キングコブラ会の訪問レッスンで、ブレークダンスの練習に励む和敬学園の子どもたち(7月16日、京都市上京区烏丸通寺ノ内上ル).
インドの見世物の一つに「コブラ踊り」があります。頭にターバンを巻いた蛇使いが笛を吹き、それに合わせてコブラが鎌首をもたげて踊るというものです。
笛を吹いてコブラを巧みに操る蛇使い。蛇使いが笛を吹き始めるとカゴの中からコブラが現れ笛の音色に合わせて踊り出します。
いかにもコブラは音楽が好きで踊っているように見えるのですが、これは人間の勝手な妄想なのです。なぜなら、蛇には耳がなく、音が聞こえるわけがないからです。
では、コブラはなぜ踊っているように見えるのでしょうか。なぜかと言えば、蛇は地面を伝わる振動に非常に敏感なので、この習性が利用されているのです。
これは蛇使いの笛です。インドのラジャスターン地方でコブラを踊らせる楽器で、プンギーと言います。写真のモノは自作で瓢箪と煤竹で出来ています。
蛇使いは、笛を吹きながらカゴを叩いたり、地面を踏み鳴らして、コブラに振動を伝えます。コブラが興奮して鎌首をもたげてカゴから出てくると、蛇使いは、体を左右にゆり動かします。
こうすることで、コブラは怒って蛇使いに飛び掛ろうとし、左右に動き出すのです。だから、コブラは音楽に合わせて踊っているわけではなく、敵を襲おうとしてタイミングを見計らっているのです。
毒蛇の代表種!?コブラの種類や生態、特徴について | Petpedia
蛇使いが使うコブラは決まっており、インドコブラと言われる品種です。首の下に広がる部位に眼鏡のような模様があるので、メガネコブラとも呼ばれています。あの首の下の広がる部分は肋骨が長く付いたもので、怒ると大きく広げて敵を威嚇します。