とにかく「柔らかい打感」コブラ 「KING TOUR」アイアン


新しいコブラ「KING Tour」アイアンには、『Thru Slot Speed Pockets(スルースロット・スピードポケット)』(テーラーメイド)や『Super Metal L-Face Inserts(スーパーメタルLフェイスインサート)』(タイトリスト)のような画期的なイノベーションはない。しかし、同時に爆発的な飛距離を約束しているわけでもない。


【2020年モデル】コブラ KING MIM Tourアイアンが発売開始

新コブラ「KING Tour」アイアンは、鍛造(フォージド)でも鋳造(キャスト)でもない。実際、『金属射出成形(MIM)テクノロジー』を使った初のフルアイアンなのだ。

コブラとパルマテック社はすでに「KING MIM」ウェッジの開発で協力しているため、パルマテック社の見地が関連しているのは当然だ。

2020年の12月12日に日本で発売になったコブラの最新モデル「KING TOUR MIM」アイアンを大古場プロが徹底試打検証しました!

・コブラの新「KING Tour」アイアンは、『Metal Injection Molding(MIM:金属粉末射出成形)』という製造手法を用いて作られた最初のアイアン。

「King Tourアイアンは、市場に出回っているどの鍛造アイアンよりも柔らかい。ショートゲームではソフトな感触と一貫性が重要だが、アイアンセット全体でこれらを最適化することで、ゴルファーは多岐に渡るショットパフォーマンスを向上させることができる。」とは、コブラ研究開発部門 副社長のトム・オルサブスキー氏。

KING TOUR MIM アイアン 6本セット [NS PRO MODUS3 TOUR 105 フレックス:S]のレビュー・評価 ..

また、新コブラ「KING Tour」アイアンは、決して一芸に終わらない。上級者向けキャビティバックアイアンであるため、上級プレイヤーに役立つと思われる特性も備えている。

「KING TOUR」アイアンは、10月30日から小売店およびコブラのウェブサイトで販売されている。標準セットは1,299ドル。

とにかく「柔らかい打感」 ~コブラ「KING TOUR」アイアン

注目の最新ギアを紹介&プレゼントするGG&G(ゴルフグッズ&ギア)。今回取り上げるのは、特殊な製法で柔らかな打感を実現したコブラのアイアン。性能はいかに――

巷ではまた新しいSNSが流行っているらしいが、われわれオジサンたちはようやくオンライン飲み会に慣れたばかり。妻に「子供みたい」と笑われながら毎週末の開催を心待ちにしている。話題はもちろんゴルフで、前回はアイアンの打感についてだった。やっぱり打感といえば軟鉄鍛造だろうという話から、「先日試打したコブラ『キング ツアー MIMアイアン』は軟鉄鍛造を超えている」という試打インプレに、一同興味津々となった。

「それは軟鉄鍛造でも軟鉄鋳造でもないんだけど、打った瞬間、声が出たよ」という。“MIM製法”というが、皆いい感じで酔いが回っていることもあり、詳細不明のまま終了した。

翌朝、気になって検索してみた。MIM製法とは粉末状の金属をベースとした素材を金型に射出し、焼結して成形する製造法らしい。小型で複雑な形状の金属加工に適しており、高い精度と強度を備え、これまでの製造法ではできなかった複雑な形状と精密な造り、軟らかい打感を生み出せると書いてある。精密で、軟鉄鍛造並みかそれ以上の打感を実現するという文言が気になり、試打してみた。

打感を試す前に構えたときのコンパクトな形状、スマートで端正なルックスに心を惹かれる。アドレスがピタリと決まった。この時点ですでに心のなかで「合格内定」が出てしまう。打ってみると、本当に軟らかい打感に驚く。そしてフェースの真ん中で打ちやすい。トウ側にタングステンウェートを置くことで、重心を中央寄りにし、安定したショットが打ちやすい構造になっているようだ。早速購入し、いつものゴルフ仲間に早く自慢したい気持ちを抑え、週末のオンライン飲み会まで耐えることにする。そこで次回のゴルフの計画を練ることにしよう。


