3.原因(抗原)が証明されないが鼻炎症状があるとき(血管運動性鼻炎)


「血管運動性鼻炎」は「アレルギー性鼻炎」と同じような「三徴」を生じますがアレルギー検査をしても特定のアレルギー抗体(アレルギーの原因物質に対する抗体)が見つからず血液・鼻汁にもアレルギー反応が出ません。「血管運動性鼻炎」は周囲の環境に鼻粘膜の局所自律神経(無意識に作用する神経)が過敏に反応して症状が生ずると考えられています。


原因不明の鼻過敏症「血管運動性鼻炎」。 治療には主に抗ヒスタミン薬や点鼻薬を使用する

花粉症で代表されるアレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを起こしますが、これを「アレルギー性鼻炎の三徴」と申します。ところでこれとよく似た症状を示す「血管運動性鼻炎」という病名を耳にしたことがありますか?

アレルギー性鼻炎と同じ検査になります。鼻の診察と問診で診断し、アレルギーの検査(鼻汁検査、採血、皮膚反応テストなど)を行い、好酸球やアレルギー反応が見られない場合は、血管運動性鼻炎と診断されます。

血管運動性鼻炎は、アレルギー性鼻炎や花粉症と同じ症状が起こるのにハウスダストやスギ花粉などのアレルゲンが見つからないタイプの鼻炎です。

まだ、ハッキリとした原因は分かっていません。有力説としては、温度差や何かしらの鼻への刺激物が原因となり、鼻粘膜の局所自律神経が過敏になることで発症すると考えられています。
一般的に自律神経が対応できる温度差は7~8度とされているため、それ以上の温度差があると発症しやすくなります。また、タバコの煙や香料などの化学物質、精神的ストレスなども影響すると言われています。他にも自律神経が乱れる原因としては、不規則な生活リズムや寝不足、食生活の乱れ、飲酒など、さまざまあります。自律神経は体温調節の役割も担っているので、自律神経が乱れやすい人は、血管運動性鼻炎になりやすい傾向があるようです。
また、子どもには少なく、特に中年以降の女性に多いことも分かっています。筋肉量が少ない女性は、体内で熱を作り出す力が弱いため、体温調節がしづらく、血管運動性鼻炎になりやすいのではないかとされています。

以下に「血管運動性鼻炎」の症状を述べますので「アレルギー性鼻炎」との微妙な違いを汲み採ってください。今まで「アレルギー性鼻炎」持ちと信じていた方が実は「血管運動性鼻炎」であるかもしれませんよ。もしそうなら「アレルギー性鼻炎」より対処し易い病気です。「血管運動性鼻炎」は周囲の環境の変化・・・主として冷・暖の変化が引き金となって発症することが多いのです。例えば朝暖かい布団から抜け出た直後からくしゃみ・鼻水などの症状がしばらく続き、食事を終え出勤・登校の頃になると・・・すなわち周囲の温度に慣れてくると症状が治まってくる。逆に夜布団に入って暖まってくると鼻づまりなどの症状がしばらく続く。 暖かい居間からヒンヤリとした台所へ移るとくしゃみが出たり、暑い戸外から冷房の効いた室内に入ると「さわやか」に感ずるよりむしろ鼻がズルズルと不調になる。

寒暖差アレルギー?急な寒さで鼻水 鼻づまり 血管運動性鼻炎の対策は

基本的には、発症原因となる状況を避けることですが、症状は、その環境などに慣れてくると自然に治まります。
治療には、鼻づまりを解消するために、点鼻ステロイド薬が有効とされています。内服薬には、アレルギー性鼻炎に準じた抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬が有効とされます。薬物療法が無効で、症状の強い症例は手術を考慮します。

✅ 血管運動性(本態性)鼻炎:いわゆる寒暖差アレルギー。他に疲労や、ストレス、タバコが原因となることがある。

鼻の疾患「血管運動性鼻炎」 | 日本福祉大学付属クリニックさくら

温度変化に合わせて衣服を調整したり、タバコや香料などの刺激物を避けるなどし、自律神経が乱れる原因を取り除きます。そして、自律神経の調子を整え、血管運動性鼻炎を発症しにくくするために、適度な運動や食生活の見直し、ストレスの発散などを行い、日常生活を改善して、規則正しい生活を心掛けます。

今日は特に「過敏性非感染性」のうち非アレルギー性に含まれる「血管運動性鼻炎」についてご説明します。あまり専門的でない言い方ですがいわゆる「寒暖差アレルギー」と言われるものなどが該当します。


血管運動性鼻炎 ~漢方の基本だけでは難しい・独自の考え方と使い方

□ 温度差(寒暖差)が7度以上になる環境下にいる
□ 運動不足である
□ 過度のストレスを感じている
□ 睡眠不足である
□ 食生活が乱れている
□ 生活習慣が乱れている
□ 中年以上の女性である
※チェックが多い人は要注意!

【No.29】くしゃみと鼻水が多いが原因が分からない!血管運動性鼻炎

血管運動性鼻炎は、周囲の環境の変化などにより、鼻粘膜の局所自律神経の乱れにより起こると考えられています。季節の変わり目や、暖かい場所から寒い場所へ移動したときなど、急な気温の変化が引き金となって発症することが多いため「寒暖差アレルギー」とも呼ばれています。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりで、アレルギー性鼻炎や風邪の初期症状と似ていますが、目のかゆみや熱が出ることはありません。また、咳などの随伴症状があるのも特徴です。
病院では、アレルギー検査をしてもアレルゲンが見つからず、鼻汁や血液にもアレルギー反応が出なかった場合は、血管運動性鼻炎と診断されることが多いようです。
気温の変化の他に、精神的ストレスやたばこの煙など、様々な要因で発症することがわかっています。
また、血管運動性鼻炎は国内においての名称で、国際的分類では原因不明という意味での本態性鼻炎がよく使われるようです。

⇒冷気吸入性鼻炎や血管運動性鼻炎と似たような感じですが、体、手足に ..

