そしてその後2020年にフォシーガというお薬は糖尿病ではない慢性腎臓病の ..


最後に、これは医療者側が留意することなのですが、前回・前々回のブログで取り上げた「インスリン分泌不全タイプ」、つまり、体質的・遺伝的に血糖値を下げる物質であるインスリンを自前で作る力が弱い人に阻害薬を投与すると、前述の「ケトアシドーシス」のリスクが高まるため、慎重に投与することが重要です。私はそのような患者さんでは、インスリンの注射、あるいは体内でインスリンを作るのをサポートする飲み薬を併用するようにしています。ちなみに、インスリンは自前でたくさん作れるがそれがうまく活かせていない「インスリン抵抗性」タイプではあまりこの心配はありません。


クリニックブログ · 慢性腎臓病; CKD(慢性腎臓病)の少し昔話

前々回のメトホルミンを扱ったブログで「歳以上のご高齢の患者さんはシックデイリスクが若い患者さんより高いため、メトホルミンは慎重投与、歳以上の方に新規で開始することは避けている」と記載しましたが、この阻害薬については、後述の通り心臓・腎臓といった高齢者で機能低下を起こしやすい内臓に非常に良い効果がもたらされることが実証されているため、ある程度お元気な高齢者では慎重に投与するケースもあります。

慢性腎臓病は、尿の異常が早期の兆候となり、症状が進行するまで気づかれにくいことが特徴です。
腎臓は血液から老廃物をろ過して尿を作る重要な役割を果たしています。
さらに腎臓は尿を作るだけでなく、血圧を調整するホルモンや赤血球を増やすホルモンを分泌したり、骨を健康に保つためのビタミンDを活性化するなど、重要な役割を担っています。
腎臓の機能が低下すると、血圧やミネラル(ナトリウムやカリウムやカルシウム)や貧血の管理が難しくなり、全身に影響を与えることになります。
腎臓の機能が悪化(慢性腎臓病(CKD)が悪化)するにつれ、ことが知られています。
健康診断や他のクリニックで腎機能障害が指摘された方は、 もご参照ください。
健康診断や他のクリニックで尿蛋白や尿潜血などの尿検査の異常が指摘された方は、 もご参照ください。

[PDF] 慢性腎臓病(CKD)の新しい治療 SGLT2 阻害薬について

このようにSGLT2阻害薬は糖尿病以外の疾患の治療に対しても効果が期待できることがわかってきました。また、腎保護作用、心保護作用共に糖尿病の有無に関係なく効果を発揮します。

ただし、“initial drop”と呼ばれ、SGLT2阻害薬の内服開始間もない期間は腎臓の機能が一時的に低下することが知られており、それを理由に即座に中止してしまうのはもったいない為、処方医は長期的視野で継続・中止の可否を慎重に決定する必要があります。

フォシーガで本当に痩せる?効果・飲み方・メトホルミン併用の真実

最近では腎保護作用も報告されており、慢性腎臓病患者にも使用されています。糸球体内圧を低下させて、腎機能低下を抑制することが提唱されています。腎保護作用、心保護作用共に糖尿病の有無に関係なく効果を発揮します。

余談ですが、阻害薬は余分な糖の排泄、尿量増加によるダイエット効果が期待できるため、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。

フォシーガ体験談。SGLT2阻害薬の腎保護効果、日本人の場合は?

NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは腎臓病の診療を得意分野の一つとしてお
り、SGLT-2阻害薬『フォシーガ』の使用も積極的に行っております。腎臓病の方・腎
臓病ではないのかとご心配な方はいつでもご相談ください。

腎臓は「血液から不要なものをろ過して尿をつくる」ことからわかるように「血管の塊」です。「腎臓」を守ることを意識することは「血管」を守ることに繋がります。
そして、血管の障害が進むと、腎臓の機能にも悪影響を与えます。高血圧や糖尿病、高脂血症などの動脈硬化を引き起こすご病気が慢性腎臓病を引き起こす主な原因となります。
これらのリスクを管理することが、腎臓の健康を保つためにとても大切です。


腎臓病などです。 ウゴービの効果は? 気になる体重減少の効果として ..

なお今後総合内科だけでなく腎臓内科をテーマにしたブログも定期的に上げていくつもりです。皆様の健康のために少しでもお役に立つことができれば私としては嬉しい限りですので、これからもよろしくお願いします。

ないの?といった疑問にお答えします。うれしいことに、フォシーガは、主要な腎臓病の原疾患をカバーして腎 ..

