ジスロマックは、錠剤とシロップともに1回で済むので好まれますが、下痢の副作用 ..


世の中にはたくさんの薬があります。眼科でも、例えば緑内障の治療薬では、プロスタグランジン関連薬、β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬、αβ遮断薬、α1遮断薬、α2刺激薬、ROCK阻害薬、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、配合薬などがあります。それぞれにいくつかの種類があり、さらに特許の切れた薬には多くのジェネリック薬が作られています。創薬(新しく薬を作ること)には、多くの時間とお金がかかります。化学的な実験で使えそうな物質を選び、動物実験、人を使った治験などをする時間が10-15年前後、途中でダメになってしまう場合も数多くあり、1つの薬を作るには200−300億円と膨大な費用を要します。世界の製薬メーカーが合併して巨大化している一面は、このバクチのような研究と創薬にかかる費用を小さい企業では支えられないからです。日本最大の製薬企業である武田製薬でも世界的に見れば売り上げが16位、なかなかに厳しい世界と言えます。
今回ご紹介する新しい点眼薬は、9月に発売されることになった「1%アジスロマイシン点眼薬(商品名:1%アジマイシン)」というものです。このアジスロマイシンという薬はマクロライド系という種類に分類される抗生物質で、すでに「ジスロマック」という商品名で内服薬が市販されています。皮膚感染症、呼吸器感染症、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患などの感染症治療に用いられ、病院で処方されてお使いの方もいらっしゃるかもしれません。抗生物質ですから抗菌作用が期待されるのは当然ですが、本来の抗菌作用とは異なる抗炎症作用(好中球が炎症部位に集まるのを抑えたり、活性酸素産生能を抑制したりする作用)も有しています。アメリカでは、すでに2007年から「AzaSite1%」という名前で点眼薬が販売されています。日本での点眼薬の適応病名(薬を使用して良いと認められた病気の名前)は、「結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎」で、用法は結膜炎では1日2回5日間、その他では1日2回12日間までとされています。もともとが皮膚感染症に強い薬であるだけに、眼の表面部分の病気に関して役に立ちそうな薬であることが伺えます。
「ショボショボする」、「眼脂が多い」、「ベトベトする」、「まぶたの周囲が気持ち悪い」という、なかなかスッキリしない症状を訴える患者さんも多くいらっしゃいます。そのような時は、「マイボーム腺機能不全」という状態になっている割合が少なくありません。マイボーム腺はまぶたの中にある分泌腺で、まつ毛の少し内側にその開口部があり、涙を乾かしにくくするための油の成分を分泌しています。年齢を重ねると、この分泌腺の機能が悪くなり、まぶたの周囲に炎症が生じたり、まぶたの縁に白っぽい小さい泡の固まり(これを眼脂と表現される患者さんも多いです)が付いたりすることが起こります(下図左)。このような状態がマイボーム腺機能不全と言われるもので、これが不快な症状を引き起こします。従来の点眼薬を指すだけでは簡単に状態が変わらないこともしばしばですが、白い物質はカット綿や綿棒で丁寧に拭くときれいになります(下図中央)。この点眼薬は抗炎症作用を持っているので、マイボーム腺機能不全の際に生じる炎症を抑えてくれることが期待されています。
以前にも書きましたが、マイボーム腺機能不全の場合には患者さんご自身にしていただきたいことがあります。まぶたを温めること(温罨法)と、毎朝の洗顔時とお風呂に入った時にまぶたの周囲も丁寧に洗っていただくことです。温罨法は小豆などを利用したホットパックを利用して温めるのが良いと思います。温めたタオルでも良いのですが、濡れたまぶたが乾く時にまた冷えてしまうので、タオルをビニール袋に入れて濡らさないようにするとよいでしょう。まぶたの周囲の洗浄は、小指の腹でまぶたの縁とまつ毛の周囲を優しくなでるようにして洗ってください。アイシャンプーという専用のものも販売されていますが、入浴時にシャンプーが少しついた指でしていただいてもかまいません。「体を洗う」や「シャンプーをする」ということのように、毎日の習慣にしてまぶたの周囲のお手入れをしていただくと、目の周りの不快感が減少してくれることにつながります。新しい点眼薬を一時期使用し、さらにこの習慣を続けていただければ、不快感が軽減してくれることが期待できるかと考えます。


