライシロップ10%小児用100mg、クラリスドライシロップ10%小児用、クラリシッド錠50mg小児用、クラリス錠50小児用50mg、他後発品あり。
〇使用例
原則として、「クラリスロマイシン(小児用)【内服薬】」を「歯周組織炎、顎炎」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
○使用例において審査上認める根拠
薬理作用が同様と推定される。

小児にはクラリスロマイシン(CAM) 1回7.5mg/kg 1日2回内服する。 〈参考文献〉.

支払基金本部が2月23日付けで薬理作用による適応外使用に関して、歯科に関係する事例について「審査情報提供事例」を新たに1件追加した。
これは、支払基金の「審査情報提供歯科検討委員会」において検討された内容から、審査上の一般的な取り扱いについて情報提供されているもので、今回の追加分を含めこれまでの事例が公表されている。全事例については支払基金のホームページから確認することができる。また、本来の適応症や用法・用量など詳細についても紹介されているので、合わせて確認いただきたい。

[PDF] 歯科 ICT による外来抜歯の予防的抗菌薬適正使用支援活動

ペニシリン、セフェムなど他の抗菌剤が土中から発見されたのに対して、キノロンは人工的に合成した抗菌剤です。1980年代から、各種の製剤が開発されています。歯科では、レボフロキサシン(商品名:クラビット他)、トスフロキサシン酸塩水和物(商品名:オゼックス)、ロメフロキサシン塩酸塩(商品名:ロメバクト他)、シタフロキサシン(商品名:グレースビット)が処方されることが多いです。

[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2016 ―歯性感染症―

マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。