添付文書上、リザベンとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。


【質問】トラニストを服用している患者でオロパタジンの併用がよくないとのことでモンテルカストに変更になった患者がいました。投薬時、恥ずかしながら理由が分かりませんでした。ネットで調べたところ下記の理由が分かりました。第2世代抗ヒスタミン薬にはケミカルメディエーター遊離阻害作用があるため併用できません。ただ、実務上、複数の抗ヒスタミンの併用はありますので、そのことを考えるとなぜダメなのかが分かりません。


症状が強い場合は他の薬と併用するとより効果的です。 裏面へ続く↓

【A】第2世代抗ヒスタミン薬の多くは、ケミカルメディエーター遊離抑制作用がありますが、その作用は弱いとされています。( 鼻アレルギー診療ガイドライン2023)

花粉症の方にとっては憂鬱な季節となりました。2~5月にくしゃみ・鼻水や目の痒みで来院される方はほぼスギ花粉症であり、一部はヒノキの影響も加わって6月にかけても症状が続きます。当院では以前から軽度~中等度の症状の方には、眠気の少ないフェキソフェナジン(商品名アレグラ)を、天気によって症状が強くなる時にはステロイドが少量配合されたセレスタミン(商品名)を併用する方法をおすすめしていました。フェキソフェナジンでは効果がないという方には、やや眠気が強くなりますがオロパタジン(商品名アレロック)やタリオン(商品名)をお出しすることもありました。希望者には抗アレルギー作用がより強く逆に眠気もおきにくいザイザルを処方しますが、ジェネリックがないので値段が高いのが難点です。ピラノアやデザレックスなどの1日1回投与ですむ新しい薬も発売されています。目の痒みが強い場合には点眼薬も処方します。基本的には抗ヒスタミン薬の入ったザジテン点眼薬やリボスチン点眼薬・リザベン点眼薬を使いますが、小児では目にしみるという場合があり、小児にはケミカルメディエーター遊離抑制薬のインタール点眼薬またはパタノール点眼薬をお出しします。コンタクトを使っている方にはアレジオン点眼薬がおすすめです。内服で眠気が強い方はステロイド点鼻薬がおすすめであり、フルナーゼ点鼻液とアラミスト点鼻液が一般的ですし、フルナーゼには小児用もあります。鼻閉症状が強い方にはナゾネックス点鼻液が最も効果が高いようです。点鼻液が液垂れをおこして顔のお化粧がとれてしまうことを気にされる女性では、ご希望があればパウダースプレーの点鼻薬をお出しします。妊娠中の方では基本的には局所的作用のみの点眼薬・点鼻薬を使うことが中心となりますが、症状が強い場合に内服として小青竜湯という漢方も処方します。眠気が強くなるため内服薬を嫌い、点眼薬・点鼻薬の煩雑さを避けるために、注射を強く希望される方には、ステロイド薬の筋肉注射を臀部に行っています。また即効性はないのですが、花粉症の体質を変えるアレルゲン免疫療法も行っています。これはスギ花粉のエキスを毎日舌下する「舌下免疫療法」と言い、花粉症のシーズンに合わせて前年の秋から内服を開始します。今年のシーズンには間に合いませんが、来年は是非楽になりたいという方には今年の秋からの治療開始をおすすめします。花粉症の症状は花粉飛散が終われば症状もおさまってしまう一時期のものであり、花粉症としての診断的な苦労は何もありません。しかし、ダニ・イネ・動物上皮や、卵・果物などの食物にアレルギー反応をおこすような方では、ご希望があればスギの項目以外に、心配と思われる項目を加えて採血してアレルギーの原因を特定することは可能です。花粉症の治療だけでなく、診断についても細かいご希望があればご相談下さい。

通常、成人には1回1g(トラニラストとして100mg)を1日3回 ..

