G.I.ジョーフィグゼロ 1/6 スネークシュプリーム・コブラコマンダー
くわえ煙草ならぬくわえ葉巻。全身これ鋼のような肉体。そして、どんな窮地に陥っても、軽口を叩ける余裕は、いかにも新鮮。ジャンプ黎明期にコブラのとりこになった方も多くおられるのでは?
「いるさっ ここにひとりな!!」 とは、寺沢武一著「COBRA」の「地獄の十字軍(ヘル・クルセイダース)」に登場するセリフ。
こうして実写映画化実現に向け、ハリウッドのスタジオへの売り込み方を図りつつ、日本での展開に影響が起きないようにするという調整が開始された。現在はホラー作品を中心にハリウッドで活躍するフランス人監督で、やはり熱心なコブラフリークの一人であるアジャ監督が中心となって企画が進められ、今年になって、フランスの有力スタジオOnyx Film社も参加。バラエティー誌に掲載されたイメージも、このスタジオが製作したものだ。
『COBRA 大解剖』と言うからには、主役のコブラ。そして、その相棒のレディはもちろん、敵味方ひっくるめたキャラクター解説、エピソード解説が軸になっている。しかし、+αがすごい。
フラグブレイカーや鬱フラグクラッシャー、鬱クラッシャーズが登場した際に使われる感嘆詞。 元ネタはコブラ>コブラ(COBRA) ..
実現に至るかはまだわからないが、公開されたイメージカットのクオリティーからは、スタッフの実写映画化に向けた熱いが伝わってくるよう。ハリウッドでの映画化を望んでいたという寺沢氏はじめ関係者の積年の思いが実現し、ハリウッドのスクリーンで暴れ回るコブラとレディの姿を、最高の形で見られるその日を、楽しみにしたい。(編集部・入倉功一)
「コブラ」は1978年から連載が開始されたSFマンガで、寺沢氏のデビュー作。鋼のように強じんな肉体を持ち、左腕に隠し持ったサイコガンと葉巻がトレードマークの宇宙海賊コブラの活躍を描く。アメコミのようなタッチの作画に、西部劇とSFが融合したクールな世界観、さらにコブラの相棒・レディをはじめとするセクシーなヒロインたちの存在、そして何といっても、常に笑みを浮かべてジョークを口にしながら、どんなピンチも屈強な精神と肉体で乗り切る主人公・コブラの魅力が絶大な支持を集め、現在も国内外を問わず、多くのファンを獲得し続けている。
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取り上げた3つのセリフ以外にもコブラにはクールで洒落た名セリフが多い。なかでもX(旧ツイッター)を中心に見かけるのが、保安官ジェフとの会話を置き換えた「知らんのか」パロディだ。元ネタは短編『リターンコブラ』で、盛大なドンパチがひと段落した後、「あと2時間で夜が明ける」と語るコブラにジェフが「(それで)どうなるのか」と尋ねるシーン。それにコブラは「知らんのか」「日が昇る」と返すのだが、ごく当たり前なことをキメ顔で返答するコブラのこのコマを使い、セリフを変えてパロディが行われるようになった。
まず、目を引くのは荒木飛呂彦の応援メッセージ。今や社会現象にもなりつつあるコミック『JOJOの奇妙な冒険』。「ジャンプだったらこれしか読まない!」と言う方もいるくらいの看板な長期連載作品。「ジョジョ立ち」「スタンド使い」独特なデザインと力強いペンタッチ。唯一無二な世界感を持つ漫画家の筆で、コブラのあのキャラが!?実際に、これは本書を取ってみて、確認してほしい。まさに、このムックでしか見られない最高のコラボだ!
みたいな服を身に付けた美女寺沢武一少女マンガ→手塚プロ→独立→体調不良、病魔簡単なエピソード紹介鋼のような胸、金メダルでオセロができる……
また、コブラの宿敵クリスタル・ボーイとの会話も秀逸だ。サイコガンで厚さ4インチの超マイクロ鋼でできた壁をぶち破ったコブラは、クリスタル・ボーイと対峙するなり「オレをさがしてたんだろう? もっとうれしそうな顔をしろよ」と言い放つ。その後もサイコガンを放っておきながら「ノックをすべきだったかな」と悪びれもなく言うコブラにクリスタル・ボーイも「いいさ オレときさまの仲だ」と返すなど、会話だけ聞くならまるで友人同士のそれである。
なにより、無駄な力が入っていない自然な造形が見どころ。すぐにも駆け出しそうな、存在感あるクオリティに仕上がっています! 溢れ出るコブラの漢らしい魅力をご堪能ください!
鋼の体のレディーさえも体温を感じさせる色っぽさですよね)とは ..
もともと私はコブラの短編が好きだ。と言うのは、長編になると「コブラのスーパーマン性」が前面に打ち出されているので、なんとなくマンネリな印象を覚える。私にとって、コブラとは、肉体的にも優れているが、「頭でも勝負できる」男だと思っている。例えば、最初のエピソード『イレズミの三姉妹』に出てきた様々な仕掛けがそうだし、あるいは、サイコガンの砲撃に耐える戦車を、コブラは見事に頭脳プレイで倒すエピソードもある。そのような、トリッキーだけど、まるで星新一のショートショートでも見るような斬新さ、アイディアの宝庫は、短編にこそあると思う。