(フィナステリドの長期投与が前立腺がんによる死亡率に与える影響)


主な副作用として、食欲減退・全身倦怠感(肝機能障害)・性欲減退・勃起機能不全・乳房障害・抑うつ症状などが数例報告されています。副作用発現率は、全体の2%程度と言われています。このような症状を感じた場合は、お早めに医師へご相談ください。


フィナステリドの副作用というより純粋にEDを発症しただけなのかもしれません。

その結果は意外なことにフィナステリド5mgを内服することによって、前立腺がんそのものは減っても、むしろ悪性度の高い前立腺がんを増やす可能性があるというものでした。

FDAはその結果をうけてフィナステリドを使った前立腺肥大症の治療に警告を行いました。

AGA治療薬のフィナステリドに発がん性はなく安全と考えられています。

それがPCPT(Prostate Cancer Prevention Trial)と言われる前立腺がんの予防に関する臨床試験です。

そのため前立腺肥大症に対してフィナステリドを使用するのが本当にいいことなのか分からなくなりました。

この使い方では発がん性はないと考えられているので安心して大丈夫です。

前立腺がんは悪性度で進行スピードが異なる。大人しい低悪性度がんなら、他病で亡くなった後に初めて気がつく「天寿がん」も多い。この試験結果では、むしろ高悪性度がんの発症率に注目すべきだろう。ちなみに、薄毛治療の際の投与量は1mg/日が上限である。それ以上飲んでも副作用リスクが増えるだけだ。自己判断で服用量を変えないようお願いしたい。

フィンペシアは、インドにある製薬会社「シプラ社」より製造販売されているAGA治療薬のことです。プロペシア錠のジェネリック医薬品として開発されました。プロペシア錠は世界で初めてAGA治療に効果が期待できると認められた薬で、国際特許をとっています。その後、各製薬会社から「フィナステリド」と呼ばれるジェネリック医薬品が次々と開発されましたが、フィンペシアは特許期間の満了前に製造が開始されたのです。そのため日本では、フィンペシアはインドのコピー版プロペシアと認識されています。

注意点は前立腺がんの腫瘍マーカーのPSAの値が半分程度になることです。

フィンペシアの主成分は、プロペシア錠と同じ「フィナステリド」です。フィナステリドはもともと、前立腺がんや前立腺肥大症の治療薬として開発されました。しかし、患者様に投与したところ脱毛を改善する効果もみられたため、AGA治療薬としても治験が開始されたのです。現在フィナステリドを主成分とするAGA治療薬には、東和薬品や沢井製薬が製造販売している「フィナステリド」があります。

実は2003年の中間報告でも、フィナステリド投与で前立腺がんリスクは24.8%低下するが、高悪性度病変のリスクは26.9%上昇することが報告されている。今回も同じ傾向が確認されたわけだ。


フィナステリド錠と頭皮につける「育毛剤」や「発毛剤」は併用して大丈夫でしょうか?

20年近く追跡調査を行ってもフィナステリド服用男性で前立腺がん死亡率の上昇が見られなかったという事実に言及されていますね。

フィンペシアについては「ほかの薬より安い」「発がん性成分が含まれる」など ..

両群とも、前立腺がんで死亡した男性は比較的少数であったため、この試験結果ではおそらく議論は終わらないでしょう。しかし、私はこの試験結果が致死的な前立腺がんリスクを高める可能性についての懸念を軽減することには大いに役立つと感じています。

そのことから、フィナステリドの方が安全性が若干高いと考えられ ..

フィナステリドが前立腺生検で高悪性度がんの検出率を高めると考えているメカニズムが、2つあります。

○前立腺癌を発症する可能性の高い男性を対象とした臨床試験※2において、ザガーロ ..

プロペシアは症状や体質に合わせて1日0.2mgから最大1mgを服用します。用量を増やしたら増やした分だけ効果が高まるものではなく、むしろ副作用のリスクが増大しますので、自己判断での用量変更は避けましょう。

AGA治療薬のフィナステリドに発がん性はなく安全と考えられています。

第一に、フィナステリドは前立腺の大きさを約25%減らすことが知られています。大きい腺で生検を行う場合と比べて、小さい腺を同じように生検する場合には、生検針でがん(または高悪性度がん)領域を採取する可能性が高くなります。

【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

第二に、前立腺がん予防試験の別の解析で示したように、フィナステリドはPSA検査による前立腺がん全体および高悪性度前立腺がんの検出感度を高めます。試験中に前立腺生検を実施かどうかの決定はPSA値に基づいているので、このことがフィナステリド投与男性において一般的に前立腺がん、特に高悪性度前立腺がんの検出率が高くなった一因となっている可能性があります。

平成18年4月 癌研究会有明病院(初期研修医); 平成19年4月 東京大学 ..

薬剤が腺の大きさとPSA測定の有用性に影響しているせいで、観察された高悪性度がん増加の観点からすると、前立腺がん予防試験では本当にフィナステリドの害を過大評価しただけでなく、前立腺がんリスク低下量の観点からすれば、フィナステリドの利点を過小評価したかもしれません。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

プロペシアは、抜け毛予防の有効成分「フィナステリド」を主成分としたAGA治療薬(医薬品)です。
米国メルク社で開発され、日本国内では、MSD株式会社(旧:万有製薬)が厚生労働省から製造承認を受け、2005年12月より販売が開始されています。
現在では世界60カ国以上、日本国内では13,000を超える医療機関で処方されています。
「フィナステリド錠」はプロペシアの後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。

Contraception 1987: 36(2): 193-201

高悪性度がん発見のリスク上昇はどうですか?2019年1月の前立腺がん特異的生存率の試験結果により、その知見についての議論は終わるのでしょうか?