金属射出成形(MIM)製法、コブラ『KING TOUR MIM』アイアン

コブラのアイアンは現在、「KING フォージドテック」「KING フォージドテック ワンレングス」の2機種、「KING ラッドスピード」「KING ラッドスピード ワンレングス」の2機種、そして「KING ツアー MIM」の1機種、合計5機種がラインナップされています。

特徴的なのは「ワンレングス」といって、シャフトの長さが同じアイアンセットがあることです。これは契約プロであるブライソン・デシャンボーが愛用するワンレングスアイアンのアイディアを採用したものです。

コブラのアイアンは、テクノロジーを駆使した複合構造に特徴があります。斬新なアイディアで機能性を高め、また「アーコスキャディ」という、自分のラウンドデータを集積し、AIでアドバイスを貰う事ができるデバイスも装備されています。

【関連】

【ギア情報・評価】KING MiM ツアー アイアン(コブラゴルフ)

コブラのアイアンは、初の3Dプリント技術によるパーツをヘッドに採用し、最適重心設計を追求した「KING ラッドスピード」と、クラシックな外観に中空構造を採用した中上級者向けアイアン「KING フォージドテック」があり、それらにそれぞれアイアンセット内の長さが全て同じ『ワンレングス』モデルがラインナップされています。

『ワンレングス』アイアンは、他のメーカーにはほとんどラインナップされていないので、『ワンレングス』が使いたいということであれば、コブラのアイアンを選ぶことになるでしょう。

【リッキー・ファウラー使用モデル】コブラ新作アイアン達が見た目も性能もカッコ良すぎの試打動画【ダワ筋スティック先行予約今日まで 】.

マッスルバックを思わせる外観でありながら、中空構造を採用した「KING フォージドテック」は、7番アイアンのロフト角が29.5度と、中上級者向けアイアンとしてはかなりロフト角が立っており、飛距離性能が高いモデルです。

しかし、新たに発売された「KING ラッドスピード」アイアンは、7番アイアンのロフト角が27.5度と、さらにストロングロフトになっています。

さらに「PWRSHELLテクノロジー」と呼ばれるコブラ独自の設計により、スイートエリアの拡大と優れた初速性能を備えています。コブラのアイアンの中から飛距離性能重視のアイアンを選ぶなら「KING ラッドスピード」が良いでしょう。

コブラ KING MIM TOUR COPPER IRON[JP]

『ワンレングス』アイアンが、コブラのアイアンの大きな特徴のひとつです。『ワンレングス』とはアイアンの各番手の長さが全て同じであることで、ブライソン・デシャンボーはすべての番手を6番アイアンにそろえているといいますが、市販されているコブラの『ワンレングス』アイアンは、7番アイアンの長さに全て揃えられています。

アイアンの長さを同じにすると、どの番手も同じような感覚で打つことが出来るので、番手を変えても同じスイングで打てるのが最大のメリットです。コブラには「ラッドスピード ワンレングス」と「KING フォージドテック ワンレングス」がラインナップされているので、この2機種から飛距離や形状の好みで選ぶといいでしょう。

【リッキー・ファウラー使用モデル】コブラ新作アイアン達が見た目も性能 ..

2022年春時点で販売されているコブラのおすすめアイアンを紹介します。アイアンは現行モデルで4機種あります(※女性用モデル除く)。アベレージゴルファー向けの「KING ラッドスピード」とそのワンレングス仕様。アスリート向けの「KING フォージドテック」とそのワンレングス仕様、そして「KING ツアー MIM」の計5機種です。どれもが高機能で、クラブの性能で恩恵を受けたいゴルファーに向いています。

【試打評価】コブラKING TOURアイアン(2023)|打感・操作性・顔

コブラ「KING ラッドスピード」アイアンは、初の3Dプリント技術によってパーツを製造したヘッドを採用した極めて珍しいアイアンです。複雑な内部構造のヘッドを精密に製造することができる3Dプリント技術を採用することで、理想的な重心設計のヘッドを見事に具現化しました。

