ニキビ跡までの治療は、イソトレチノインの微量調節と抗菌保湿外用剤の併用で、年単位での治療も可能です。
最も多く起こる副作用は、患部のかゆみ・赤み・乾燥・皮むけです。特に使用開始1~2週間程度はピリピリした刺激・赤みが出やすい時期です。エピデュオは患部を薄く剥がす作用があるため、乾燥や皮むけはどうしても起こってしまいます。基礎化粧品を高保湿なものに変えるなど工夫が必要になることが多くあります。同様の作用から日焼けするとシミになりやすくなりますので、エピデュオを使用している間は日焼け防止の徹底をおすすめします。
またエピデュオを使用中、皮膚炎を起こすことがあります。単純な赤みではなく、強い痒み・熱感・腫れを伴う場合は使用を中断し医師に相談してください。
その他稀にではありますが、水疱・ヘルペス・コレステロール量の変動などが報告されています。違和感があれば、我慢せず病院に連絡してください。
イソトレチノインは治りにくい中等症~重症ニキビに対して非常に有効な治療です。95% ..
アダパレンは毛穴の角質生成そのものを抑制することで、結果的に毛穴のつまりを取り除いていきます。過酸化ベンゾイルは詰まっている角質を非常に薄く剥がしていきます。この両成分を含むため、エピデュオは白ニキビ・黒ニキビ・微小面ぽうという毛穴のつまり(ニキビ予備軍)に有効です。さらに過酸化ベンゾイルに抗菌作用があるため、赤ニキビにも効果がありマルチに使いやすい薬です。ただし、赤ニキビのように内部で炎症が起こっている場合には、抗菌剤を併用した方がより効果的です。
発売前の臨床試験では12週間塗布することで総ニキビ数が82%減少しています。アダパレン・過酸化ベンゾイル単体ではそれぞれ68.6%・81.6%の減少率であるため、それぞれ単体よりもエピデュオの方が有効性が高いことがわかります。
効果が出るまでの期間は同時に使う内服・外科治療にも左右されますし、個人差もあります。すぐに効果が出ないからといって自己判断で中断してしまうと、かえって悪化することもありますので注意してください。
エピデュオは夜寝る前に1回塗布するお薬です。基礎化粧品との順番は大体、
①化粧水→ゲル(ゲル状の保湿剤や美容液、エピデュオなど)→保湿クリーム
②化粧水→保湿ローション→エピデュオ
のどちらかが一般的ですが、エピデュオを塗る範囲や基礎化粧品のテクスチャ(ローション・乳液・クリームなど)により順番が変わります。また、エピデュオと同時に保湿剤も処方された場合は、基礎化粧品を一部中断する必要もあります。誤った順番で塗布するとエピデュオや基礎化粧品の吸収が低下する可能性がありますので、医師によく確認することが大切です。
エピデュオを使う上で最も重要なこと、それは「妊娠中は使用不可」という点です。
主成分のアダパレンは、動物実験において奇形の報告があります。動物実験では他にも乳汁へ移行することが確認されているため、授乳中の人も避けることが望ましい薬です。
こたろクリニックでは赤いニキビ跡についても治療を行っております。ピコジェネシスはロングパルスYAGレーザーで赤みに作用して、熱を発生することで赤みが薄くなっていくのと同時に美肌効果や産毛が消失していく効果があります。
繰り返し治療することが前提のレーザーでして、10回ぐらいで赤みがだいぶ薄くなっているのを実感できます。
アゼライン酸クリームを併用をすることで赤みが早く薄くなります。
エピデュオなどの保険のお薬ではニキビ跡は治すことができません。保険適用外の ..
それ以外は、大きな副作用はありません。例えば肌が乾燥する・唇がパリパリする・人によっては髪がパサつくと仰る方もおられます。脱毛、髪の毛が抜けやすくなる副作用もありますが、イソトレチノインによる脱毛、つまり薬剤性の慢性休止期形式脱毛症においては薬をやめると回復することが殆どです。しかし回復が非常に遅い・理由は不明ですが回復しにくい、という方がいるのもまた事実です。
実は多くの薬に脱毛の副作用が報告されており、あまり過度に恐れる必要はありません。例えば低用量ピルにも薄毛のリスクは報告されています。