慢性蕁麻疹の第一選択薬は第2世代の抗ヒスタミン薬(非鎮静性抗ヒスタミン薬)で、通常量で効果不十分な場合、他の系統の抗ヒスタミン薬に変更するか(下表)、2倍量までの増量、または2種類を併用する。国際ガイドラインでは、他剤の追加よりも単剤の増量が推奨されている。抗ヒスタミン薬のみで効果不十分な場合、補助的治療薬のロイコトリエン拮抗薬(保険適応外使用)やヒスタミンH拮抗薬(保険適応外使用)を併用することがある(日本皮膚科学会:蕁麻疹診療ガイドライン2018より)。

(抗ヒスタミン薬2種類併用)
組み合わせの明確なデビデンスはない。副作用や相互作用が危惧され、慎重に行う。
(抗ヒスタミン薬とロイコトリエン拮抗薬の併用)
システイニルロイコトリエン(LTC、LTD、LTE)は、ヒスタミンに続く遅延反応に関与し、蕁麻疹の膨疹形成と持続化に関与していると考えられている。抗ヒスタミン薬とロイコトリエン拮抗薬の併用は、効果があるという報告と、効果がないという報告があり、すべての慢性蕁麻疹の患者に有効とはいえない。

~点鼻薬~ 点鼻薬は重症度に応じて内服薬と併用されることが多いです。

アレルギー性皮膚炎、肌荒れ、花粉症などのアレルギー疾患の 検査・治療を行っています。食品アレルギードックも行っています。

花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。

トラニラスト(リザベン), アトピー性皮膚炎 気管支喘息 アレルギー性鼻炎 ..

当院でよく処方する抗アレルギー薬にはアレグラ、クラリチン、アレロック、エバステル、ジルテック、ザイザルなどがあります。 また、喘息などの症状が出る場合もあり、そのような非常に症状の強い患者様にはセレスタミンやリンデロンなどのステロイド薬を短期間のみ頓用で使用してもらうこともあります。
実際に花粉症である私が、薬を飲んだ印象をあげてみました。

抗アレルギー薬の点眼薬(パタノール、リボスチン、リザベンなど)を使用します。
目のかゆみが特に強いときはステロイド点眼薬(フルメトロン)を短期間併用します。
点眼薬では眠気が出ることはほとんどありません。


ケミカルメディエーター遊離抑制薬 インタール®、リザベン ..

第一世代と第二世代抗ヒスタミン薬の主な薬剤

第一世代:レスタミン(ジフェンヒドラミン)、ポララミン(クロルフェニラミン)、アタラックスP(ヒドロキシジン)、ピレチア(プロメタジン)など
第二世代:アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン)、アレロック(オロパタジン)、エバステル(エバスチン)、クラリチン(ロラタジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ジルテック(セチリジン)、タリオン(べポタスチン)、デザレックス(デスロラタジン)、ビラノア(ビラスチン)、ルパフィン(ルパタジン)など

ロイコトリエン受容体拮抗薬の主な薬剤

キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)など

尚、現在は、副作用の関係もあり、抗ヒスタミン薬では第二世代が主に使われていますので、以下には第二世代に関してまとめてみました。
また、総合感冒薬のPL顆粒やPA錠には、第一世代の抗ヒスタミン薬(プロメタジン)が混合されていますので、眠気が強くでるようですし、抗コリン作用で、口渇や便秘、排尿困難などの症状がでる場合もあるようです。

内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。 ..

花粉症に使われる注射にはケナコルト注射(筋肉注射)とノイロトロピン注射(静脈または筋肉注射)があります。
ケナコルトはステロイドの注射で3カ月程度の持続効果があります。
ただし、女性の患者様には月経が遅れるなどの副反応が出る場ありがあります。
ノイロトロピン注射は2-3週程度の持続効果で男性、 女性ともに大きな副反応はありません。 現在、幅広い多くの薬が発売されており、まずはお薬による治療をお勧めします。
ただし、花粉症がひどくなる年は内服のお薬だけではコントロールができない方や職業柄内服が難しい方には注射の治療も行っております。
詳細はお電話にてお尋ねください。

アレグラは、TVのCMでもありますね。薬の名前は聞いたことがある方 ..