優れた寛容性を発揮する理由は、トップラインには前作よりも2g軽量化したブラックカーボンを採用してさらなる低重心化を図るとともに、トゥ側に10g、ヒール側には3gのタングステンウェイトを配置することで大きな慣性モーメントを実現しました。これによりボールが上がりやすく、ミスヒットに強いアイアンとしています。

【クチコミ・評価】キングコブラ SZ アイアン(コブラゴルフ)

コブラ「KING ラッドスピード ワンレングス」アイアンは、「KING ラッドスピード」の『ワンレングス=均一なクラブ長さ』バージョンです。すべての番手がカーボンシャフトでは37.5インチ、スチールシャフトでは37.25インチというふうに、一般的な7番アイアンの長さに統一されています。番手ラインナップは4番アイアン(19.5度)から9番アイアン(37度)、PW、GW、SWがありますが、ウエッジ3本も同様に7番アイアンの長さです。

ヘッドの特徴は「KING ラッドスピード」と同様に優れた飛距離性能と寛容性を備えています。4番〜6番の長めの番手は、ヘッドの入り方が甘くなってもボールにヒットしやすくなるよう、他の番手よりもソール幅が厚くなっています。

・コブラによると、この製造プロセスによりプレミアムフォージド(鍛造)よりも柔らかい打感が実現できるという。

『KING フォージドテック ワンレングス』は、その名の通り、コブラの中上級者向けモデル『KING フォージドテック』のワンレングス仕様です。アイアン番手の長さを全て7番アイアンに統一することによって、アドレスやスイングでの再現性が高くなり、番手間での一貫性や正確性が高まります。長さは「アーコスキャディ」センサーがない場合、37インチ(スチールシャフト)です。

『KING フォージドテック ワンレングス』は、一般的なアイアンとは逆に、長い番手ほどライ角がアップライトになる独自のフロー設計を採用しています。さらに、短い番手になるほど重いシャフトを採用し、同じ長さでありながら、各番手の弾道がさらに最適化するように、工夫された仕様になっているのが特徴です。

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コブラ「KING ツアー MIM」アイアンは、初のMIM製法をヘッド全体の成形に採用したアイアンです。MIM製法とは、粉末状の金属をベースとした素材を金型に射出し、焼結して成形する製造法のことです。この製法により、軟鉄鍛造と同等以上の軟らかい打感を実現します。小型で複雑な形状の金属加工に適した製法であり、正確なショットが求められるアイアンという道具には最適な製造法と言えるでしょう。

そうしてできたヘッドは、コンパクトかつスマートなルックスのキャビティヘッドとなっています。丸みを帯びたシェイプ、ほんの少し感じられる程度のオフセットで、ボールを包み込むような顔をしており、コントロールショットがしやすい印象を持たせてくれます。ロフト角は7番アイアンで33度、この設定からも操作性を重視する中上級者向けのアイアンということがわかるかと思います。

Cobra KING TOUR MIM アイアン【足立店】発行

これまで紹介してきたコブラ アイアン5機種の価格比較表を紹介します。

価格は、モデル別でも変わり、カーボンシャフトとスチールシャフトでも大きく違うので注意しましょう。カーボンシャフトの方が、金額が高価になることが多くなります。

2021年上半期「やさしいアスリートモデル」アイアン決定戦!!

ここまで2022年の最新のコブラアイアンを紹介してきました。

トップラインにカーボンを入れたり、長さが同じアイアン『ワンレングス』をラインナップしたりと、他社にはない独自のアイディアで高機能を実現しているのがコブラのアイアンの特徴です。

かつてグレッグ・ノーマンをはじめとしたプロが愛用していたころも、防弾チョッキに採用されるような当時の最新素材(樹脂系)を採用した『ウルトラミッド』やゲタ履きのFW『バフラー』など多くのアイディアモデルがありましたが、その伝統が今も生きていて、様々なアイディアを積極的に採用しています。

どの番手も同じように打てる『ワンレングス』アイアンも魅力的ですが、ヘッド自体も高機能で、飛距離やミスへの寛容性で大きな恩恵があるモデルです。高機能にこだわった独創的なモデルが、コブラのアイアンの特徴と言えるでしょう。