コブラ Cobra KING F9 SPEEDBACK用ウェイト【単品】
ここ最近のドライバーにはなかった感触ですね。フェースにくっつく感触がありながら、しっかりとボールを押してくれる感じ。この感触だけでもこのクラブを試打する価値がありますよ。KING F9ドライバーにはシャフトが3種類用意されており、今回は2種類を試打することができました。「Speeder EVOLUTION for COBRA」は、メーカーが「ストックモデル」と呼ぶ、いわゆる純正シャフト。メーカー純正らしくしなりが大きめで、タイミングの取りやすいシャフトです。キックポイントは中間からやや先端寄りにピークがある印象ですが、シャフト全体がしなるような挙動を示し、比較的どんなタイプのゴルファーでも打てるモデルに仕上がっていました。「ツアーAD VR-6」はメーカー呼称でセミカスタムモデル。こちらも中間からやや先端寄りがしなるタイプのシャフトですが、かなりしっかりしています。強振してもスピンが増えにくいので、ミスに強い直進性の高いヘッドとの相性もよく、振り回していきたいゴルファーに合いますね。ソールのウェイトを入れ替えると重心位置を調整できます。標準ではヘッド後方に重い、前方に軽いウェイトがついており、それを入れ替えることで重心を浅くすることができます。入れ替えて打ってみたら、ややスピンが減ってさらに強い弾道になりました。ただヘッドの基本性能がミスに強いだけあって、ドロップするような低スピンにはなりませんでしたね。個人的には、重いウェイトを前に持ってきて重心深度を浅めにしたほうが効率のいい弾道が打てました。
シャフトやウェイトを入れ替えて打ったデータは下記のとおりです。現在日本では、PINGやテーラーメイド、キャロウェイといった海外ブランドのクラブが人気ですが、コブラのドライバーはそれらと比べてもまったく遜色ない仕上がりでした。特にミスへの許容性は、現在発売されているドライバーの中でもトップクラスでしょう。欲を言えば、もう少し軽めのシャフトのバリエーションがあれば、もっと多くのゴルファーにこのヘッドのよさを体感してもらえるのにと思います。機会があったらぜひ試打してみてください。アスリートゴルファーだけのクラブではないことを体感いただけると思います。
コブラ KING F9 SPEEDBACK ドライバー ~大胆なカラーと形状~
F9 SPEEDBACKの空力特性を証明するため、コブラは競合クラブをロボットテストにかけた。すべてのドライバーがまったく同じ重量になるようにヘッドにウェイトを加え、同じシャフトをつけた。
ここ数年、コブラはあらゆる面で可動ウェイトに取り組んできた。F9 SPEEDBACKは、前部と後部にウェイトを一つずつ搭載している。