フィンペシアは基本的にプロペシア錠と同様の副作用が発生する可能性があります。 ..

フィナステリドは、FDAから前立腺がん予防には承認されていませんが、良性前立腺肥大症(BPH)による尿路症状の治療に承認されています。また、BPHは前立腺がんのリスク因子ではないようですが、フィナステリドは男性の良性前立腺肥大症による尿路症状を改善しながら前立腺がん発症リスクを減らすことができるという点で、良性前立腺肥大症の治療には合理的な選択肢です。

「男性AGA治療薬」 院内処方しております。 | 竹内内科小児科医院

性機能に対するものを含め、フィナステリドに発現する副作用に注意するのは大事なことです。前立腺がん予防試験ではわずかでしたが、統計的には有意な副作用の増加が認められました。フィナステリドに関連した、うつの発現率が高かったという報告もあります。したがって、フィナステリドの使用に関して、その潜在的なリスクと利点を話題に上げるようにすべきです。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

プロペシア服用中の定期検査は、男性型脱毛症治療の安全性と有効性を確保する上で欠かせません。前立腺特異抗原(PSA)値の変化、肝機能・腎機能のモニタリング、ホルモン値の変動チェック、血液検査による初期症状の発見、定期的な皮膚状態のチェックなど、多岐にわたる項目を綿密に観察します。

(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められなかった1)。 6

実際、試験終了時の生検は、前立腺がん予防試験で診断された前立腺がん全体の約半数を占めていました。この観察結果は、特に、過剰診断問題を理解する上で重要な手掛かりとなります。過剰診断というのは、男性の一生の間に臨床的に明らかになる運命にない前立腺がんの診断のことを指しています。

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口

「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる男性ホルモンのことです。
胎児期における男性の外性器発達に関わる重要な男性ホルモンですが、思春期以降には、AGA、ニキビ、前立腺肥大などの症状を引き起こす原因にもなります。
さらに、皮脂の過剰分泌を引き起こし、抜け毛の原因になることもわかっています。

しかし、フィンペシアに関しては、副作用が国の認可を受けているプロペシアよりも強く出る可能性は否定できません。 ..

プロペシアの主成分フィナステリドは前立腺に影響を与えるため、PSA値を定期的に測定します。フィナステリドはPSA値を見かけ上、低下させるケースがあるため、慎重な評価が必要です。

[PDF] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

フィナステリド(Proscar、国内未承認)の予防投与は、前立腺がんの発症率を長期的に抑制するが、生存率は改善しないことが、米国テキサス大学サンアントニオ健康科学センターのIan M Thompson氏らが実施した「前立腺がん予防試験(PCPT)」の長期追跡の結果により示され、NEJM誌2013年8月15日号で報告された。フィナステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する2型5α還元酵素を阻害することで前立腺がんの発症を抑制すると考えられている。すでにPCPTでは、本薬により前立腺がんのリスクが24.8%低下するが、高悪性度病変のリスクは26.9%上昇することが確認され、2003年、同誌で報告されている。

PCPTは、フィナステリドの前立腺がん予防効果を検証するプラセボ対照無作為化試験。研究グループは、今回、2003年の最初の報告以降のデータを加えた最長18年に及ぶ追跡期間(2011年10月31日まで)のアップデート解析を行った。

本試験では、年齢55歳以上、直腸指診所見が正常で、前立腺特異抗原(PSA)≦3.0ng/mLの男性が、フィナステリド(5mg/日)またはプラセボを7年間投与する群に無作為に割り付けられた。

毎年1回、直腸指診およびPSA検査が行われ、7年目の検査時にPSA>4.0ng/mLまたは直腸指診で異常が認められた被験者には生検が推奨された。病変の悪性度は、Gleasonスコアが7~10の場合に高悪性度、2~6の場合に低悪性度と定義した。

1994年1月~1997年5月に1万8,880例が登録され、フィナステリド群に9,423例、プラセボ群には9,457例が割り付けられた。

前立腺がん発症率は、フィナステリド群が10.5%(989/9,423例)と、プラセボ群の14.9%(1,412/9,457例)に比べ有意に低かった(相対リスク[RR]:0.70、95%信頼区間[CI]:0.65~0.76、p<0.001)。

高悪性度前立腺がんの発症率は、フィナステリド群が3.5%(333/9,423例)、プラセボ群は3.0%(286/9,457例)であった(RR:1.17、95%CI:1.00~1.37、p=0.05)。低悪性度病変の発症率はフィナステリド群で43%抑制された(RR:0.57、95%CI:0.52~0.63、p<0.001)。

追跡期間中にフィナステリド群の2,538例、プラセボ群の2,496例が死亡した。15年生存率はフィナステリド群が78.0%、プラセボ群は78.2%であり、未調整ハザード比は1.02(95%CI:0.97~1.08、p=0.46)であった。

悪性度別の10年生存率は、低悪性度前立腺がんがフィナステリド群83.0%、プラセボ群80.9%であり、高悪性度前立腺がんはそれぞれ73.0%、73.6%であった。

著者は、「フィナステリドは前立腺がんのリスクを約3分の1抑制した。これは主に低悪性度病変の抑制効果によるもので、高悪性度病変はむしろフィナステリド群で多く、全生存率およびがん診断後の生存率に差はみられなかった」とまとめ、「PSA検査は前立腺がんを早期に発見し、死亡率の改善に寄与している可能性はあるが、低悪性度病変の過剰検出という副産物が問題となる可能性もある」と指摘している。