花粉症症状軽減、気管支喘息、慢性蕁麻疹にヒスタグロビン注射を行っております。

医療用医薬品 : リザベン (リザベンカプセル100mg 他)

リザベンの抗アレルギー作用は、抗ヒスタミン作用によるものではなくケミカルメディエーター遊離抑制作用によるものです。そのため、リザベンによる治療は対症療法というよりアレルギー性疾患の原因療法に近いものと考えられています。
また、リザベンはアレルギー性の炎症を抑制して気道や鼻粘膜などの過敏性を改善する作用を有するため、アトピー性皮膚炎だけではなく、気管支喘息やアレルギー性鼻炎に対しても優れた臨床効果を発揮します。
なお、リザベンは日本において唯一の経口ケロイド・肥厚性瘢痕治療薬です。

クロモグリク酸ナトリウム(インタールR) トラニラスト(リザベンR) ..

リザベンは、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、、ケロイド・肥厚性瘢痕に適応があります。
小児にも投与できますが、小児が服用できるのは細粒とドライシロップのみです。一方、成人が服用できるのはカプセルと細粒のみです。
各剤型の用法用量は以下のとおりです(下表)。

【質問】トラニストを服用している患者でオロパタジンの併用がよくないとのことでモンテルカストに変更になった患者がいました。

気管支喘息 慢性蕁麻疹 アレルギー性鼻炎(花粉症含む) などのアレルギーの軽減

抗アレルギー薬(眼科用外用剤)の解説|日経メディカル処方薬事典

リザベンには、カプセル・細粒・ドライシロップの3つの剤型があります。
カプセルおよび細粒は、そのまま水あるいは白湯で服用してください。細粒はわずかに甘く、ニオイはほとんどありません。
ドライシロップは、1回量を服用直前に水に溶かし、全量を飲み切るようにしてください。ドライシロップの2倍量の水を加えて振り混ぜると、うまく均一に懸濁できます。なお、ドライシロップは甘みがあり、ニオイはほとんどありません。

アトピー性皮膚炎については、単体での使用ではなく、西洋薬と併用することで改善効果があるとされています。

リザベンの成分に過敏症の既往歴がある方は、服用を避けなければなりません。また、妊娠中(特に約3ヵ月以内)の方や妊娠している可能性のある女性の服用は、禁忌とされています。これは、動物を対象とした試験で、骨格異常例の増加が認められているためです(大量投与時の結果)。
なお、腎機能障害またはその既往歴がある方・肝機能障害またはその既往歴がある方については、腎機能または肝機能の悪化をまねくおそれがあるため、慎重に投与の可否を検討します。

アレグラ錠 60mg の効果が無く、ニポラジン錠 3mg + オノンカプセル 112.5mg に ..

抗ヒスタミン薬には現在、第一世代第二世代があります。
第一世代抗ヒスタミン薬は、抗ヒスタミン作用だけでなく、眠気、または、口渇や便秘、排尿困難などの抗コリン作用もあります。
第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代と比べて眠気が弱く抗コリン作用も少ないことが特徴です。

抗ヒスタミン薬以外に、アレルギー性鼻炎に効果があるロイコトリエン受容体拮抗薬は、特に鼻閉(鼻づまり)に効果的です。

併用療法から、外用薬、減感作療法など沢山の選択肢の中から皆様に最適な治療を ..

リザベンのおもな副作用として報告されているのは、発疹、食欲不振、腹痛、下痢、貧血、頭痛、眠気、めまいなどです。
その他、ごくまれに以下のような重篤な副作用が発生することもあります。

例:ザジテン、エバステル、アレグラなど。市販薬ではアレグラFXや ..

これらの副作用は、服用した場合に必ず起きるものではありません。ただし、症状によっては投与を中止するなど適切な処置が必要になることもあります。したがって、リザベンの服用にともない体調に変化が生じた場合は、早めにご相談ください。

なお、ステロイドが含まれている内服薬以外であれば併用可能です。

リザベンは、気管支拡張薬や抗ヒスタミン薬、ステロイドなどとは異なり、すでに起こっている発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではありません。発作時や症状悪化時には他の薬剤の追加が必要になる場合も少なくないため、ご承知ください。
なお、リザベンを季節性アレルギーの治療に用いる場合は、症状があらわれる直前から投与を開始し、アレルギーシーズンの終了時まで服用を続けることで症状の軽減が期待できます。
したがって、毎年決まった時期にアレルギー症状に悩まされている場合は、症状が始まる前に受診して早めに治療をスタートすることをおすすめします。