毎日、「CKDとはこういう定義で」「腎臓の負担を減らすには」と言った説明を外来で行っています。

期腎不全、透析施行中の患者を除く)」の治療薬として承認され、糖尿病が無い腎臓病患者さんに

あくまでこれは2-3年の新しい研究成果であり残念ながらまだまだ世間ではこれらの薬剤は使用されていないのが現状です。SGLT2阻害薬は慢性腎臓病による透析導入を減らすための大きな武器の一つです。今後かかりつけ医の段階で投薬することが普及することが、透析患者数減少に大きく寄与するのではないかと考えております。

慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】

I先生「Crはいつもより高いけど、検尿結果はいいので、プレドニンは終了でいいでしょう。1年間よく頑張りましたね。今後は尿蛋白が増えたら、フォシーガを飲んでもらうことになると思います。」

このブログの目次|夫婦間腎臓移植への道と親の介護橘薫さんのブログテーマ ..

そしてその後2020年にフォシーガというお薬は糖尿病ではない慢性腎臓病の患者さんにおいても腎保護作用があることを証明した論文を同じNew England Journal of Medicineに掲載しました。

ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~ 2024年08月10日 18:52 ..

フォシーガ(Fasiga)は、SGLT2阻害薬(ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬)の一種で、もともとは糖尿病の治療薬として開発されました。この薬は、腎臓でのグルコース再吸収を阻害し、過剰な糖を尿中に排出することで、血糖値を下げる働きがあります。血糖値のコントロールだけでなく、体重減少や血圧低下などの効果もあり、近年ではメディカルダイエットの一環としても注目されています。

糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について

※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。

前回のブログではRSウイルスについてお伝えし、予防ワクチンである ..

阻害薬は糖尿病治療のために作られた薬なのですが、近年の研究で心臓・腎臓を傷めてしまった患者さんに大きな利益をもたらされることが実証されており、最近では糖尿病がなくても心不全・慢性腎臓病を患っている患者さんに阻害薬を投与しましょう、という動きが加速しています。

慢性腎臓病(CKD)を知ってほしい!|慢性腎臓病と血管の健康:腎臓を守るためにできること|長久手クリニック

この薬は元々10年位前に発売された糖尿病治療薬であり比較的新しい部類に入ります。体内の不必要な糖分を尿に排泄することによって血糖値を下げて糖尿病を改善する薬です。しかし近年この薬剤が腎臓の寿命を非常に延長するのではないかという論文が次々と出てきており現在腎臓内科の世界では大注目となっております。

腎臓内科外来受診 2023.9.12 | 女医がIgA腎症になりました

糖排出によるカロリー減少:SGLT2阻害薬は腎臓でのグルコースの再吸収をブロックし、体内に余分な糖が吸収されずに尿中に排出されます。これにより、1日に約200~300キロカロリーのエネルギーが排出されるため、持続的に体重が減少します。

SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

これらの薬はざっくばらんに言うとです。そもそも腎臓は普段から過労なレベルで働いております。しかし慢性腎臓病になるとその過労状態がさらに加速します。例えば腎機能が半分になった場合、残り半分の腎臓は倍近く働いて無理をすることで、今まで通り体の機能を維持できるように頑張ろうとします。これは一時的にはうまくいきますが、やはり過労状態は長くは続かず無理をした腎臓はどんどん潰れていきます。そうなると残された腎臓はさらに無理して働こうとする→過労でつぶれる→無理して働く→つぶれる…の繰り返しでドミノ倒しのように悪化していきます。

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はじめは糖尿病の薬として登場し、かなりいぶかられながらもその効果が認められ今では外来通院できる糖尿病患者にはほとんど投与されえいるような薬になりましたtアイ力低下を都のなわずに。体重が減ることが期待されます。糖尿病によって起こった腎不全に聞くことがわかり、ついには糖尿病のない腎不全にも効くことがわかりました。さらに心不全にも効くことがわかってきました。

CKD(Chronic Kidney Disease )=慢性腎臓病の検査や診断を行っています。 毎

上図は阻害薬を内服した人、そうでなかった人の心臓病の発生率を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、心臓病の発生率が内服後年、年・・・と経過するにつれてどんどん下がっていき差がついていることが伺えます。これまで糖尿病の薬でこれだけ心臓病の発生率を低下させた薬はありませんでしたので、とても大きなインパクトがありました。

SGLT2阻害薬は心不全でも腎障害でも頼りになるマルチプレイヤー

今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。

美容皮膚科のA&Oクリニック(大阪)TOP · メディア · ブログ; メディカル ..

体重減少:フォシーガは糖尿病患者の体重を減少させる効果が臨床試験で確認されており、非糖尿病の患者においても体重減少効果が期待されています。特に腹部肥満などの部分痩せにも効果があることが報告されています。

(2021.04.01更新) SGLT2阻害薬とは2014年から新しく使われるようになったお薬です。当院ではフォシーガ ..

※長らくCKDの新たな治療薬は出てこなかったので、フォシーガの登場に関して腎臓専門医の世界では大きな注目を集めることになりました。