ペニシリン系抗生物質(アモキシシリンなど); セフェム系抗生物質(セファレキシンなど); エリスロマイシン; アジスロマイシン


妊娠16週の妊婦から薬の使用について以下のような質問を受けました。どのように答えたらよいでしょうか。「薬を飲むことは,妊娠中は赤ちゃんの奇形の心配があるからいけないのですよね。これからの季節,風邪もひきやすいし心配です」


妊娠中にアモキシシリンの処方を受けた初産の女性(401 名)の ..

妊娠・授乳中の服薬については,さまざまな研究・調査からリスクとベネフィットを考え,治療上必要なものは継続することが多くみられます。しかし一般の方には,胎児の催奇形性や胎児毒性のために妊娠中の服薬は良くないという考えも根強くあるのが現状です。今回は,妊娠中に遭遇する疾患と薬の使用について,助産師・看護師としてどのように対応したらよいのか考えていきましょう。

一方で、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やオピオイド系鎮痛剤は、妊娠中には慎重に使用する必要があり、特にNSAIDs(ロキソニン等)は、胎児の成長に影響を及ぼす可能性があるため、医師の指導に従う必要があります。最終的な判断は医師に任せるべきで、妊娠中にどの薬剤を使用するかについては、医師との綿密な相談が必要となります。

妊娠中にコンジローマが発生すると、出産時に赤ちゃんに産道感染を起こし、喉頭 ..

妊娠中の鎮痛薬についても、慎重に選択する必要があり、特に初期の妊娠段階では、薬物の使用を避けることが推奨されることがあります。妊娠中に一般的に使用が安全とされている鎮痛薬には、以下のものがあります:

妊娠中は、抗生物質の使用を避けることが望ましい場合もありますが、特定の症状や感染症の重症度によっては、医師の監視下で使用する場合があります。一般的に、妊娠中に使用が比較的安全とされている抗生物質には、以下のものが含まれます:

高齢者; 妊婦、妊娠している可能性がある人; 授乳中の人; 小児など ..

妊娠中の薬物使用の胎児への影響は,大きく分けて催奇形性と胎児毒性があります()。催奇形性は妊娠4-15週ごろ,特に重要な臓器が発生する器官形成期である4-7週においてハイリスクであり,最も過敏な時期であると言われています。8-15週は過敏性は低下するものの,まだ注意が必要です。妊娠16週以降は,催奇形性の心配はなくなりますが,胎児毒性について注意しましょう。催奇形性が心配される以前の妊娠3週までは,「All or None」の時期と言われ,この時期に胎児に影響を及ぼす可能性のある薬を使用した場合,「受精卵として着床しない,もしくは流産」という結果か,「妊娠の継続」かのどちらかになります。そして,妊娠継続した場合は奇形等の影響は残らないと言われています。

妊娠中に使用可能な抗生物質と鎮痛剤については、医師と相談して正確な情報を得ることが重要で、一般的なガイドラインを示しますが、個々の状況に応じて医師の指示に従う必要があります。

アモキシシリンの効果は?使用上の注意や飲み合わせについても解説

西島, 川名らは, 経口アモキシシリンまたはアンピシリンによる妊婦梅毒の治療に関して全国的な多施設後ろ向き研究を実施し, 活動性妊婦梅毒80人のうち, 21%が先天梅毒をきたしたことを報告している12)。妊婦梅毒早期26例では, 先天梅毒症例率は0%で, 妊婦梅毒後期45例では, 先天梅毒症例率は33%であった。少なくとも出産の60日前に治療を開始した57人の妊婦梅毒患者のうち, 先天梅毒発生率は14%であった。この研究により, 経口アモキシシリンまたはアンピシリンは, 妊婦梅毒後期では先天梅毒発生を予防するのに効果的ではなかったが, 妊婦梅毒早期では先天梅毒発生をある程度予防できた可能性があることが明らかになった。これらのことから, 先天梅毒予防のために, 日本でも注射用ベンザチンペニシリンG筋注(単回)の早期の臨床再導入が強く望まれる。

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会の「産婦人科診療ガイドライン-産科外来編2017-」11)には, ①妊娠初期に病原菌であるT. pallidumと交叉抗原性を有する脂質, カルジオリピンを抗原とする非特異的検査(STS: serological test for syphilis)と, T. pallidumそのものを抗原とする特異的検査(TPHA法, FTA-ABS法のうち1法)を組み合わせてスクリーニングを行う, ②妊婦で感染があったと判断された症例では, 病期分類を行い, 治療不要と考えられる陳旧性梅毒と明らかに診断される例や治療歴がありSTS法抗体価8倍以下かつ特異的検査法陽性例以外は速やかにペニシリンを中心とした抗菌薬投与を行う, ③抗菌薬治療を行った妊婦では妊娠28~32週と分娩時にSTS法を行い, 治療効果を判定する, ④抗菌薬治療を行った妊婦では妊娠中期に超音波検査を行い, 胎児肝腫大, 胎児腹水, 胎児水腫, 胎盤の肥厚の有無を確認することが示されている。