自律神経は周囲の環境を強く受けます。驚く・・・ドキドキする。暑い・・・汗がでる、旅行に行く・・・便秘する、などよく経験することです。「アレルギー性鼻炎」はアレルギー抗原に遭遇すれば必ず発症します。一方、「血管運動性鼻炎」は必ずしも発症せず、環境の改善や慣れで克服することが可能です。
疑わしい例ではアレルギー検査を受けられようお勧めします。

このような症状を呈する鼻炎の一部は血管運動性鼻炎と呼ばれています。

自律神経は食生活とも関係しています。自律神経は血糖値を調整する役割も担っており、大量の糖質が含まれた食事をすると急激に血糖値が上がり、自律神経が反応し、血糖値を引き下げます。このような急な変動によって自律神経が乱れてしまいます。

30代女性です。10代のときから血管運動性鼻炎を患っています。鼻水が出ることは少ないですが、とにかく鼻詰まりがひどいです。

「ヒスタミン」は神経伝達物質と呼ばれ、様々なアレルギー反応を引き起こします。ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー症状を改善する薬です。
テレビのCMでよく宣伝されている薬で、一部はドラッグストアでの購入も可能です。第1世代と第2世代に分かれており、第1世代は眠気が強くでるため、第2世代の抗ヒスタミン薬を使用します。
第2世代の抗ヒスタミン薬でも眠気が出やすいものがあり、特に車の運転に関しては禁止されている薬剤もあるためご注意ください。

冬の空気の乾燥と暖房により湿度が 20%以下になって鼻乾燥感・鼻閉が起こるもの(乾

血管運動性鼻炎は,非アレルギー性鼻炎とも呼ばれ鼻粘膜の血管の腫れによって症状が現れる慢性鼻炎の中のひとつの病気です。

いけど風邪ではない・・・といった不調を訴える方が見受けられます。その症状は、寒暖


先ほど述べたように寒暖差アレルギーは自立神経のバランスが乱れて副交感神経が優位になると起こりやすいため、自立神経のバランスを整えることが重要だと一般的には言われています。
具体的には適度な有酸素運動や筋トレによって筋肉を強化し自立神経を鍛えます。
また、ストレッチなどで体の緊張感をほぐして自律神経を整える事も効果的です。また喫煙や排気ガス、化粧品などの化学物質、精神的なストレスなども自律神経のバランスを乱す要因となるので、こうした刺激となる物質をできるだけ避ける、こまめなストレス解消を心がけることも重要です。
ただし、これらのことは一朝一夕にはいかず、

医療機関を受診すると寒暖差アレルギーも通常のアレルギー性鼻炎とほぼ同じ症状ですので同じような薬が処方されます。
その代表的なものが抗ヒスタミン剤やステロイド点鼻薬などです。
ただ、残念ながら通常のアレルギー性鼻炎に比べて寒暖差アレルギーは薬が効きにくい場合も少なくありません。
なぜなら、通常のアレルギー性鼻炎では抗原抗体反応によって放出されたヒスタミンを代表とする化学伝達物質が神経や血管表面のヒスタミンレセプターに結合することによって刺激が伝達されますが、抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンレセプターにヒスタミンが結合するのを阻害することによって知覚神経の刺激伝達を押さえてアレルギー症状を起こりにくくしています。(図2)

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血管運動性鼻炎の原因は、アレルギー性鼻炎のようにアレルゲン(ダニ、花粉、ハウスダストなど)となるものを特定することはできませんが、と考えられています。

急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:くしゃみ、鼻 ..

寒暖差アレルギーは、寒い場所から暖かい場所や暖かい場所から寒い場所に移動した際に、鼻づまり、くしゃみ、鼻水などの症状が現れるアレルギーの一種です。
これは血管運動性鼻炎とも呼ばれます。広い意味ではそれ以外に湿度や気圧の変化、鼻を触るなどの物理的刺激に過敏に反応する場合も含めます。

鼻水の状態(粘度や匂いなど), 考えられる病気, その他の症状

また、症状の表れ方も、寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)と、風邪やアレルギー性鼻炎とでは異なります。それぞれの特徴を以下にまとめました。

交感神経の活動が高まると鼻の粘膜の血管が収縮し、鼻の通りがよくなると考えられています。 運動する.

ロイコトリエンは血管を拡張させ、鼻の粘膜を腫脹させる物質です。ロイコトリエンの働きを抑えることで、鼻閉の改善が期待できます。鼻閉の症状が強い方は抗ヒスタミン薬に加えて、ロイコトリエン受容体拮抗薬を使用する場合があります。

多くの場合、鼻づまり、目のかゆみ、くしゃみなどの症状をともないます。 アレルギー性鼻炎詳しくは

血管運動性鼻炎と似ていますが、高齢の方で鼻づまりがなく鼻水だけが出るタイプだと「老人性鼻漏」の場合もあります。

* この表を見る限り、眠気の副作用がない花粉症、アレルギー性鼻炎の薬は、①ビラノア、②アレグラ、③ ..

さて、血管運動性鼻炎の治療法になりますが、それに特化して確立した治療法があるわけではなく、アレルギー性鼻炎治療薬の流用が現状です。点鼻ステロイド薬、抗ヒスタミン薬、手術などになります。血管運動性鼻炎には副交感神経の興奮が関与しているとも言われているので、生活リズムなどを整えて自律神経のバランスが乱れないようにすることも大事ですし、体を温めるのも良いとされています。