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1日1回2錠(500mg)3日間投与で有効組織内濃度が
約7日間持続すると予想されています。
成分
1錠中、アジスロマイシン250mg(力価)
歯科適応症
歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

※広辻眼科は正しくはと表記しますがパソコンの環境によりと表記される場合があります。

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女性の場合感染すると、子宮頸管から卵管まで侵入し、卵管炎を起こす可能性があることがあります。その影響で卵管が詰まったり、周辺組織に癒着が発生して不妊の原因にもなります。また、母子感染で赤ちゃんへ感染する可能性があり、早期発見早期治療が必要です。

パートナーの感染がわかったときは、たとえ無症状でも医療施設を受診し、ペアで治療することが必要です。男性は泌尿器科、女性は産婦人科を受診します。そして、治療後には、クラミジアが陰性になっていることを確認する必要があります。
また、クラミジアは特効薬で殺すことができますが、一度できた癒着を元に戻すことはできません。性行為で感染するため、性行為(オーラル含む)を行う際にはコンドームを正しく着用し、不特定多数との性行為は感染症リスクが高くなるため避けましょう。

そのためアレルギーなど体質上の問題がなければ、1回の服用で済ませられるアジスロマイシン(ジスロマック)が選ばれやすくなっています。 ..

抗生物質を服用することが必要で、医療機関に行かないと処方されません。具体的には、①ジスロマック(250mg)4錠を1回で または、② ジスロマックSR成人用ドライシロップ2gを1回で または、③クラビット(500mg)1錠を1日1回7日間で または、④クラリスまたはクラリシッド(200mg)1錠を1日2回7日間で服用します。ジスロマックは、錠剤とシロップともに1回で済むので好まれますが、下痢の副作用があります。下痢を避けたい場合には、クラビットなど他の抗生物質を服用します。妊娠している場合は、クラリスまたはクラリシッドよりも奇形のリスクが低いため、ジスロマックを服用します。

クラミジア感染症は性感染症の一つです。若い女性が感染することが多い病気で、不妊や母子感染症につながるので、注意が必要です。女性では、感染者との性交渉後1~3週間で、帯下(おりもの)が少し増える子宮頸管炎を発症しますが、症状の自覚がない方が半数以上います。男性では、クラミジア尿道炎として発症しし、感染した1~3週間後に比較的サラッとした尿道分泌物(うみ)や排尿時の軽い痛みが出現します。男性も症状がないことが多いのが特徴です。性行為で感染するので、パートナーの感染がわかったときは、たとえ無症状でも医療施設を受診し、ペアで治療することが必要です。そして、クラミジアが陰性になっていることを確認する必要があります。
クラミジアには、よく効く抗生物質があります。ただ、細胞壁を持たないので、ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系などの通常の抗生物質は効きません。他の病気でもらった抗生物質を代用するのは止めましょう。また、先進国では性感染症の原因として有名ですが、発展途上国ではトラコーマを引き起こし、これは失明につながります。クラミジアには治療薬があるため、「予防できる失明」の第一位とも言われています。気付かないでいると、母子感染を起こし、赤ちゃんで結膜炎や肺炎を起こす怖い病気でもあります。

「眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎、眼科周術期の無菌化療法 ..

悠子さん こんばんは。御質問拝見しました。ジスロマックの副作用に多いのは消化器症状ですね。腹痛や軟便はその影響かと思いますのでビオフェルミンは飲まれるといいと思います。ただ抗生剤による消化器症状の場合はビオフェルミンRのほうが効果が期待出来ますが市販薬にはなく医師の処方箋が必要です。それで症状が悪化しなければいいですが もし腹痛軟便が悪化するようであればが主治医にご相談されてみるといいと思います。また何かありましたらご質問ください。

昨日からジスロマック錠を飲んでいるのですが、今日のお昼くらいからお腹が痛く、便もゆるい状態です。家にある市販のビオフェルミンを飲んでも大丈夫でしょうか。今までジスロマック錠を飲んでも、お腹が痛くなったり、便がゆるくなったこともありません。