アモキシシリンカプセル250mg「日医工」[感染症]の基本情報

梅毒は, 代表的な性感染症(STI)の1つであり, 妊娠中および出産中に母親から児に感染する可能性がある。梅毒の母子感染は先天梅毒を引き起こし, 流産, 死産, 新生児死亡, 早産, 低出生体重, さまざまな先天異常および罹患率などの深刻な結果を引き起こす。世界保健機関(WHO)の推定では, 2016年には世界中で988,000人の活動的な梅毒の妊婦と611,000人の先天梅毒症例が報告されている1)。また, 梅毒は死産の感染原因の第2位を示している2)

商品詳細 · ペニシリン系抗生物質 · 妊娠中でも安全に服用可能 · 歯科での処方が多い · 梅毒・淋病などの性病治療にも.

A:たしかにお母さんが服用した薬の一部は母乳に入り込むため、赤ちゃんに影響をあたえる可能性があります。ところが最近はいろいろな調査研究から、危険度の高い薬はほんの一部で、その他の薬はあまり影響しないことがわかってきました。
ほとんどの薬の添付文書には「投与する場合は授乳をさけさせること」と記載されています。このため、多くの医療機関で「薬を処方しますから、その間は授乳を控えてください」と指導されている場合が多いようです。
しかし、ほとんどの薬は母乳に伝わる量もわずかです。たとえば感染症によく用いられる抗生物質パセトシン(R)(成分名:アモキシシリン)の場合、赤 ちゃんが母乳を介して摂取する量は、赤ちゃんが実際にパセトシンを処方され服用する量の1%以下と推測されるため、問題が発生しにくいと考えられていま す。
授乳中に安全に使用できる薬は「国立成育医療センター」のホームページに紹介されていますので、参考にしてください。

FAQ 助産師・看護師による妊婦への服薬指導(山内愛) | 2010年

A:妊娠中は、服用して吸収された薬の成分が血液を通じて胎盤に伝わります。受精した卵子が細胞分裂を繰り返しながら、少しずつ人間の体になる過程で薬が悪い 作用をもたらすことを「催奇形性」といいます(サリドマイド薬害が代表的)。妊娠後期になり、胎児が大きくなる時期に及ぼす悪影響は「胎児毒性」といいま す。
しかし、かぜ薬、頭痛薬、胃薬などを常識的な範囲で使用している限り、まず問題ないでしょう。抗がん剤など一部の薬をのぞき、市販薬には危険性の高い薬はありません。
大事なことは妊娠を希望しているとき、妊娠の可能性があるときは、不必要な薬を飲まないことです。無用な心配もしなくてすみます。どうしても薬が必要な ときは、必ず医師や薬剤師の指導のもとで使用してください。慢性疾患で薬を使用している方が妊娠を希望する際は、事前に主治医とよく相談しましょう。より 影響の少ない、安全な薬に変えることもできます。

○ アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びラベプラゾール ..

この記事では、妊娠中に服用できる・またはできない薬をまとめてご紹介しました。
妊娠中は、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、薬の使用には特に注意が必要です。
たとえば、妊娠初期に服用すると胎児の器官形成に影響を与える可能性のある薬物や、妊娠後期に服用すると陣痛を引き起こす可能性のある薬物などがあります。
特に妊娠中に飲んではいけない薬については、医師の指示がない限り服用しないよう十分に気をつけましょう。

Q:かぜをひいて市販薬を飲んだのですが、後から妊娠がわかりました。お腹の赤ちゃんに影響がないか心配です。大丈夫.

妊娠中に飲める薬には、一般的に鉄分補給や貧血改善のためのサプリメント、母体の健康を維持するためのビタミン剤、風邪やインフルエンザの症状を和らげるための解熱剤・鎮痛剤などがあります。
しかし、それでも妊娠中に服用していい薬は限られており、医師と相談してから服用することが必要です。
また、自己判断で市販薬を服用することは避けるようにしましょう。
何か不安な点があれば、医師に相談することをおすすめします。

アモキシシリン水和物(アモリン・サワシリン) – 呼吸器治療薬

自然流産率は15%,胎児奇形の自然発生率は約3%であるのに対し,薬剤が奇形発生の原因となるのは全奇形のうちの1-2%であり,非常に少ない確率となっています。とは言っても,一部の薬剤には催奇形性がわかっているものや,催奇形性が問題となる器官形成期を過ぎての暴露によって,胎児の発達や機能に障害を引き起こす胎児毒性が問題となる薬剤もあり注意が必要となります。一方,妊娠以前から慢性疾患などで薬を服用している場合,妊娠を機に安易に休薬することは,疾患そのものの悪化などのリスクが発生します。したがって,臨床では有益性が危険性を上回ると判断されれば,薬の使用は継続されます。