例えば、グレープフルーツジュースは一部の降圧薬の作用を強める ..
グレープフルーツジュースがシップという肝臓にある酵素の一部を大量に消費してしまうことから、血中濃度が極端に高くなり併用禁忌とされています。本当に避けなければならないものは、製造過程で冷凍して水分を抜くような濃縮した、いわゆる100%濃縮還元グレープフルーツジュースが問題になります。
通常日本製のものであれば大きな影響は少ないと思います。アメリカ製の飲料を飲む場合には問題となるかもしれません。ジュースで薬を飲むようなことが無ければ問題ないと思っています。
摂取後30分経過すれば問題ないとする意見もあります。果実としてのグレープフルーツであれば一個以上食べることはまれと思われますので、同時接種で無ければ問題有りません。クラリスロマイシンなどの薬剤でもグレープフルーツジュースと同様の問題があり、むしろ併用薬の方が問題になります。
グレープフルーツジュースを併用しないようにと注意されている薬剤同士の同時摂取の方が問題になるかもしれませんが、現実的にはあまり注目されていません。処方を受けた後に、薬剤情報提供書などで以上のような疑念が持たれた場合は、速やかに薬剤師さんや処方を受けた医師への確認が必要と思います。
1)強いCYP3A4酵素阻害作用を有する薬剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール、
風邪や腹痛、ケガなどで一般開業医を受診される場合、必ず重症筋無力症であること、どんな薬を服用しているかなど医師に知らせてください。薬のリスト(処方箋)、お薬手帳などを持参するのもいいでしょう。しかしながら、気が付かず禁忌とされている薬や成分が入った薬が処方される場合があります。短期間での服用の場合は、ほとんど多くは自覚症状や悪化もなく過ごす事が多いですが、いつもと違う薬を服用して筋無力症の症状が悪化したり、何かおかしいと感じた時にはその薬を中止して主治医に相談してください。
また、歯を抜くときなどに使われる局所麻酔剤は、全身に影響がでるほど大量に使わない限り、局所麻酔剤の副作用で筋無力症を悪化させることはないと思われますが、薬には個人差があり、少量の麻酔薬でも悪化する場合もあります。筋無力症はストレスに大きく左右されるため、処置の際の痛みや不安などで症状が悪化する可能性はあります。
最近の傾向として、歯科(開業医)で歯を抜いたり歯茎を切開するなど大がかりな治療が必要となる時には、その治療を大きな病院に紹介して行われる事が多くなってきています。
抗生物質の中には、肝臓での代謝を受けず未変化体のまま腎臓から排泄される薬剤が数多くあります。
腎臓の機能の低下した患者さんにとって、このような薬剤は体外へ排泄されにくく、体内の薬の血中濃度は健常人に比べて高くなります。未変化体で排泄される薬が体内に長く留まることは、効果が強く出過ぎたり、さらに副作用も強く出やすくなったりします。このことから腎臓の機能の低下した患者さんでは服用量や服用回数の調節が必要になります。
(腎臓と薬については、をご覧下さい。)
抗生物質の中には免疫抑制剤の血中濃度に影響を与えるものがあります。 ..
グレープフルーツを摂った後は、少なくとも服薬まで24時間はあけましょう。3日間の間隔があれば、通常の量の薬を飲んでも大丈夫です。
抗生物質の中には免疫抑制剤の血中濃度に影響を与えるものがあります。
免疫抑制剤と抗生物質の相互作用で特に注意が必要な組み合わせは、
免疫抑制剤では、タクロリムス(グラセプター®、プログラフ®)、シクロスポリン(ネオーラル®)と、
抗生物質では、クラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド®)、エリスロマイシン(エリスロシン®)です。
クラリスロマイシン,エリスロマイシン等)で血中濃度が上昇し,ふらつき,眠気を ..
また、薬の作用には影響はありませんが、オレンジジュースやスポーツドリンク、乳酸飲料など酸性の飲み物とマクロライド系の抗生剤(クラリスロマイシンなど)を混ぜると薬の苦味が増して飲みにくくなります。お子様に薬を飲ませるときは気をつけてください。
粉薬の効果に影響を与える心配がないのは、たしかに、水にとく方法です。なるべく少なめの水にとかして、できれば1回で口に含ませ、ゴクンと飲ませてから水で口直しするのが理想的です。粉薬に何滴かの水を加え、ペースト状にして口の中(ほおや上あご)に塗りつけて水を飲ませる方法もあります。水のかわりに単シロップを使うと飲みやすくなります。私の勤務していた病院の小児病棟では、針のついていないプラスチックの5ml注射器に単シロップを吸って粉薬の包装の中で粉をとかして注射器に再び吸い、子どもの口の中に注射器でそのまま注入していました。子どもは口を閉じて注射器をしゃぶりながら飲んでくれるのでほとんどの場合に成功します。単シロップや注射器は、医師に相談すれば入手できるでしょう。「グレープフルーツジュースにとくとよくない」といわれるのは、高血圧や脂質異常症の薬などのことですが、小児では、ほとんど問題になることはありません。一般的に小児の薬の効果という点ではジュースも大丈夫です。私が思いあたるのは、クラリスロマイシンのドライシロップですが、この薬はもともとひどく苦いので一粒ごとにコーティングされています。かんきつ類のジュースやヨーグルトのような酸性のものでは、コーティングが外れて苦味が出るため、不適当なのです。牛乳であれば、クラリスロマイシンも含め、そのような心配はありません。ミルクも同様です。ただ、飲み物に薬が入っていると変な味に気づいて飲み残すので、なるべく少しの量で溶かし、次に薬の入っていない飲み物で口直ししてあげたほうがよいと思います。